サクラセンチュリー (アルゼンチン共和国杯)

アルゼンチン共和国杯は、長距離戦実績の豊富なバテない馬が揃った為か、淀みない流れにもかかわらず、上位入線は先行馬で占められました。しかし、勝ったのは中団後ろ目からロングスパートしたこの馬。


サクラセンチュリー (Nasrullah/Blandfordちゃん)
牡5 2000/4/3生 父サクラローレルサクラヒラメキ
牝系 F.No.〔16-a〕 スワンズウッドグローヴ(1960・英)来日より5世代目


持久力と決め手の両方を発揮して、なかなかの勝ちっぷりだったと思ったのですが、以下東スポ11/8付より、佐々木晶三調教師のコメント。



「力をつけてきたが、まだ(同厩)タップダンスシチーの域には達していない。年内はステイヤーズS(12月3日=中山芝3600メートル)を使ってお休み。GIに挑戦するのは来年の春の天皇賞


佐々木調教師はいつも強気のコメントを出すという印象がありますが、このコメントの感じではどうもサクラセンチュリーへの手応えはまだまだなようなのですね。フルゲートのハンデ戦で上から4番目の斤量を背負い、自分から動いて勝ちきっても、戦った相手のレヴェルが低すぎたと見ているのでしょうね。


逆に言えば、引き合いに出されたタップダンスシチーについては強気ですね。天皇賞の後のコメントはこうでした。



「今回は息が持たなかったようです、しかし、内容は納得できるものなので、次走のジャパンカップはもっと力を出せるでしょう」


僕には天皇賞(秋)を見ても、その前の宝塚記念を見ても、昨年までのパフォーマンスには程遠く、タップダンスシチー自身が「タップダンスシチーの域」から衰えてきたように見えていたのですが、佐々木師はジャパンカップでの巻き返しに相当な自信があるのでしょう。


話をアルゼンチン共和国杯に戻して、、、もう1頭気になった馬がいます。「今回は厳しいだろうな」と思っていて、その通り15着と敗れた、実績馬ダイタクバートラムです。「ダイタク」のオーナーが競馬界から撤退してしまい、馬主名義が変わってからの最初のレースでしたが、いいところがありませんでした。京都記念惨敗→脚部不安天皇賞回避と、馬自身の状態が悪かったこともあって、去年までの輝きが全くなくなってしまいました。「ダイタク」の雅牧場・太陽ファームはゆかりの血統馬を繁殖でも大事に繋いでゆくので好感を持っていたのですが、この馬の引退後はどうなるのでしょうかね。。。
(一応、雅牧場・太陽ファームは運営を続けるようですね)