皐月賞の予想など

例のごとく、出走馬の牝系を調べていたのですが、ひとつ、大きなミスを発見してしまいました。アドマイヤムーンは実は「例の条件」にあてはまっていませんでした。。。
いや、てっきりアドマイヤムーンの母はケイティーズファースト(実際は祖母)で、ヒシアマゾンやヒシナイルの甥だと思い込んでいたんですよ。加えて、兄のゴーステディ(実際は叔父)がオープンのエイプリルステークスを勝っていると思いこんでいたのもありまして。。。エイプリルステークスを勝っていたのはサイレントハンターの方でした。(この2頭キャラクターかぶってませんか?脚質とか、馬主とか、騎手とか厩舎とか)
今年になって、既に重賞を2勝している馬をチェックし間違えていたのですから、法則自体の信頼性が大きく揺らぎました。一応、アレ推しは先週までにします。。。


さて、皐月賞
毎年思っていることですが、皐月賞で勝ち負けするには、スピードだけでは足りない。先行するにも、差しにまわるにも、折り合いと自在性が重要だと考えています。急カーブのコースで、多頭数で、スピード自慢が揃う舞台ですので、単純なトップスピードの差だけではオーバーペースになったり、また脚を余したりしてなかなか勝ちきれないのです。
脚を溜めるべきところで溜め、騎手の指示があればただちに自在にスピードを上げ下げできる自在性がないと、なかなか能力を勝利に結び付けられないのです。
例えば、ダービーを勝ったジャングルポケットのように、3、4コーナーでもたつき、トップスピードになるのに時間がかかる類の馬は、皐月賞では軽視したい馬です。
今年で言うと、ジャリスコライト。末脚の破壊力は素晴らしいものを持っていますが、過去のレースぶりから判断するとあれを今回発揮できるかはかなり疑わしいと見ています。
評価が微妙になるのが、フサイチリシャール。前2走では敗れていますが、黒星それ自体は、それまでと違った作戦を試した上での惜敗なので気にしてはいません。ですがその結果、「とにかくスピードにまかせて押し切る競馬が一番あっている」という結論に達しているのなら不安。「道中は先団で息を入れて、他馬より先にスパートさせるのがあっている」という結論なら買えますが。。。


そうそう、馬との折り合いと馬の自在性を活かすためには、騎手の状況判断が非常に重要になってきますね。
ドリームパスポートに騎乗予定だったデムーロ騎手は、どうも今シーズンは乗れていなかったので、乗り替わりは歓迎すべき要素かもしれません。今回の鞍上はいつも調教をつけている高田騎手で、馬の癖などは熟知しているでしょうが、さてGI本番で力を発揮させることができるかどうか。馬の力は充分勝てるだけのものがあると思っていますが。。。
レヴェルが高かったと思われるきさらぎ賞組では、GI勝ちのない石橋守騎手騎乗のメイショウサムソンも気になるところ。9戦すべてで石橋騎手が手綱をとり、一線級相手にも大崩れせず、さらには展開に左右されにくい脚質なので人馬とも初GIのチャンスでしょう。


中心視するのは若葉ステークスの1・2着馬、特にキャプテンベガの方です。キャプテンベガはデビューの頃はスタートが悪かったせいもあって勝ち味に遅い競馬が続きましたが、安藤勝騎手に乗り替わってからの2戦はゲートの不安も解消されたように見えます。何より折り合いにほとんど不安がないのがこの馬のいいところです。前走はフサイチジャンクの末脚に屈した格好ですが、鞍上がフサイチジャンクの動向を見ながらの競馬でしたから、両馬の脚を計った後の今回は順番が逆になる可能性は高いのではないかと思います。
アドマイヤムーンも注目すべき1頭。抜け出すとソラを使うのが課題だそうですが、追いかける時のスピードは世代最上位。これだけ強力な先行馬が揃えば、逆に力を抜くようなこともなく、実力を十二分に発揮するのではないでしょうか。
この3頭に加えて前述のきさらぎ賞組の2頭を。