POGドラフトのために(その2)

「ドラフトのために」と言いつつも、ドラフトは既に始まっていますが。

ゴールデンウィークを利用して、前々からやってみたかったJRA-VAN Data Lab.(ソフトは定番のTARGET)を導入しようと思ったのですが、これがなかなかはかどりませんでした。
子供が寝ている時間にひまをみて作業をすすめたですが、初期セットアップ(過去20年分のデータの取り込み)にものすごく時間がかかるのです。2時間で1年分できるかどうか、、、坂路調教時計のデータが公表された年からはその倍ぐらい時間がかかる感じなのです。
一応簡易セットアップという方法もあって、これだと過去2年分のデータ量で済むのですが、血統データをあれこれ調べたいというのが導入の動機なのでそれではあまり意味がないのです。
1年ぐらい前の雑誌のおまけで18年分ぐらいのデータが入ったDVD-ROMがあったのですが、TARGETのバージョンが変わったからなのか、作業の順番をテキトーにやってしまったからなのか、ディスクが壊れていたのかわかりませんが、うまくいきませんでした。

と難儀をしていたところ、最新号の「サラブレ」のおまけに、同様のDVDがついているのを見つけました。もちろんデータも最新版で今年4月までのものが入っています。
念のため取り込み済みのデータを外付ハードディスクにコピーしてから、DVDの説明にしたがって作業をやり直したところ、30分足らずで全作業終了。
うーん、ここ2週間ぐらいの時間は何だったのかしらん。

さっそく、というかようやっとのことで触り始めていますが、POGのための2歳馬さがしには、かなり便利だと思いました。
いつ終わるともしれず延々とデータの取り込みをしていた頃は、「データなんてJRAのサーバーにあれば充分じゃないか」と思っていましたが、1件ごとのダウンロード待ちの時間がないのでストレスを感じなくて良いです。
あまり必要と感じていなかった坂路調教タイムのデータも、見ていると結構面白いものです。美浦大久保洋吉厩舎で行われている、坂路3本1セットのメニューで、走れている馬とそうでない馬の違いとかも見てとれます。
また、どこかをどうにかすれば、POGのポイント集計もできると思うのですが、それはまだ理解できていません。

漫然とデータを眺めているうちに思ったことは、父がダイタクリーヴァだとか、母の父がフジキセキだとか、サンデーサイレンスのひ孫がすでに結構な数登録されているなということです。
その中では、母の父がフジキセキという馬にちょっとした特別な期待があります。

フジキセキは牝駒が走る種牡馬という評判がありますが、もし牝駒の好成績の理由がX染色体の遺伝にあるなら、娘を経由して孫にも好影響があると推測できるからです。(過去記事のこちらを参照ください)
フジキセキのよく走った娘の子を探すと、グランパドドゥの子供(父ブラックホーク)がいるのですが、これは牝馬。牝馬は父馬からもX染色体を受け継ぎますから、(母方の)フジキセキのX染色体がコピーされ、発現している確率は牡馬の約半分になります。
母父フジキセキの牡馬で探すと、5勝を挙げたクラレットパンチの子供がいました(父ホワイトマズル)。こちらは面白そう。
POGで実際に指名するかどうかはわかりませんが、興味を持って見守って行きたいと思っています。

もともとは、誌上POGに応募するために手にいれた「サラブレ」だったのですが、そんなわけでとても役に立ちました。もうひとつ付録についていた2歳馬の写真集も参考になりましたし。