東京優駿の予想

土曜の夜もかなりの雨が降りましたが、実際のレースを見ていると、馬場のコンディションは━━━もちろん重馬場で時計はそれなりにかかっていますが、なかなか良いようです。
瞬発力を完全に殺されたり、スピード不問で究極の体力勝負になるいうことは、特に考慮しなくてもよいかなと思っています。
内外のコース取りの差も気にしなくてよさそうで、関係者の努力に敬意を(せっかくのダービーですしね)。


さて、東京優駿の予想です。
今年はなかなかの混戦模様ですね。出走馬の半数ぐらいに、勝つチャンスがあるのではないでしょうか。


週中に書いたとおり、展開の鍵を握るのはアドマイヤメインでしょう。
平均的なラップを刻んで、後続の馬に脚を使わせ、消耗戦にもちこんで粘りこむのがこの馬のパターン。
果たして、陣営は本番もこの作戦をとってくるのか。
また、馬群の先頭をキープし続けることは、馬に精神的な強さを求めることになりますが、この大舞台、この選ばれたメンバーを相手に、アドマイヤメインが期待に応えることができるのか。


馬の力は認めていますが、今回は僕は少し厳しいのではないかと思っています。
アドマイヤメインはこれまでのレースを見ていると、ゲートの出が巧くありません。
今回はフサイチリシャールなどのスピードタイプの馬も出走してきますし、スタンド前発走の影響で予想外に早く行ってしまう馬が出るかもしれません。
メイショウサムソントーホウアランなど前目につける馬に力のある馬がいて、直線入り口で大きなリードを奪うことはかなり難しいと思います。
買わずにいると怖い1頭ですが、思い切って買い目から外します。


今回は、特別力が抜けた馬が不在で、ペース次第で浮上する馬が変わると思うのですが、やや早いペースで展開したとして中心視するのが、サクラメガワンダーです。
前走の皐月賞では調子が戻ってきているかどうか疑問だったので買わずにいました。結果、6着でしたが、アドマイヤムーンをマークして外外を回ってきた上での0秒6差は、評価できる内容だったと思います。
中山コースでは自在性・器用さという面で苦労していましたが、東京コースに変わっての恩恵はかなり大きいでしょう。


皐月賞馬・メイショウサムソンにはこの雨は天恵となるかもしれません。
パンパンの良馬場で、スローペース・上がり33秒そこそこの決着となると、他の馬に分があるとは思いますが、このメンバー・この馬場ではそういう展開にはならないのではないかと予想しています。
前の馬をかわすタイミングが難しそうですが、力はありますし、運も向いているような気がします。


ややペースが落ち着いて、末の瞬発力も求められる展開になれば、アドマイヤムーンドリームパスポートにも勝ちの目が出てくると思います。
この2頭は展開次第では大敗してしまうかもしれませんが、それほど距離2400mに不安はないと思います(2000mの方が向くのは確かだと思いますが)。
有力馬が余力を残した状態で直線を向いたならば、爆発力では前述2頭を上回るのではないでしょうか。


中心視はこの4頭で。
ヒモ穴で考えているのが大外枠エイシンテンリュー。いちかばちかの末脚にかけるでしょうから、ハズレの可能性も大きそうですが、ハイペースで流れて上がりがかかった場合には面白いです。


東京コース未経験・重賞未勝利の上、やむない事情があるとはいえいつもと違う美浦での調整となったフサイチジャンクは軽視します。
また、病み上がりの前走で少し無理をしたように見えたマルカシェンクも軽視で。本番まで中2週のローテーションや、中距離スピードタイプの血統面も買いたくない材料です。


ジャリスコライトとヴィクトリーランは、前走までの内容を見ると、ここでは完成度の面でやや見劣るかなと思います。
ダービーがあとひと月後にあれば、急浮上という可能性も充分ある馬だと思いますが、今回までは眠っていてもらいたい2頭。東京2400mコースという条件はあっていると思います。
秋にはずっと良くなっているかもしれないので、成長ぶりをチェックする意味で注目してみます。