ワールドカップ・日本VSブラジル戦と宝塚記念と混ぜこぜ駄文

宝塚記念・確定(JRA)


今年の宝塚記念は13頭立て。GIにしてはさびしい頭数ですが、宝塚記念としてはよくある頭数です。
それでもいつもと違うのは、例年ならば優勝候補が何頭かいるものなのに、今年はディープインパクトの出走で対抗馬が見あたらないということで、週末の新聞の予想欄は◎がズラリ並ぶことになるのでしょうね。


それで思い出すのは、今からもう16年前になりますが、1990年の宝塚記念
あの年も緑の帽子の馬に◎がズラリと並んでいました。


国内最強の2頭と目される、オグリキャップスーパークリークが海外遠征を計画し、その国内最終ステップレースにここを選んできました。が、スーパークリークは直前回避。
この2頭と共に「3強時代」を形成していた(ひとつ年上の)イナリワンは出走してきたものの、2連敗中でやや評価を下げ、人気はオグリキャップの一本かぶり。
僕は当時「3強」の中ではイナリワンが好きだったのですが、ここはオグリキャップでしょうがないかな、と思っていました。スーパークリークがいないならもう負けようがない、海外にでるならこのメンバーで負けるわけにはいかない・・・なんて新聞は煽っていて、まだ初心者レヴェルだった僕もそう思い込んでしまっていたのです。
でもそうは思ってはいつつも、逆転あるならイナリワンだ、前走の負けだって天皇賞スーパークリークに僅差の負けだし・・・と実際の馬券はイナリワンから買っていたのでしたが(笑)。


ところが、終わってみれば勝ったのはまったくノーマークだったオサイチジョージオグリキャップは2着、イナリワンは4着)。明け4歳(旧5歳)でその年GIIIを2連勝した後、前走でオグリキャップに、前々走でスーパークリークに敗れていた馬です。
実力はつけてきたのもののチャンピオン級には歯が立たない馬、のはずだったのに、なぜ?
少頭数でまぎれにくいはずなのに、なぜ?
記憶をたどりたどり書いているので、詳しいことはこちら(リンク先:Retsuden.com 音が鳴ります)にお任せしたほうがよいかな。


実力が下と評され、自らもそう自覚していたとしても、戦い方ひとつで勝利を得ることができる。
工夫と実行。そして幸運。


・・・なんとなく、今年はこのレースが強く思い出されてしまうんですよ。


○国内最強の2頭が海外遠征を計画。
○そのうち1頭が出走。
○その頭が6枠に入る。
○少頭数で大いに人気をかぶる。
○もちろん、競馬マスコミも「負けるわけにいかない」と煽りまくり。


でも、じゃあ今年のオサイチジョージはどの馬?と聞かれると答えに窮してしまうんですが(笑)。
ふつうに走ればディープインパクトは負けないと思うものの、毎度毎度ふつうにはいかないのは歴史の示すところです。勝って海外へ行ってほしい、という気持ちもあるんですがね。。。


「マスコミが煽っている」といえば、ワールドカップもそうですね。
本大会に出てくるようなチームに、まちがいなく日本代表が勝てるようなチームなんてないはずなのに、ふつうに「2勝1敗」とか言ってましたよね。


ひとつ前のエントリで「3連敗もある」なんて個人的にも見たくない予想もしていましたが、2試合を終わってどうやらそこまでの惨劇は回避できたようです。
で、マスコミ様々が「2勝」を計算していたところが1敗1分となった今、「1敗」を見込んでいた今日のブラジル代表戦は「奇跡の勝利を」、なんだそうです。
それこそ1990年イタリア大会の頃にはとっくに競馬をはじめていた身としては、番狂わせなんてものは結構な頻度でおきるという経験があるわけで、「奇跡」というほど確率は低くないと思うし、その言い方は日本代表チームに失礼ではないかなと思ったりもするのです。


王者ブラジルがオグリキャップぐらい強いとすれば、日本代表はオサイチジョージぐらいの強さならあると思うんですよ。
それで、グループリーグ最終戦。目の前の試合=前を走るオサイチジョージのことよりも、他会場の試合や次の相手(イタリアは何位抜け?とか)=後ろを走るイナリワンの方に、ブラジル=オグリキャップの意識は向いているわけです。
しかもテン乗り岡潤一郎よろしく、あちらは先発メンバーを入れ替えて熟成されたチームをいったん放棄する見込みでしょう?
出し抜けを喰らわすチャンスは少なからずあると思いますよ。


あとは、工夫して準備したことを実行し、幸運に賭ける。
最高にうまく事を運んでも、バンブーメモリー(@マイルチャンピオンシップ)みたいなこともあるわけで。
「奇跡」というのは大袈裟にしても「幸運」は必要でしょう。
あとは、イレこまず、ピッチにふつうの状態で出てこれるよう祈ってます。
とりあえず早く寝なくちゃ(笑)。