ジャパンカップ 注目馬

今年のジャパンカップは11頭だてながら、実績馬揃いの中身の濃いメンバー揃いです。
ただ、その馬たちがこのレースでベストのパフォーマンスを出せるかどうかはやや疑問なところ。


昨日の芝コースのレースを見ていると、直線アウトコースはあまり伸びないかな、という印象。ただし、10レースと最終レースはそうでもなかったので、週中の雨の影響はほぼなくなったと見てよいかもしれませんが、それでも好位差しの馬向きな馬場で、極端な追い込みには向かない馬場のように思えます。
あとはカラカラに乾いた空気。ノドに不安がある馬にとっては、あまり良い状況ではないでしょう。


ディープインパクトハーツクライ・ウィジャボードの3強と目され、それぞれの実績は大いに認めるところですが、力関係と人気のバランスを考えると、アタマから狙ってゆくのはちょっとリスクが大きすぎるような気がします。
ディープインパクトは、海外遠征帰り。帰国してからやく2ヶ月ありましたが、東京競馬場での検疫、栗東へ、そして再び東京への移動と調教以外の消耗分は考えなければならないと思います。加えて、周囲の人のスキャンダルがらみの騒音があり、それを一掃すべく行われた(有馬記念を度外視したような)猛調教は「やりすぎ」なような気がします。
ハーツクライも海外遠征後の初戦。こちらは4ヶ月ぶりのレースで、やや期間が開きすぎたきらいも。どうも太め残りで出走してきそうで、状態面に疑問があります。ノド鳴りを前もって公表した橋口師には好感が持てますが、いくら現状症状が軽くても、この空気の乾燥具合はやはり不安です。
ウィジャボードは遠征慣れした馬で、アウェイ戦での不利というものは大きく減点する必要はないと思います。デットーリ騎手の騎乗もプラス材料だと思いますが、肝心の馬の様子が昨年の方が良かったような気がします。香港へ遠征する前のひと叩き、かもしれません。


これまでの実績からこの3頭で決まることも充分考えられ、実際の馬券の人気もそのように推移していますが、どうもオッズにみあうほど確実ではないというのが僕の感覚です。


注目はドリームパスポートフサイチパンドラの3歳2騎。ここまでのGI戦ではそれぞれ牡牝の善戦どまり(後者は繰り上がりの1着もありましたが)でしたが、秋になっての成長度は世代最上位といってもよいと思います。
古馬相手に斤量の恩恵が受けられ、しかも攻めの戦法がとれる楽な立場なら一気の世代交代も考えられます。
馬券はワイド中心で。国内に残っていた古馬ではコスモバルクの巻き返しを期待してこれとの組み合わせを厚めに。