スプリンターズステークス 注目馬

雨が降っています。
昨日までは、野芝がきれいに整備された良馬場で、当然のように高速決着になると思っていたので、少し予想を変えなくてはなりません。ぬかるんだ馬場にはならないかもしれませんが、芝が濡れて滑るような馬場になるかもしれません。


さてスプリンターズステークス
春の高松宮記念の時、「マイラー仕切りの1200m戦」という印象を持ちました。1,2,3,5,6着に「前3走とも1200m以下のレースを走らなかった馬」が入り、1〜3着の馬すべてが芝1200m戦未勝利。純スプリンター向きの流れを作る有力馬が不在で、以降もこの傾向が続くのではないかと思っていました。(もしくは、オーストラリアか香港から強力なスプリンターが来て、圧勝してゆくのではないか、などと)
ところが、夏の間に状況が変わってしまったようです。サマースプリントシリーズが創設され、新世代のスプリンターが夏に鎬を削った結果、オープン馬のスプリント能力の底上げがなされたようです。主役は、春まではダートが主戦場だった5歳牝馬、サンアディユ。この夏のアイビスサマーダッシュが初重賞にして初の芝レース勝利。そこから一気にサマースプリント女王に駆け上りました。
一方では、GIクラスのメンバーの中に入って、"夏"を本気で獲りにいった馬が大局を転換させる力を残しているのかという疑問は確かにあります。ですが、3歳牝馬アストンマーチャンの存在が純スプリンター勢を後押しするのではと考えています。サンアディユにとって、この同型馬の存在は一見目の上のたんこぶのように思えますが、スプリント戦ならではの息の入らない厳しい流れを作り出すことを考えるならば、悪くない合従と言えるのではないでしょうか。
純スプリンター勢の台頭で春の勢力図から一気に変わることを期待して、賭けてみたいと思います。


中心視するのは、これも牝馬、3歳のクーヴェルチュールサンアディユと迷ったのですが、3歳にしてすでに芝1200m戦5勝(他に1着入線後降着が1回)を挙げているスプリント能力の高さを買いました。平坦コースに良績が集中していますが、恵量53キロと勢い、デキの良さで直線の坂は克服可能と見ています。
相手はサンアディユ。この組み合わせが大本線。
得意の中山1200mコースに替わってのアイルラヴァゲインの巻き返しを狙っていたのですが、最内枠とこの雨で評価をやや下げざるを得なくなりました。あとは、高速ラップでのコーナリングの巧みさを買ってメイショウボーラーと考えていたのですが、こちらは陣営のトーンが極めて低いので当日の気配を見てから。