桜花賞 回顧

「流れに乗って、リラックスして」
 第68回桜花賞(G1)  (netkeiba.com)
1 レジネッタ
2 エフティマイア
3 ソーマジック

思っていたのとは違う展開になってしまいました。序盤から流れが速く、そのままコーナー部分でも落ち着かなかった。(残り1000〜600mのラップが昨年24秒1、今年は23秒9。スタートしてからの3ハロンは今年の方が1秒1速い。)

○エイムアットビップが好スタートを決め、逃げ宣言のデヴェロッペにからんで先行。
○超ハイペースではないものの、4コーナーまで平均して速いラップが刻まれてずっと縦長馬群。
○当日の馬場状態が外差しが決まるというイメージが共有されていた。


などいろんな事情があったにせよ、トールポピーリトルアマポーラは4コーナーで外回しすぎでした。


8着のトールポピーは随分と馬体を絞ってきていて、たぶんメイチに仕上げてきたのでしょう。・・・ですがそれにしては、ちょっと素軽さに欠けていたようにも見えました。前走では(フィジカル面もメンタル面も)楽に前目を追走できていたのに、今回はなんだか余裕がなかったようでした。
道中、先行馬群と後続馬群の間がパックリと開いていたけれど、あの間のすぐ前あたり(エフティマイアがいたあたり)が理想的で、そのへんの融通は効くと思っていたのですが。。。でも、今回のような消耗戦よりの流れは得意ではないので、あれだけ外を回した上で勝ち馬から0秒4差なら能力は上位だったと言えると思う。もうひとつでもプラス要因があれば。。。


5着リトルアマポーラはスタートで後手を踏んだのも痛かったなあ。あれで動くに動けなくなってしまった。こちらは消耗戦は得意な部類だっただけに非常にもったいない。


勝ち馬のレジネッタは、流れに乗った上に得意の消耗戦。鞍上が末脚に賭ける作戦に出たのも、その仕掛けどころも良かったと思います。


あとは蛯名(エフティマイア=2着)・幸(ハートオブクイーン=4着)両騎手の好騎乗が印象的でした。流れに乗って、馬にリラックスさせて粘りを引き出す。お釣りがなくなって沈んだエアパスカルとは対照的でした。


オークスでの注目馬はリトルアマポーラレジネッタトールポピーはコース適性も距離適性もこの2頭に劣り、加えて今回のギリギリの馬体を考えると調子の上昇の見込みが薄いので厳しいと思います。ペーパーオーナーとしては残念ですが、オークストライアルに出てくるライムキャンディの好走の方を期待しています。
ポルトフィーノは、桜花賞の方がオークスより向いていると思います。特に単騎逃げでスローペースに落とされたらちょっと怖かった。出走取消の原因がどんなのものなのかわかりませんが、オークスに急仕上げで臨むぐらいならユニコーンステークスに向かった方がいいんじゃないかと思います。距離も、スタート地点が芝のコース形態も向きそうだし、単騎逃げが適いそうなメンバーならかなりやれるのでは。