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皐月賞・天皇賞(春)・マイルカップ・ヴィクトリアマイル・優駿牝馬・東京優駿・安田記念 まとめて回顧

安田記念で春のG1シーズンも終わったので、皐月賞以降の7レースをまとめて回顧メモします。
宝塚記念は残っていますが、それはそれとして。



皐月賞
第68回皐月賞(G1)  (netkeiba.com)
1 キャプテントゥーレ
2 タケミカヅチ
3 マイネルチャールズ
4 ◎レインボーペガサス


シーザリオディープインパクトの失敗をまたしても。
ひとつ上の兄姉をペーパーオーナーで持っていたのに、G1勝った弟妹は持っていないって。。。3度目。


タケミカヅチショウナンアルバ・ノットアローンらがもっとゴリゴリ先行するかと思っていたのに、意外にもハナを主張したのは距離に不安のあるキャプテントゥーレのみ。
道中は楽な一人旅。これは全く予想できなかった。
逆にテンを抑えた馬たちは、キャプテントゥーレの「(マイラーなりの)マイペース(=中距離馬的には平均ペース)」に翻弄されてしまった。
3〜4コーナーで後続の馬が一気にラストスパートに入るところで、ペースを上げ過ぎずに我慢したのは鞍上・川田騎手の好判断。そこで勝負あり。
抜きん出た完成度の馬がいなかったことや、他馬の騎手の思惑が裏目になったり判断がマズかったりしたことなど幸運が重なっているけれど、力の要る馬場での不適距離のG1レースを勝利したことを単なるフロックとするのは危険かと。
レース後はケガで休養しているが、復帰後はマイル戦での活躍を期待。


レインボーペガサス上がり3ハロンでメンバー最速の脚を使うも、2着と同タイムの4着。
自分から仕掛けられるような馬ではなかっただけに、この展開になると直線スムーズに走れても(ずいぶんコースどりに苦労してました)2着までだったか。



天皇賞・春
第137回天皇賞(G1)   (netkeiba.com)
1 アドマイヤジュピタ
2 メイショウサムソン
3 アサクサキングス
4 ホクトスルタン
5 ◎アドマイヤフジ


一番目についたのはホクトスルタンの逃げ。無茶苦茶なペースではなかったものの予想以上に速かった。
序盤から脚を使ってリードを奪いにいったものの、アドマイヤメインらが食らいついていったので、かなり逃げ馬には苦しい展開だったように見えた。
結局4着だったものの、あれだけ厳しいレースをして0秒5差に踏ん張ったのは素晴らしい。
思っていたよりもずっと強かった。


平均的なラップで消耗戦となれば、メイショウサムソンはやはり強い。
アドマイヤジュピタに目標にされた分惜しい2着となったものの、この馬は早め早めに勝負に出ると持ち味が出る。
"武豊的"な「溜めて溜めてビューン」という競馬は合わないと改めて思った。


アドマイヤフジアドマイヤモナークあたりは、脚を溜められるところがなくて難しい競馬を強いられた感じ。


勝ったアドマイヤジュピタは、前哨戦快勝の勢いそのままに一気に頂点に。
出負けしていつもの先行策がとれなかったものの、そこから冷静に作戦を立て直した鞍上はさすが、、、というか、勝ったから良かったものの、スタートといい4コーナーで一番ペースが上がったところでのマクリ敢行といいあんまり誉められた騎乗ではなかったと思う。
失敗してもすぐに切り替えられる性格と、早仕掛けしても終いまで残す腕っぷしの勝利か。



NHKマイルカップ
第13回NHKマイルカップ(G1)   (netkeiba.com)
1 ◎ディープスカイ
2 ブラックシェル
3 ダノンゴーゴー


雨が上がった後の府中の芝。
おそらく4コーナーあたりでヤリすぎたためだろうと思うのですが、残り200mで先行馬が総じて後退。
仕掛けを遅らせて内を突いた3頭が、外を回した集団に対して圧倒的なリードを奪うという終盤戦に。
ただし、コースどりの妙で上位に上がってきたのはダノンゴーゴーだけで、2着の馬はアタマひとつぐらい、勝った馬はさらにアタマふたつぐらい能力が抜けていたように思う。
ブラックシェルは"武豊的"な競馬がはまって鋭伸したけれど、勝ち馬はさらにその上を行っていた。


ヴィクトリアマイル
第3回ヴィクトリアマイル(G1)   (netkeiba.com)
1 エイジアンウインズ
2 ウオッカ
3 ブルーメンブラッド
5 ◎ニシノマナムスメ


端的に言えば、超スローをウオッカが差し損ねたレース。
同日の3歳1勝クラスよりも遅い流れ。
勝ったエイジアンウインズはハナをいく脚があるにもかかわらず控える作戦。
追い出しもかなり我慢していたし、終いの脚を引き出すために一手も二手も損した格好。
それでもウオッカは差し切れなかった。


ブルーメンブラッドは良く走っているけれどやはりちょっと距離が長かった。
4着以下は力不足。
ニシノマナムスメも、伸びしろはまだ残っていそうだけれど、思っていた以上に力が足らなかった。


オークス
第69回優駿牝馬(G1)   (netkeiba.com)
1 トールポピー
2 エフティマイア
3 ◎レジネッタ


実力が抜けた馬がいないなりに、結構締まったレースになったと思う。
勝ち時計が昨年より3秒5かかっているけれど、それだけ馬場差があり、力の要るレースになったからと思う。
最後の直線でのトールポピーの凄い斜行のおかげでレース自体の価値があまり評価されていないように見えるけれど、結局上位入線が、2歳女王→桜花賞2着馬→桜花賞馬となったのをみると、素質だけでなく、現時点までのレース経験なども含めた完成度の高さが問われたレースになったと思う。


トールポピーは、桜花賞の敗戦から短期放牧を挟んで、陣営がよく馬を作り直した所産の快走。
予想段階では、道中は最後方など他馬の影響を受けないところで出来るだけ闘志に火をつけないようにして、直線勝負に賭ければと考えていたけれど、実際レースでは思っていたよりも折り合いに進境があって(というかチューリップ賞での感じに戻っていて)、馬群の中で落ち着いて流れに乗れていた。
パトロールビデオを見ると最後の直線の斜行はあんまりだなと思うけれど、馬はよく走ったと思う。


またしても蛯名騎手=エフティマイアが巧く乗ったなという印象。この馬の快走が一番目についた。
母方のゴツそうな血のわりに父母の組み合わせが悪く、配合的に距離延長はどうだろうと疑問視していたけれど、騎手や調教スタッフの腕で長丁場を克服させてしまった。
秋・冬の惨敗続きは何だったのか。極度の寒がり?


レジネッタは惜しかった。トールポピーに外から寄られ続けて直線まっすぐに走らせてもらえなかった。
ペーパーオーナーのトールポピーが勝ったので複雑なところだけれど、あれがなければ馬券の中心に据えていたこの馬が勝っていたのでは。


トールポピーの斜行で降着にならなかった件については、知識不足なのでなんとも言えない。



ダービー
第75回東京優駿(G1)   (netkeiba.com)
1 ディープスカイ
2 スマイルジャック
3 ブラックシェル
5 ◎レインボーペガサス


道中、逃げたレッツゴーキリシマと2番手アグネススターチ以外の16頭はスローな流れ。ただし、馬場はパンパンの良馬場ではなかったのでそれなりに力の要りそうな感じ。


3番手で折り合いのついたスマイルジャックは惜しかった。前の2頭とは結構離れていたのでスローで逃げていたような格好。
直線までガマンして後ろを引きつけて直線も良く伸びた。
前走では同じように3番手からの競馬で、スローで逃げるキャプテントゥーレを楽させてしまった上、自分は無駄に力んで自滅してしまったけれど、今回はリラックスして距離延長にも充分対応していた。
鞍上の小牧太騎手も好騎乗だった。
勝ち馬が大外離れていたところではなく、併せ馬のような格好になっていたら結果は違っていたかもしれない。


ディープスカイは今回はゲートで出遅れなかった。
道中は後方から。最終コーナーは殿から3番手ぐらいでまわり、直線向いてからコースを探して大外に持ち出し、そこから一気の脚。
テンの入りのまずさと、ここにきての厳しいローテーション(そもそも間を詰めて使いたくないから、毎日杯の後が皐月賞でなくマイルCになったって話では?)
を嫌って評価をやや下げていたけれど、他の17頭とはちょっと次元の違う走りをされてしまった感じ。


中心視していたレインボーペガサスは、道中での安藤勝騎手の"賭け"が裏目に出たところで終戦、という感じだった。
雑誌のインタビューでレインボーペガサスのことを「自分から位置をとりにいけない馬」と評していたけれど、隊列が定まってスローペースと見るや4番手までポジションを上げてきた。
ソロソロと馬に行く気を出させないように上がれれば良かったものの、やっぱりかかってしまった。
終いよく踏ん張ったものの、5着が精一杯。でもよく走った部類では。


安田記念
第58回安田記念(G1)   (netkeiba.com)
1 ウオッカ
2 アルマダ
3 エイシンドーバー
17 ◎グッドババ

6着とはいえ2着とは0秒2差。コンゴウリキシオーのおかげでずいぶんとレースが締まった。やはり逃げ馬がきっちりとペースを作ってくれると面白い。


ウオッカは今回は3、4番手からの競馬。究極の末脚を引き出すのではなく、折り合いを重視して馬に気分よく走らせる作戦だったか。
それが奏功しての1年ぶりの勝利。
去年の秋シーズンに、なぜ番手で競馬しないんだ、と思っていたことをやっと岩田騎手が実現してくれて、それが圧勝につながったのでちょっと嬉しい。
気分よく走れたということともう一つ、体調面もずいぶん上向いていた印象。調教も巧くいってようやく歯車が噛みあったのか。


本命に推していたグッドババはさんざんなデキ。
馬体も細くなってしまって、ストレスからかイヤな汗もかいて、競馬に出てくるチャンピオンホースの体ではなかった。
馬券を買ってから出かけていて、ちょうど締め切り時間に帰ってきてテレビを見て、愕然としてしまった。高いペイパービューを見ていた感じ。


スーパーホーネットはスタートで立ち遅れたのがすべて。
あそこでリズムを崩して直線も伸びがなかった。



全体としては、「1円もいらない」と思った馬は上位に来なかったのですが、「バッサリ切るほど弱くないけれど、設定した予想の切り口とは合わないのでなんとなく触れないでいた馬」に何度もヤラレてしまったなあ、という感じです。
エイジアンウインズとかキャプテントゥーレとか。

春競馬も一段落着いたので、明日からは
「3歳の長男と一緒に、次男の無事なる誕生を祈りつつ過ごす日々」
についてのエントリが続くと思います。