フェブラリーステークス出走馬を下から

枠番 馬番 馬名 性齢 重量 騎手 累代 近親
1 1 カフェオリンポス 牡8 57 勝浦 (外) 1
1 2 カネヒキリ 牡7 57 ルメール ライフアウトゼア 2 ×
2 3 サンライズバッカス 牡7 57 三浦 ダイシング 9
2 4 トーセンブライト 牡8 57 田中勝 ジェラルデインツウ 5 ×
3 5 バンブーエール 牡6 57 松岡 レインボーウッド 2
3 6 ナンヨーヒルトップ 牡4 57 柴田善 パリモニー 2 ×
4 7 ヒシカツリーダー 牡5 57 木幡 ヒシタエコ 2
4 8 キクノサリーレ 牡4 57 後藤 アストニシメント 10 ×
5 9 ヴァーミリアン 牡7 57 武豊 スカーレットインク 4
5 10 ビクトリーテツニー 牡5 57 横山典 (外) 1
6 11 アドマイヤスバル 牡6 57 川田 アドマイヤエール 2
6 12 エスポワールシチー 牡4 57 佐藤哲 チツプトツプ 10 ×
7 13 オフィサー 牡7 57 福永 サークリング 2
7 14 カジノドライヴ 牡4 57 安藤勝 (外) 1
8 15 サクセスブロッケン 牡4 57 内田 アワーミスレッグス 3
8 16 フェラーリピサ 牡5 57 岩田 (外) 1 ×


マル外が4頭。一昨年が2頭、去年はノボトゥルー1頭だけだったので議席を増やした格好です。特に米クラシックホースの弟であるカジノドライヴのような血統背景の馬が出てきて華やかになった印象。

基礎牝馬の来日から約100年、累代で10代続いている牝系の馬が2頭。
キクノサリーレは小岩井牝系のアストニシメント系。よく知られるメジロ牧場アサマユリ一族(メジロデュレンメジロマックイーンショウナンカンプリージェントブラフ他)の他にも広く枝を伸ばしている牝系ですが、この馬の出身はその中ではかなり傍流な方。
エスポワールシチーのチツプトツプ系は、ロジータ・レギュラーメンバーランフォザドリームなどを出したスピードキヨフジの一族や、メリーナイスシルクジャスティスを出したメリーブラットの一族が有名。エスポワールシチー自身は、”シチー牝系”になっているリンネスの一族ですが、祖母の兄にリンカーンシチーがいるのが目立つ程度で、近親はあまりぱっとしません。

累代でふた桁には届かなかったものの、約70年続いている牝系の馬が、ダイシング系のサンライズバッカス。こちらは、母がG3フラワーカップを勝ったリアルサファイヤ、従姉の子に現役オープン馬マコトスパルビエロがいて、近年この系統で最も勢いのある一族。

出走馬16頭中、近年最も勢いのある牝系の出身馬は、兄・姉がベルモントステークスの勝ち馬のカジノドライヴと、ダイワメジャーダイワスカーレットを出したスカーレットインク系のヴァーミリアンでしょう。
特にスカーレットインクは子・孫・ひ孫の3代で、JRA重賞勝ち馬およびダート交流重賞の勝ち馬を計9頭出していて、輸入されてから40年経っていないにもかかわらず、すでに日本を代表する牝系の地位を固めつつあります。

調べていて面白かったのはビクトリーテツニー。祖母の姉からは欧州クラシックホースを輩出している一方、ビクトリーテツニー自身はアメリカのスピード血統の強いインブリードを持っていて、”ダートでこそ”の馬になっています。
走ってみないとわからない、アテにできない、成績が安定しなさそうな馬だと思いますが、逆に人気がない時にはヒモで面白いかも。