桜花賞出走馬を下から

クラシック開幕。
なんだか華やかな感じになっていました。

枠番 馬番 馬名 性齢 重量 騎手 累代 近親
1 1 ダノンベルベール 牝3 55 後藤 ミスベルベール 2
1 2 ツーデイズノーチス 牝3 55 松岡 ユニバース 2
2 3 ショウナンカッサイ 牝3 55 アストニシメント 13 ×
2 4 ヴィーヴァヴォドカ 牝3 55 村田 マイリー 5 ×
3 5 アイアムカミノマゴ 牝3 55 武豊 アイアムザウィナー 2
3 6 ワンカラット 牝3 55 藤岡祐 バルドウィナ 2
4 7 サクラミモザ 牝3 55 北村宏 スワンズウッドグローヴ 6 ×
4 8 デグラーティア 牝3 55 浜中 デフィニット 2 ×
5 9 ブエナビスタ 牝3 55 安藤勝 アグサン 3
5 10 コウエイハート 牝3 55 川田 エナモールド 11
6 11 レディルージュ 牝3 55 鮫島 サッカーマム 2
6 12 イナズマアマリリス 牝3 55 池添 ウオーターミユージツク 7
7 13 カツヨトワイニング 牝3 55 大庭 ダンスタイム 6 ×
7 14 ルージュバンブー 牝3 55 小牧 ウインドフレスカ 3
7 15 ジェルミナル 牝3 55 福永 オンブルリジェール 2
8 16 ルシュクル 牝3 55 佐藤哲 アジアンミーティア 2
8 17 アンプレショニスト 牝3 55 横山典 シュームーズ 3
8 18 レッドディザイア 牝3 55 四位 グレイトサンライズ 2 ×


断然の1番人気に推されるであろうブエナビスタは、母ビワハイジをはじめ、兄にアドマイヤジャパンアドマイヤオーラ、母の従弟にエアスマップ・マンハッタンカフェらが出ている一族出身で牝系の勢いも抜群。遡ればドイツ・シュレンダーハン牧場の「Sライン」になる名牝系で、重厚さもあります。


こういった、海外で活躍馬を輩出した牝系の馬を導入するには、経済力も人脈も相当必要だったろうなあ等と想像したりしつつ他の馬にも目を移すと、母の全兄が英ダービー馬Shaamitだとか(アンプレショニスト)、あるいはBCジュヴェナイル勝ちのUnbridled's Songだとか(ルシュクル)、母の半兄が豪チャンピオンホースのボーザム(種牡馬として輸入された時はあまりふるいませんでしたね)だったりとか(ツーデイズノーチス)がいるのです。
牧場から大きな期待をかけられて来日した名門牝系が、2代・3代と経て日本のクラシックで顔を揃えているというのが、今回の発見であり見どころでもありますか。


対して、土着牝系勢の方もなかなか面白いメンバー。
前哨戦でブエナビスタを慌てさせたサクラミモザは冠名のとおり「サクラ」のゴッドマザーであるスワンズウッドグローヴ直系の牝系出身。
カツヨトワイニングシンボリ牧場ゆかりのダンスタイムの牝系で、3代母の全兄が皇帝シンボリルドルフ
ショウナンカッサイは小岩井牝系にしてメジロ牧場ゆかりのアストニシメント〜アサマユリの一族。
3頭のうち後ろの2頭はシンボリ・メジロから離れてしまっているのでちょっと強引ですが、舶来の名門牝系をサクラ・シンボリ・メジロが迎え撃つという見立ては、面白い。


小岩井牝系で言えばもう1頭、コウエイハートはエナモールド系。この系統は、最近では叔父チェックメイトとこの馬ぐらいしか目立った活躍馬が見当たらないので、この3歳牝馬がファミリーライン存続のカギを握っているかもしれません。こちらも注目。