菊花賞 予想

さて菊花賞
ダービー馬ディープブリランテの故障・回避は残念。
ダービー2着でセントライト記念の勝ちっぷりの良かったフェノーメノは、天皇賞・秋に向かうとのことで、ダービー3着と4着のトーセンホマレボシワールドエースはこれまた故障で戦線離脱。

というわけで今回の人気は皐月賞馬(ダービー5着)のゴールドシップの一本かぶりになっています。
これを書いている時点で単勝1.5倍。ちなみに2番人気のマウントシャスタが12.2倍。

菊花賞に臨む皐月賞馬といえば、自分の中で「菊花賞を勝つ馬はこんなレースができる馬」という理想像になっているのが、2000年の二冠馬エアシャカール
皐月賞は中山の3〜4コーナーを楽な手応えで進出し、スパートは直線入り口から。
菊花賞は中団内寄りの位置で、淀の下り坂から持ったまま徐々に前に取り付き、スパートはまた直線入り口から。
いづれも終いの脚を温存しつつ前にとりつく戦法で、豊かなスピード能力が活かされた内容でした。
これが4コーナーまでに力を使いながら前にとりつくと、エアシャカールのライバルだったアグネスフライトのように直線伸びないことに。

さてゴールドシップの場合です。
今年の皐月賞は、内田博幸騎手の好判断が目立ったレースでした。
他の騎手が荒れたインコースを嫌って4コーナーで外へ進路をとった中、最後方から1頭だけ内目に突っ込んで一気に先頭を奪い押し切る展開。
時計のかかる馬場で良い脚を相当に長く使ったのは能力の高さ故でしょうが、当時”ワープした”と賞されたような戦い方は、エアシャカールのイメージとは重なりません。
では逆にザッツザプレンティデルタブルースのように、早目先頭から体力にもの言わせて押し切るレースができるか、というとそれも疑問。
ドリームジャーニーオルフェーヴル兄弟と同じ父ステイゴールド・母父メジロマックイーンの組み合わせということで、芝の長いところでも大丈夫と見られているようですが、祖母の違いを比べると、おそらくはその兄弟以上に距離延長に限界があるタイプ。
淀の3000mで、自ら主導権をとって目標となりながら押し切るようなレースは、ゴールドシップにはできないと見ました。

さて。
この単勝オッズのままなら、春の天皇賞でやったような単勝17点買いで「ゴールドシップが負ける方に賭ける」やり方もできそうな感じです。
オッズの推移を見ながら買い方を検討したいと思います。

その他の馬の中では、レースレヴェルが高そうなセントライト記念の掲示板組に注目しています。
そのセントライト記念では「まだ成長途上」という印象であったラニカイツヨシが、ここにきてグッと良くなった感じなので、一発あるならこの馬かも。

一応の期待順の印を。

◎ ラニカイツヨシ (タヤスツヨシのラストクロップ、一発あるか?)
○ スカイディグニティ
▲ ロードアクレイム
△ ダノンジェラート、ビービージャパン、タガノビッグバン、エタンダール
ベールドインパクト(前走案外だったが、京都コースの方が合いそう)