オルフェーヴルが肺出血で出走回避。「四強対決」が夢と消えた宝塚記念。
1頭少なくなって「三強」になった中では、ジェンティルドンナが1番人気になりそうです。
この馬は阪神では4回出走していますが、内回りコースは初めて。
京都の内回りで走った秋華賞を苦労していたことを思い出すとやや不安なのですが、その後のジャパンカップ・ドバイシーマクラシックでは岩田騎手が先行ポジションを獲りに行くやり方で結果を出していますので、機動力自体は持ち合わせた馬だと思います。
秋華賞の時は馬場入りで騎手を振り落したりしてメンタル面の問題が出ていたことの方が大きかったのでは。
ドバイでの様子を見ていると年齢を重ねて落ち着きが出てきたようにも思えたので、この点も良い傾向。
負担斤量56キロや大外枠もありますが、まずまず安定して勝ち負けまで来れるのでは。
ですが中山コースは得意で、コーナリングは巧みな馬。内に包まれて動けないというようなことがなければ、自分から仕掛けて凌ぎあいに持ち込める型を持っています。
逃げるシルポートの後ろの隊列がたとえひと塊としても、11頭立てなら封じ込められる危険性は少ないか。
ならばこちらも優勝候補。
最後坂を上がってから時計がかかるようならフェノーメノ有利、勢いそのままにゴールするならジェンティルドンナ、といったイメージで。
3強の残る1頭ゴールドシップは、ここ3走序盤の行きっぷりが特に悪く、ここが改善されないと後手後手になって苦しそうです。
ただ、勝つ時は凄いレースを見せるのがこの馬。
天皇賞でフェノーメノにつけられた0秒9差は、主にはゴールドシップの自滅によると思いますが、トーセンラー=武豊騎手の巧みな進路取りに嵌められた部分も小さくないでしょう。
今回もトーセンラーと武豊騎手のコンビがいますが、天皇賞より7頭少ない11頭のレースならば、マクリ一発の怖さは前走以上。
○ フェノーメノ
今回は3頭以外も面白いメンバーになってるので、いろいろ手を出したくなりそうなのですが、この2頭のワイド1点にしようと考えています。
確実性は低いものの一発の怖さのあるゴールドシップはオッズを考えると抑えにくい印象なので、これを外したワイドに。1.5倍ぐらいはつくかな?
トーセンラーやダノンバラード・スマートギアも調子良さそうですし、ナカヤマナイト・シルポート・ヒットザターゲットあたりも流れひとつで上位にくるかも。
ローゼンケーニッヒは前走の、前が粘る流れを後方から突き抜けた圧巻の脚が印象的です。さすがに準オープンの身でG1は厳しいと思いますが。