マイルチャンピオンシップ 予想

先週のエリザベス女王杯は、早めに抜け出したマリアライトが後続の追撃を振り切って優勝。

稍重発表でしたが、思っていたよりも馬場の回復は早くまずまず時計の出る馬場になっていました。大逃げのウインリバティの1000m通過が60秒7ですから後続はスロー。

期待していたタガノエトワールは、3番手から積極的に仕掛けていきましたが直線半ばでは馬群に飲まれ最後は流す形で15着。向こう正面で力んでいたように見えたので、前走のマイル消耗戦とは全くちがう競馬に戸惑ってしまったのかもしれません。

勝ったマリアライトは、斬れはしないがバテないという、クリソプレーズ産駒らしい走りで初重賞。ヌーヴォレコルト以下より先に仕掛けたのが功を奏した格好になりました。今年のダイオライト記念を勝ったクリソライトと神戸新聞杯を勝ったリアファルとマリアライト、クリソプレーズ産駒は今年だけで3頭が重賞勝ち馬になっていますね。

 

さて今週はマイルチャンピオンシップ。G1勝ち馬が9頭と揃うなかなか難解なメンバー。

票は割れ気味ですが、天皇賞3着からの転戦となる皐月賞イスラボニータと、鉄砲使いの安田記念馬モーリスのどちらかが1番人気でしょうか。

逃げ候補は何頭かいますが、2番枠を引いたケイアイエレガントはおそらく強気に出して行くでしょうから、超のつくスローペースにはならないでしょう。

天皇賞とは全く違う流れになりそうです。

 

注目は昨年の2着馬フィエロ。

その昨年のレースでは、直線綺麗に抜け出す勝ちパターンに嵌まりかかったところを、内ラチ沿いを一気に強襲してきたダノンシャークにハナ差交わされるという悔しい敗戦。内容的にはG1合格点で、岩田騎手の妙技に屈したという格好です。

安田記念でも先団からよく伸びましたが4着どまり。これはコース適性がやや向かなかった印象で、やはり京都コースの方が合っていそうです。

レコード決着だった昨年ほど道中のペースが上がるかはわかりませんが、安田記念といいここ最近のマイル王座決定戦は、マイラーらしい巡航速度と決め手が要求される傾向にあるので、桜花賞NHKマイルカップ(ともにスロー)からの転戦組、あるいは天皇賞からのイスラボニータよりはこちらの方に分があるのでは。

同様の観点から言えばヴァンセンヌとダノンシャーク、モーリスも名前が挙がりますが、今回がぶっつけ本番のモーリスはどうも仕上がり今一つに見えたので今回は見送り。ヴァンセンヌは中2週・中2週での秋3戦目という厳しいローテーションがどうか、ダノンシャークについては鞍上の岩田騎手がこの秋どうにも勝負弱いところを見せているので評価を若干下げる形に。

 

他ではずっと腰が悪かったロゴタイプの状態がだいぶ良くなったということなので、この変わり身に警戒を。

 

◎ フィエロ

ダノンシャーク

▲ ヴァンセンヌ

ロゴタイプ

 

馬券はフィエロの単勝とワイドボックスなどを考えています。