先週の阪神ジュベナイルフィリーズはメジャーエンブレムの優勝。
スローならこの馬が強そうという予想でしたが、前半800m通過46秒9というなかなか締まった流れを好位追走し、4角先頭で押し切った好内容での勝利。こちらの見立てが低すぎました。
来年の春の牝馬クラシック戦線は、メジャーエンブレム対新興勢力という構図になるのではないでしょうか。
ウインミレーユは序盤に躓いて位置取りを下げてしまって競馬にならず。精神面の幼さも感じられたので、一度立て直してから、来春のG1戦線に割って入って欲しいですね。
さて今週は朝日杯。
今のところ、エアメサイアの仔のエアスピネルが1番人気、シーザリオの仔のリオンディーズが2番人気です。もしここに、ディアデラノビアの仔で先日京都2歳ステークスを勝ったドレッドノータスがいたら、10年前、2005年のオークスの上位3頭の息子たちの対決という形になっていました。
あの年にはラインクラフトという名マイラーもいましたが、そのラインクラフトを旧阪神のローズステークスと京都内回りの秋華賞で捕えてみせた機動力の持ち主がエアメサイア、広い東京コースを大きな完歩で加速してエアメサイアを捕えたのがオークス馬シーザリオ、オークスでは2頭に敗れましたが脚の回転の速い走法でスローペースのフローラステークスを直線一気の加速力で勝ったのがディアデラノビア、3頭とも特長ある馬でした。
まだキャリアは浅いですが、子供たちも母の走りに重なって見えるところも多く、なかなか楽しみな世代になりそうです。
さて阪神外回り1600mでの今回、エアメサイアの仔のエアスピネルにとっては直線の短い旧コースの方が戦いやすかったでしょうし、シーザリオの仔リオンディーズにとってはもう少し距離が欲しいところでしょう。
ただ、今の阪神は外をまわるとあまり伸びない馬場で、エアメサイアのような立ち回りの巧さは武器になり、シーザリオのようにバテずに長く良い脚をつかうのも武器になるでしょう。はてさてどうしたものか。
これが勝てばダービーまで面白いと思っていたイモータルは稽古の様子が今一つで、鞍上も急遽の乗り替わり。2戦2勝ボールライトニングは、スローで流れた1400m戦の連勝で、距離延長と道中ペースアップへの対応が不安。
それなら、デイリー杯でエアスピネルに敗れましたが、スピードの持続力があり、内の良いところを通れそうなシュウジの逆転の目の方が面白そうです。
この馬と、来春への期待込でエアスピネル・リオンディーズの2頭との3頭狙いで。
◎ エアスピネル
○ シュウジ
▲ リオンディーズ
注 イモータル (今回は厳しいかもしれないですが走りには注目)
馬券は、3頭の馬連ボックスと三連複で。