大阪杯 予想

先週の高松宮記念は、直線早めに抜け出したセイウンコウセイが後続を振り切って優勝。

雨の降り出しが天気予報よりも早くなり、レースの時刻にはだいぶ時計のかかる馬場になっていました(発表は稍重)。前夜の予想では良馬場で前半が33秒台のレースになると見ていたのですが、この馬場悪化にもかかわらず前半が33秒8。

この馬場とハイペースで、先行馬・道中外目を回った馬は直線余力がなくなり失速。内枠発走で後方で構えていた馬が上位に食い込む結果となりました。

展開の向き・不向きと、道悪の巧拙がモノをいったレースでしたが、勝ったセイウンコウセイは好スタートからハナ争いする3頭の直後を進む先行策。並走していたワンスインナムーンを含め、逃げ先行勢が軒並み下位に沈む中で堂々の勝利となりました。馬場条件が合っていたのでしょうが、早め先頭から押し切った勝利は立派なものでした。

セイウンコウセイのもう1列後ろから進んだレッドファルクスは健闘するも0秒3差3着。

こちらは1分7秒2の持ち時計があっただけに良馬場でやりたかったクチでしょう。

中団後ろから追い込んだレッツゴードンキが2着。

こちらは渋って時計のかかる競馬になったのが向きました。また、内枠を引いて道中馬群の中で脚を溜められた上、先行勢と外枠の馬が失速、直線では前がぽっかり開いているという好条件が加わっての2着で、あまり良い内容には見えませんでした。

ただこの馬は1200m戦は短すぎる条件と思っていたので、この結果成績は体調の良さが顕れてのものと考えられます。5月のヴィクトリアマイルでまた馬場が渋るようなら怖い1頭。

フィエロは5着。ゴール前の脚は際立っていたのですがどうにも勝利までは遠い。まだ力は衰えていないだけにどこかで重賞、そしてG1タイトルを期待していますがはたして。。。

 

さて今週は、今年からG1に昇格した大阪杯

土曜の朝まで降っていた雨で仁川の芝コースは時計がかかっていました。日曜は晴れの予報で、土曜よりは馬場状態は回復しそうです。

ただ阪神は連続開催6週目。今週からBコースに替わっていますが、この雨の影響もあって高速馬場にはならないと予想しています。

 

昨年の年度代表馬キタサンブラックが、休み明けで出走してきました。

もともと馬格もあり体力勝負のできる馬でしたが、この中間は坂路3本追いを敢行するなどハードトレーニングをこなしてきました。休み明けとはいえ肉体面は充分に仕上がっていると見ています。

このG1三勝馬の壁になりそうなのが、コースと展開。

京都外回りコースで、下り坂で勢いをつけて直線凌ぎきる形を得意としているキタサンブラックは、逆に中山や阪神の上り坂の後で脚色が鈍る傾向にあります。まだG2だった昨年のこのレースでも、緩いペースを単騎で逃げながらゴール手前でアンビシャスに差されています。

さらに今回はマルターズアポジーやロードヴァンドールといったペースを作りたい馬が複数出走してきています。昨年の有馬記念でもマルターズアポジーとは一緒に走っていましたが、この時はマルターズアポジーの単騎大逃げ、キタサンブラックは離れて2番手をスローで折り合う実質の逃げといった形でした。今回は2000m戦で後ろの馬も突っついてきますから、ハナにせよ、番手にせよ、自由にペースを握れないことが考えられます。

 

速めに流れて消耗戦になるか、また早めに隊列が決まって前半スローで流れるも年度代表馬をマークするサトノクラウンらの仕掛けでロングスパートの勝負になるか、、、といった見立てで、持久力を長所とする馬(特に差し馬)を狙っていきたいと考えています。

 

注目はヤマカツエース

今年から金鯱賞の施行時期が変わったので、昨年12月・今年3月と短い間隔でのこの馬の連覇という形になりました。中京競馬場の芝コースは時計のかかり具合が極端に振れて評価が難しいのですが、昨年12月の金鯱賞時はかなりな高速馬場で道中は超のつくスローペース、これを上がり33秒1で中団から差し切っての勝利。G1有馬記念上がり最速4着を挟んで、今年3月の金鯱賞時は12月よりぐっと時計のかかる馬場でやや遅めのペース、これを中団から抜け出して完勝。

先行勢有利の流れを差して勝ち切っていますし、芝の傷みが目立つような馬場で浮上するこの馬が、開催初日のG2を連覇しているのは充実の証しでしょう。確かにメンバーは軽かったかもしれませんが、有馬記念0秒3差4着ならここでもチャンスありと見ます。

稽古も動いていましたし、無理に下げなくても競馬ができる器用さもあります。

外枠に入ってしまったのがやや不安ですが、1コーナーまでに内に寄せられれば。

 

もう1頭注目はステファノス

前哨戦の金鯱賞で敗れているので人気はそれ程ありませんが、休み明けのG2ではいつも期待を裏切る叩き良化型の馬。メンバーが揃ったG1でも体調が整えば上位に食い込んできますし、持久力勝負も歓迎のタイプ。

こちらは内枠を引きました。馬群をうまく捌いての抜け出しに期待。

 

ヤマカツエース

ステファノス

ディサイファ

サトノクラウン、ミッキーロケット、アングライフェン、モンドインテロ

 

アングライフェンは馬場回復が遅ければ面白い存在。モンドインテロは距離実績は足りませんがペース不問の堅実さがある好素材。

馬券はヤマカツエース単勝ヤマカツエースステファノスのワイドを中心に組み立てようと考えています。

はたしてどうなりますか。