ホープフルステークス 回顧

木曜日のホープフルステークスはタイムフライヤーの優勝。

2分1秒4の勝ちタイムはだいたい予想通りの決着になりましたが、前半1000m通過タイム59秒6は予想よりやや速めになっていました。

3コーナー過ぎから先行勢の脚色が鈍り始め、それほど縦長にならずに流れていた馬群が更に密集すると、外をマクっていったのがルーカスとジャンダルム。早々にルーカスを競り落としたジャンダルムが先頭へ立ちますが、更に外からタイムフライヤーが一気の脚でクビほど前に出、2頭並走からタイムフライヤーが更に突き放したところがゴール。

ジャンダルムは0秒2差2着。タイムフライヤーの通ったコースを追いかけてきたステイフーリッシュがジャンダルムと同タイムの3着。まず目標にされてしまったルーカスは1秒0差6着でした。

 

スタートして最初の直線でハナを叩いたトラインがフラフラと外へ逃げるように進路をとったあおりで、サンリヴァル・ジュンヴァルロら先行勢がムキになってしまったように見えました。前半は確かにやや速めに流れましたが、この程度のラップならサンリヴァル(0秒6差4着)以下もうちょっと先行勢に頑張って欲しかったところですが、キャリアの浅い2歳馬の脆いところが表れてしまったのかもしれません。

ジャンダルムはまずまずスタートを決めましたが、意図的に下げた形でルーカスの後ろの中団後方の位置取り。少々行き脚が悪かったタイムフライヤーは更に後ろの馬群最後方(もう1頭大きく離れた後方にワークアンドラブがいました)。前が止まる流れになったので、結果的にはこの位置取りが正解だったと思います。

ジャンダルムの武豊騎手は自分から勝ちに動いて、仕掛け処も進路取りも良かったと思いますが、自身が通ったコースをタイムフライヤーに使われてしまったのが痛かったですね。3~4コーナーで先行馬が下がってきて馬群がゴチャついていたのに、勝ち馬の先導旗持ち役になってしまった。ただ、2000mまでの距離対応には目処が立ちました。来春は皐月賞まではクラシック路線でも期待。

タイムフライヤーは適度に荒れた馬場で、上がりがかかる流れになって末脚が活きました。母の全兄タイムパラドックスのイメージ通り、体力勝負になると強いですね。こちらは重厚さが感じられる血統で、高速馬場への対応がカギになりそうですが、そこで時計をグンと縮められるようなら、皐月賞でもダービーでも有力候補になりそうです。

 

ルーカス・フラットレーは読み通り、もう少し馬体に成長が欲しかったですね。ルーカスには加えて精神面でも落ち着きが欲しい。

ジュンヴァルロは負ける時はこんなものかも。負けた時の着順・着差を気にすると穴馬券を獲り逃がしてしまうようなタイプに思います。

 

馬券は馬連本線と抑えで買っていたワイドが的中。今年の2歳G1の3戦はどれも◎と○の組み合わせで、まずまず予想が巧くいきました。