先週のNHKマイルカップはケイアイノーテックが優勝。
晴れて速い時計が出る良馬場というのは予想通りだったのですが、先週の日曜は予想外に風が強く、ゴール前の直線では向かい風を受けながらの攻防になっていました。
横に広がった各馬が向かい風を受ける展開なら、距離の差を埋める追走の脚が殺されがちな後ろの馬より4角先頭グループの馬を狙いたいところですが、風が相当に強そうで最後1ハロンのラップが落ちこむようなレースが続いていたので、単純に逃げ馬を狙うのは間違いなのかな、と迷っていました。とりあえずひとつ言えたのは、予想段階で考えていた上がり3ハロン32秒台の攻防にはならなさそうだ、ということでした。
好スタートのダノンスマッシュの内からテトラドラクマがハナを主張し、遅れて外目に取り付いたミスターメロディの3頭雁行で前半46秒3の流れは、馬場や風を考えるとそう速くはなかったと思います。
3~4コーナーでペースがそう緩まずに直線に向いたので、強風もあいまってヨレたり進路を確保できない馬が続出。逃げた3頭の直後にいたギベオンが比較的スムーズに抜け出しにかかり、外からレッドヴェイロンが、さらに外からケイアイノーテックが強襲し、タイム差なしの3頭の接戦はケイアイノーテックが差し切り決着でゴールイン。レースの上がり4ハロンは46秒5、3ハロン34秒8。ケイアイノーテックの上がり3ハロン推定は33秒7。やはりオーラスに少し時計がかかっていましたね。
藤岡兄弟の兄、祐介騎手は中央G1を86戦目にして初勝利。85連敗の中にはスーパーホーネットでの3度の2着もありましたが、今回は彼の馬のような戦型で勝利をもぎ取りました。そういう意味でも味のある一戦でした。
馬券はハズレ。状況が変わっても一応買っていたアンコールプリュは後方追走から直線進路を見つけられず17着大敗でした。
さて今週はヴィクトリアマイル。
今週も好天で、Bコースに変わった府中の芝コースは先週以上に速い時計が出るコンディションになっています。土曜のG2京王杯は1400m1分19秒5のレコード決着、準オープンの緑風ステークスでは2400m2分22秒9とウオッカのジャパンカップ以来の22秒台計時。ヴィクトリアマイルもカワキタエンカの逃げならそうスローペースにはならないでしょうから、1分31秒台の決着も充分ありえそうです。
昨年はやや渋った馬場で荒れた内ラチ沿いが避けられるようなコンディションでした。今年はだいぶ条件が異なりそうで、荒れ馬場を利して上位に入ったような馬は今回は苦戦するかもしれません。
また、淀みない流れでの高速決着と予想しているので、ゆったり流れる中距離での実績馬よりは、短距離~マイルでの厳しい流れでの良績がある馬を上位にとりたいところ。
注目はアエロリット。
昨年のNHKマイルカップでは前半46秒1の淀みない流れを先行して押し切る強い勝ちっぷりでした。勝ち時計1分32秒3は優秀で、古馬になって同斤の今回ならば、1分31秒台での走破も可能とみました。
レーヌミノルがどういう作戦でくるか不透明ですが、カワキタエンカをマークするポジションで、後続に脚を使わせるような展開は有利になりそうです。
2月の中山記念以来のレースになりますが、まず態勢は整ったようなのでこれならば。
◎ アエロリット
○ レッツゴードンキ
▲ エテルナミノル
△ デアレガーロ、レーヌミノル
注 カワキタエンカ
昨年の牝馬クラシック戦線での実績馬、ソウルスターリングとリスグラシューは迷った末に今回買わない方向で。阪神ジュベナイルフィリーズ1,2着馬にして桜花賞3,2着馬なのでマイル戦がダメとは言えないのですが、軽い馬場で高速決着になるようなレースで鋭進してくるイメージが湧かないので。。。
エテルナミノルは出遅れ癖が気になりますが、ゲートを決めて前目につけられたら一定ペースで結構粘れる馬。カワキタエンカと共に前残りがあれば好配当も。
馬券はアエロリットからのワイド・三連複流しを考えています。5倍つけば単勝も抑えたいのですが、そこまで人気が下がらないかも。
さてどうなりますか。