先々週のスプリンターズステークスはファインニードルの優勝。
ワンスインナムーンがテンの激しい争いを制し切りハナを奪い、前半600m通過は33秒0。馬場発表は稍重でしたが雨の降る中のレースで大分時計がかかるようになっていて、これは逃げ馬にはかなり厳しいハイペースだったと思います。
時計のかかる馬場で前傾ラップとなればファインニードルの出番。道中2番手に控えたラブカンプーが必死に粘り込みを図りますが、中団から力強く坂を駆け上がってきたファインニードルがゴール前キッチリ差し切って先着。春秋スプリントG1連覇となりました。
ファインニードルに馬場と展開が向いたとはいえ、終いの伸びは出色で着差以上に強さを感じました。次どこを狙うのかはまだわかりませんが、香港スプリント遠征でも今の力量なら勝ち負けになるのでは。
ハナを奪えなかったラブカンプーが番手追走からの抜け出しで2着確保。3歳牝馬で斤量面の恩恵があったとはいえ、大健闘だったと思います。使い詰めで稽古の動きも振るわないように見えたので、この結果は意外でした。雨が降っていたせいもあるかもしれませんが、コーナリングがぎこちない馬と陣営からコメントされていた馬が、今回は巧く4コーナーを回って先頭に立った場面が印象的でした。
期待していたセイウンコウセイは、テンに行ききれず外を回される格好になり12着惨敗。力を出せない展開になってしまったので、これで人気を落とすようなら次走(JBCスプリントか?)馬券妙味が出るかも。
さて今週は秋華賞。
リリーノーブル・レッドサクヤ・マウレアらが故障で戦線離脱、サトノワルキューレとノームコアは態勢整わず回避。抜けた1番人気の春二冠馬アーモンドアイと、2番人気の2歳女王ラッキーライラックが休み明けぶっつけ本番のローテーション。大波乱の目もあるかもしれません。
今日の淀の芝コースはおそらく良馬場、しかし特段時計の出やすい馬場にはなっていないようです。
アーモンドアイはオークス以来の5か月ぶりの実戦。
大きなストライドから繰り出される終いの決め手が特長でトップスピードへの加速も早いのですが、コーナリングの器用さが問われる京都内回りコースはあまり向いていないように思います。ゲートにも不安のある方ですし、序盤もたつく様なら差し届かずの可能性も少なくないでしょう。
美浦坂路で49秒7の猛時計を出していましたが、美浦の坂路時計の価値はアテにできないもの。馬体重も大幅に増えているようで、春の走りのイメージでいると危ないかも。。。
二冠牝馬で抜けた一番人気になるのは当然でしょうが、馬券妙味は全くなく、今回はあまり買いたくないなという印象。
器用さ、レースぶりの安定度で言えばアーモンドアイよりこちらの方がずっと狙いやすいのですが、やはり休み明けなのが気になるところ。調整遅れでステップレースを使えなかったので気になっていたのですが、幸い稽古はよく動けていたので態勢は整っているようではあります。
問題は石橋騎手の怪我による急な乗り替わり。短い直線で馬群を割って差してくるような競馬になると予想しているので、できればこの馬には乗りなれた騎手で出走してきて欲しかったです。他馬のアクシデントに巻き込まれての落馬事故が本当にもったいない。。。
ローズステークスの勝ち馬カンタービレも乗り替わりになりますが、こちらはより前々で立ち回る脚質の馬。内枠を引いたこともあり、逃げの手にでるかもしれません。武豊騎手の手綱でマイペース先行となれば、乗り替わりの不安は気にしないで済みそうです。
ピッチ走法で機動力に富み、淀の内回りはかなり向いていそう。小柄な牝馬で連戦が続くと調整が難しくなりそうなので、おそらく今回が狙いどころ。
ダンサールはかなり注目している馬で、先々は重賞を勝てる馬だと見ていますが、京都の下り坂は苦手にするかもしれません。初コースなので走ってみたら大丈夫なのかもしれませんが、その点が不安。
他ではラテュロス・ミッキーチャームらの先行勢の粘り込みに警戒。
前走は太め残りだったハーレムラインは叩かれての大きな上積みが見込め、この人気ならかなり楽しめそうな1頭。
◎ カンタービレ
○ ラッキーライラック
▲ ラテュロス
△ ミッキーチャーム
△ ハーレムライン
△ ダンサール
注 アーモンドアイ
馬券は三連複ボックス、アーモンドアイ絡みはオッズがつかないので相手を絞っての三連単を考えています。
さてどうなりますか。