エリザベス女王杯 予想

まずは先週のJBC3競走について。

最初に行われたJBCスプリントはグレイスフルリープの優勝。

スタートを決めて飛び出したマテラスカイが、3コーナーの下りでも息を入れずに前半33秒7のハイペースで先行。4コーナーで若干息が入るも他の先行馬は軒並み息切れ状態で、唯一2列目最内を回ってきたグレイスフルリープと2頭での一騎打ちに。残り100mぐらいの地点で並んだグレイスフルリープがクビ差前に出たところがゴール。

マテラスカイの徹底先行からの消耗戦にグレイスフルリープが受けて立つという、なかなか見応えのある一戦でした。

テンにスピードが乗るまで少々もたついたネロは1秒0差11着。中心視していたネロが沈みましたがタテ目が入って馬券はワイドが的中しました。

 

続いてメインレースに組まれたJBCクラシックケイティブレイブの優勝。

サンライズソアがハナを主張して向こう正面ではペースは落ち着きそうな流れだったのですが、先行集団の一角にいたテイエムジンソクの抑えが利かなくなり乱ペースに。中団でよく脚を溜めていたケイティブレイブが4コーナーで前に取り付くと、逃げ粘るサンライズソアを悠々と交わして先頭に。オメガパフュームが追い込んで2番手に上がるも、ケイティブレイブは余裕の先着ゴール。

ケイティブレイブは4コーナーで馬群の外目を上がる様子が手応え抜群で、もうその時点で勝負があったような印象でした。テイエムジンソクの暴走でプランを崩された馬が多い中、鮮やかにロングスパートを決めての完勝。

狙っていたセンチュリオンは1秒4差11着。4コーナーではケイティブレイブの内を通っていたんですが、手応えが全く違っていました。そこまでの追走に消耗していましたね。

 

最後はJBCレディスクラシック、アンジュデジールが競り合いを制しての優勝。

アイアンテーラーの逃げはまずまず平均ペースでしたが、サルサディオーネに早々に競りかけられて4角で後退気味に。代わって2列目からアンジュデジールとラビットランが並走しながら前に出て、直線は激しい叩き合い。ラビットランがいったんは抜け出すも、アンジュデジールがファイトバックして再逆転。2頭並んでのゴールは内のアンジュデジールの勝ちに。

JBCクラシックと比べると流石にレヴェルが落ちる印象は受けたのですが、ゴール前の攻防は面白かった。横山典弘騎手がよく馬に持ちこたえさせたなあ、と。

アイアンテーラーは積極策に出ましたが、競りかけられてマイペースに持ち込めず1秒7差8着まで。しかしこのメンバーでもテンを主張して行けたのですから、収穫はあったのでは。

 

クラシックとレディスクラシックの馬券は外れるも、スプリントの的中で一応はプラス収支になりました。

 

さて今週はエリザベス女王杯

3歳馬の大将格アーモンドアイと、古馬の大将格ディアドラが揃って不在でやや混戦模様。

京都の芝コースはおそらく明日も晴れて良馬場、相変わらず高速馬場の部類ですが、連続開催6週目で徐々に時計がかかるようになってきました。

去年は距離に不安のあったクロコスミアが極端なスローペースに落とし、上がりだけの競馬になりました。後方に位置していたディアドラやリスグラシューは勝負にならず、中団後ろ目にいたミッキークイーンは猛然と追い込むも3着まで。道中、前にいないと話にならない展開でした。

今年はクロコスミアの他により距離への対応力がありそうなプリメラアスールがいるので、去年ほどのスローペースにはならないと見ていますが、どうなりますか。

 

注目はリスグラシュー

昨年のこのレース出走の時の馬体重は444キロ。1年経ったこの秋は馬体がグンと大きくなり、逞しくなってきました。おそらく馬体重は470キロ弱ぐらいでの出走になるのでは。

前走の府中牝馬ステークスではディアドラの鬼脚に屈しましたが、終いの脚は鋭く、4歳秋を迎えての充実ぶりがうかがえました。

使っての上積みもあり、G1初勝利のチャンス到来か。

 

相手は前年覇者のモズカッチャン。

少々馬場が渋り気味だった札幌記念でサングレーザーとタイム差なしの3着。そこから3ヶ月空いての実戦ですが、稽古はしっかり動けているようです。

淀の芝コースでは大崩れはなく、馬場はもう少し時計がかかるような状態の方が信頼度は上がりますが、極端に速い時計が出る馬場でなければ大丈夫。

 

カンタービレは内回りの方が持ち味が出そうですが、稽古が良い動きで状態は良さそう。淀の下り坂は器用にこなしますし、前々で立ち回って上がりの競馬になれば勝機もあるかも。

 

1馬人気に推されているノームコアは、前走紫苑ステークスの勝ちっぷりがインパクトのあるものでしたが、疲れが出て秋華賞は回避し、2か月ぶりの実戦。調整の難しい馬で狙ったレースへ向けてなかなか仕上げられない印象があり、さらには初の関西遠征。稽古も負荷がかかっていないように見え、あまり信用できないかなと。

 

リスグラシュー

○ モズカッチャン

カンタービレ

スマートレイアー

△ プリメラアスール(前残り警戒)

△ ヴァフラーム(長距離適性は随一、巧く脚が溜められれば人気薄でも)

 

馬券はリスグラシュー・モズカッチャンの馬連ワイドを本線に、三連複で好配狙いを考えています。

さてどうなりますか。