ホープフルステークス 雑感

仕事でリアルタイム観戦とはなりませんでしたが、ホープフルステークスについて。

優勝は単勝1.8倍と圧倒的1番人気だったサートゥルナーリア。

スタートでキングリスティアが出遅れてしまい、逆に好発を決めたサートゥルナーリアが馬なりで前に出てゆくと、1コーナーまで全馬探り探りの展開。意を決したように先頭で1コーナーに飛び込んだコスモカレンドゥラに連なって馬群は固まりましたが、もうこの時点でスローペースが決定的に。

2列目に人気のサートゥルナーリアとアドマイヤジャスタが並んでのスローペースに危機感を持ったのか、後続の各馬の動き出しは早く、向こう正面から仕掛ける馬もありロングスパートの地力勝負の様相に。

直線入り口で逃げるコスモカレンドゥラを捕えに行ったのはアドマイヤジャスタとブレイキングドーン。サートゥルナーリアはワンテンポ遅く仕掛けて2頭の間をこじ開け、直線坂上で先頭に。そのまま一気にリードを奪い、アドマイヤジャスタに0秒2差離してゴールへ。アドマイヤジャスタはスムーズな競馬はできましたが目標にされて最後苦しくなったか。

リオンディーズはこの中山2000mで暴走してしまい5着(4着入線後降着)に敗れてしまいましたが、弟のサートゥルナーリアはスローペースの2番手でガッチリ折り合い見事な決め手を発揮しました。抜け出す時にやや進路が狭くなりましたが、それ以外はほぼロスのない競馬。アッサリとG1タイトルを獲ってしまった印象です。

来年のクラシックではここまで楽な競馬はさせてもらえないかもしれませんが、この操縦性の高さと決め手は大きな武器。ストライドの大きな馬ですから、同じ中山2000mコースの皐月賞はもちろん、府中のダービーでも期待できるのでは。

期待していたニシノデイジーは勝ち馬から0秒3差の3着。好発を決めてインの3列目に潜り込み、前にサートゥルナーリアを見ながらの競馬。スローペースの馬群の中で馬はかなり行きたがっていましたが、勝浦騎手は手綱を引っ張ってポジションキープを選択しました。直線、サートゥルナーリアが切り拓いた道を通って伸びてはきましたが、勝ち負けに関わることなく3着止まりに。

インの前目につけるというのが陣営が事前に決めていた作戦だったのかもしれませんが、最大の強敵が前にいて、充分脚を溜められ、先に仕掛けて決め手を駆使されては勝負にならない。複勝圏内に飛び込むには適した作戦だったかもしれませんが、実績的には勝ちを意識すべき馬でしょう。馬はもっとやれたと思いますし、消極的なレースに見えたのが残念。

馬券は1,3着のワイドが的中しましたが、あまり儲けにはつながりませんでした。