優駿牝馬 予想

先週のヴィクトリアマイルはノームコアが優勝。

スタート後、内から好発を決めたアマルフィコーストらが前を窺いますが、外からアエロリットがまとめてかわしてハナへ出ました。意識的に前に出して行っての逃げで、スローペースには落とさないという鞍上の意志を感じる騎乗になりました。

前半800m通過は44秒8。当日の府中の芝は前に行った馬がよく残っていましたが、流石にこれは速すぎるだろうと見ていました。

アエロリットは2番手以下を3馬身引き離して直線へ。驚異的な持続力を以て残り200mまで先頭に粘りましたが、このあたりでようやく後続馬群が追いつき、道中5~6番手にいたラッキーライラック、その1列後ろにいたノームコア、さらに1列後ろのプリモシーンが連なっての先頭争いに。道中ラッキーライラックの隣にいたクロコスミアがワンテンポ遅れて伸びてきてこの3頭の追い比べに加わり、僅かにノームコアが前に出たところがゴールでした。

勝ち時計は1分30秒5。馬場状態が良いのでペース次第では1分31秒台での争いになるかもと予想はしていましたが、さらに1秒速く決まるとは驚きました。

ノームコアは決め手比べの接戦になると詰めが甘くなる印象がありましたが、ここまで高速ラップが並ぶトップスピード持続力勝負になると、逆に接戦での力強さが見られました。思えば紫苑ステークスは後半5ハロン57秒9のロングスパート勝負で、これを好位から差した上に突き放しての快勝でしたから、こういうレースが向いていたのでしょう。マイル戦での印象が薄かったので軽視していましたが、実はより短めの距離の方が中距離戦より適しているのかもしれません。

馬込みを避けながら巧く外へ持ち出したプリモシーンが勝ち馬とタイム差なしの2着、0秒1差でクロコスミアとラッキーライラックが3着・4着。この3頭はほとんど差がなく、あえて言えば人気を背負ったが故に先に仕掛けざるを得なかったラッキーライラックは4着敗戦とはいえ好内容だったなと思います。

注目していたアエロリットは勝ち馬から0秒4差の5着。あれだけ飛ばしながら最後まで大きな失速もなく掲示板確保。この馬でも走破時計は1分30秒9と30秒台をマークしています。これは凄い結果だと思いますよ。次は順調なら安田記念だと思いますが、どんなレースを作り出すのか楽しみです。ただ、騎手は乗り替わりになるんですよね。。。

馬券はハズレ。

 

さて今週はオークス

桜花賞馬グランアレグリアがマイル路線へ向かったこともあり、人気はかなり割れ気味のフルゲート18頭。

週中は好天が続きましたが、金曜日に芝コースになされた散水の影響が残って、土曜日は先週よりは時計のかかる競馬になっていました。引き続きのBコース開催なので先週のイメージよりは時計はかかると思いますが、水分が抜ける分土曜日よりは速くなるとみています。

 

桜花賞上位組に距離延長への不安があると見られたのか、押し出されるように1番人気になっているのがラヴズオンリーユー。

3戦3勝土つかずの戦績が人気の要因なんでしょうが、過去3戦すべて少頭数で相手関係も軽いレース(今回のメンバーとは全馬初顔合わせ)、関東遠征も初めてという割には人気になってしまったなあ、という印象。

なにより、なかなか体調が整わずに桜花賞トライアルに間に合わず、忘れな草賞オークスというローテーションを組まざるを得なかった体の弱さが気になるところ。軽めの時計に終わった追い切り後の馬体重もあまり増えておらず、金曜日に早々に東京へ輸送をかけられ、体を戻す/増やす時間を多く取っていることから察するに、その不安はまだ解消されてはいないと思います。

初物づくしの一戦で春の大目標のG1戦、そこで仕上げきれない弱さを持つ馬を中心視するのは難しいかなぁ、と。

ただこの馬は巡航スピードの速さと、仕掛けられてからの反応の良さを持ちあわせています。忘れな草賞からの更なる距離延長も(内的要因が整えば)プラス材料になると考えているので、今回の相手であっても、ゲートインまで順調に過ごせればアッサリ勝つまであるでしょう。

血統面からは高速馬場も歓迎のクチ。

期待半分、不安半分といったところ。

 

桜花賞出走組で期待しているのはエールヴォア。

桜花賞でも注目していましたが、スタートで後手を踏み内ラチ沿い後方に押し込まれる酷い展開。直線は上がり3ハロン32秒9の脚で追い込んできましたが、勝ったグランアレグリアから0秒8差の7着に終わりました。トビが大きく馬群を縫って抜け出すような器用さがないので、密集馬群に包まれてしまうと厳しい。ただ差しに回っても良い上がりの脚が使えることが分かった分、収穫のある敗戦だったのでは。

今回は広い府中コース。3歳春の牝馬同士の2400m戦ですから、ほぼ全頭バテながらのゴールインになるはずで、直線はバラけながらの凌ぎあいになると思います。この馬は内枠を引きましたが、前が壁になりっぱなしということはないはずで、不利にはならないでしょう。

血統面からは距離延長は歓迎。桜花賞後ここまでビッシリ稽古を積めているように体調も良好。高速馬場への対応という点がやや気がかりですが、先週ほどの速さでなければ。。。

 

桜花賞で注目していたアクアミラビリスは、このコース・この距離でも期待したい馬なのですが、なかなか体が大きくなってこないのが辛いところ。

逆にノーワンの方は少しずつ成長してきているようで、桜花賞以上の期待を持てそう。人気は全くないですが、凱旋門賞に登録もされているように距離延びてこその馬。軽い馬場でもバテあいになるなら浮上の目は充分。

 

◎ エールヴォア

○ ノーワン

▲ ラヴズオンリーユー

△ シャドウディーヴァ

△ フェアリーポルカ

注 アクアミラビリス

 

馬券はエールヴォアの単勝馬連・ワイドの流し馬券を本線に、三連複を少々と考えています。

さてどうなりますか。