エリザベス女王杯 予想

先々週の天皇賞はアーモンドアイが優勝。

好発を決めたアエロリットがそのままハナを奪い、前半1000mを59秒0の逃げとなりました。日曜日の芝コースはかなり時計の出る良馬場に回復していましたから、このペースは明らかにスローペースの部類。ただ、この直後からアエロリットがロングスパートを仕掛け、スピードの持続力比べを挑んできたため、巡航速度に不安のあるタイプの馬には厳しいレースになりました。

アエロリットの直後の位置にいたサートゥルナーリアとその後方外目で構えていたダノンプレミアムが4コーナーで進出し直線入り口でアエロリットに並びかけると、アエロリットの戸崎騎手はこれを意識したのか、やや外目へ併せに行きました。

この時空いた内ラチ沿いへ突っ込んできたのがアーモンドアイ。道中はサートゥルナーリアの後ろの3列目インのポジションで折り合っていましたが、アエロリットのロングスパートにもリズムを崩さずついて行き、サートゥルナーリアが外へ出すとポッカリ開いた内のスペースに潜り込みました。

直線の坂で先頭に立ったアーモンドアイは、残り300mでやや苦しくなり始めた他馬を尻目にスピードを維持し、そのままゴールへ。勝ち時計1分56秒2はレコードには0秒1及びませんでしたが好時計でした。

今回は五分以上のスタートを決めたアーモンドアイは、序盤からラチ沿い3列目の好位置をキープし、折り合いもついていました。休み明けで調子のピークまではまだまだと見ていましたが、アエロリットがロングスパートを仕掛けたため馬群が密集状態にならず、勝負どころでの反応がカギとならない展開だったので、ルメール騎手も迷いなく乗っていたように見えました。運は向いたと思いますが、ケチをつけられるような内容でもなく完勝でした。

0秒5差2着のダノンプレミアムは、展開の向き・不向きでは逆に不運の方に振れた馬。中盤が緩んで上がり2~3ハロンのトップスピード比べが得意な馬ですから、アエロリットの主導する流れは不利な条件。ただ、戦前からこれを予想していたであろう川田騎手は、ダノンプレミアムを巧く導いて坂上先頭の形を作りました。最後勝ち馬には離されてしまいましたが、予想していた以上に強い馬だったなという印象。

2着とタイム差なしの3着が逃げたアエロリット。直線坂上ではサートゥルナーリアに前に出られての4番手でしたが、そこからファイトバックして3着確保。あわや2着という場面まで作りましたからこの馬も好印象。

逆にゴール前失速して勝ち馬から0秒9差6着に終わったサートゥルナーリアは少々残念な結果に。展開と道中ポジションが良かったので馬券圏内には来れそうだと見ていましたが、気負いがあったのか道中での体力消耗が激しかったようですね。この馬もやっぱりエピファネイアの弟なんだな。。。

馬券はハズレ。

 

さて今週はエリザベス女王杯

連続開催6週目となり京都の芝コースも徐々に傷みが出てきてはいるようですが、晴れの日が続きそこそこ時計のでる良馬場での競馬になりそうです。

アーモンドアイ・リスグラシュー・ディアドラといった大将格の牝馬が不在でやや軽めのメンバーとなってしまいましたが、4戦4勝のオークス馬ラヴズオンリーユーが出走してきてこれが人気の中心になっています。

 

ラヴズオンリーユーはオークス以来の半年ぶりのレース。

秋華賞にも出走予定でしたがツメの炎症で回避してここに鉄砲使い。

調整のやり直しを強いられるほどのアクシデントではなかったようで、目標をここへ切り替えられてからの稽古も順調。特に1週前追い切りの動きは抜群で、体調に関しての不安はなさそうです。

一方で久々のレースでの反応がどうかという懸念があり、今回はクロコスミアやサラキア・ゴージャスランチらの先行勢でスローペースの可能性が濃厚。去年のクロコスミアの逃げは早めスパートからの2着粘り込みの形でしたが、これが直線向いてからのヨーイドンの形になるとどうでしょうか。

ただ、今回は逃げ馬の後ろにおそらくラッキーライラックが控えていて、この馬は極端な上がり勝負は避けたいでしょうから、やや早仕掛けで勝負をかけてくるはず。そうなると、ラヴズオンリーユーの持続力のあるスピードも活きて、勝機ありと見ました。

もともと仕掛けられてからの反応は良い馬。古馬との2キロの斤量差も有利で、さらなる連勝に期待。

 

相手はラッキーライラック

前走・府中牝馬ステークスは3着に敗れましたが、厳しい流れを前々で進み、早め先頭から粘り込みの形でなかなかの好内容でした。

稽古も動いており、4歳秋を迎えて充実期に入ったように見えます。

昨年・一昨年とクロコスミアが先行しての粘り込みで馬券に絡んでいますが、今年の先行勢の中ではこちらの方が先着できそう。内枠を引けたのも好材料

 

他で気になるのがレッドランディーニ。

このメンバーに入ると実績面では見劣りしますが、開催後半の少し荒れ始めてきた芝コースや、先行勢が早仕掛けでゴール前脚が鈍るような展開で怖い馬。

2200mの距離は少々長いように思いますが、これだけ人気がなければ穴で一考。

 

◎ ラヴズオンリーユー

○ ラッキーライラック

▲ レッドランディーニ

△ ブライトムーン、シャドウディーヴァ、アルメニアブルーム

 

馬券は、ラヴズオンリーユーとラッキーライラック馬連馬単が本線。ワイドか三連複でヒモ荒れを拾いたいなと考えています。

はたしてどうなりますか。