2019年度 私的年度代表馬

例年通り、選考対象は2019年中に国内で1走以上した馬です。

 

年度代表馬 リスグラシュー (5戦3勝 宝塚記念コックスプレート有馬記念)

今年は海外遠征馬の活躍が目立つ1年でした。印象に残るレースは他にいくつかありますが、一番驚いたのはリスグラシューの勝ったコックスプレート。ムーニーバレーの短い直線を前に、4コーナー後方かつ内から8頭分ぐらいの外を回す展開での差し切り勝ちは衝撃でした。先団につけて押し切った宝塚記念も、ノーステッキで後続を千切って見せた有馬記念も素晴らしかった。(あと馬券を何度も獲らせてもらえました!)

 

殊勲賞 ウインブライト (6戦4勝 クイーンエリザベス2世カップ香港カップ)

年初の中山金杯中山記念を連勝した時には(もともと中山が得意だったこともあったので)それほど注目はしていなかったのですが、4月のクイーンエリザベス2世カップも勝ったのには驚きました。馬にとってシャティン競馬場が走りやすかったんでしょうか、12月の香港カップでも伸び伸びと走って勝利。来年6歳シーズンも現役続行とのことで、同じようなローテーションならもう一つ二つG1勝てるのでは。

 

敢闘賞 ディアドラ (8戦1勝 ナッソーステークス)

国内でのレースは2月の中山記念(6着)のみですが、それからUAE、香港、イギリス、アイルランドをめぐる長期の海外遠征キャンペーンを敢行。異国での調整には苦労も多かったのではないかと思いますが、故障もなく7戦を走り切り、8月のナッソーステークスではこの馬向きの馬場になったとはいえ、鮮やかなイン差し。アグネスワールド以来の日本調教馬の英G1制覇という快挙を成し遂げました。ずっと注目していた馬だったので、昨年の戦績には残念なものを感じていましたが、今年は賞賛できる1勝の年になりました。

 

技能賞 メールドグラース (7戦6勝 コーフィールドカップ)

今年の初めはまだ1000万条件を走っていた馬でしたが、夏までに5連勝、うちG3を3勝と本格化の波に乗ると、オーストラリアに遠征して一気の戴冠。雨中のコーフィールド競馬場の大外をマクっての差し切り勝ちは強かった。続くメルボルンカップでの敗戦後、故障が発覚。復帰まで長くかかりそうなのが非常に残念ですね。

 

春の天皇賞を勝ったフィエールマンもそうですし、去年から期待していた馬が結構活躍できた1年だったと思います。

 

2020年の活躍に期待する馬は、まずはそのフィエールマン。春の天皇賞連覇に期待。3歳ダート路線でタガノビューティー。それからまだ条件馬ですが、徐々に力をつけてきたヒンドゥタイムズにも注目しています。

 

それではよいお年を。