高松宮記念 予想

新型コロナウイルス流行の影響で無観客での開催となってしまった春のG1開幕戦、高松宮記念

せっかくのG1シーズンがファンの歓声なしのまま訪れてしまったことは残念ですが、世界規模で感染者が広まってしまった現状、こんな形でも競馬開催が行われていて、テレビ観戦ができるだけでも幸運なことと思うべきでしょうか。

 

今年の高松宮記念は4歳馬5頭に5歳馬8頭と若い世代からの出走が多く、例年よりグッと世代交代が感じられるメンバー構成になりました。この中にはグランアレグリアを筆頭に重賞実績のある馬も多く、この先まで楽しみがつながるような一戦になりそうで興味深い。

 

今開催の中京の芝コースは、雨にたたられる日が多かった割にそれほど傷みがひどくなく、時計もまずまずでている印象でした。先週はレース開催がなく、1週空けての今週最終週は晴れれば速い時計が出そうな状況でしたが、日曜日はどうやら朝までまとまった雨になる模様。重か不良馬場でのレースになりそうです。

 

昨年の短距離G1で注目していたモズスーパーフレアが稽古で栗東坂路48秒9という猛時計を出していて、今回こそ戴冠のチャンスかと見ていたのですが、この馬場悪化は良くない材料ですね。外枠からでもハナを切れるメンバー構成ではありますが、高速馬場を軽快に飛ばして持ち味の出る馬なので、馬場が渋って道中スピードが削がれそうなのが不安です。

 

高速馬場だったスプリンターズステークスでそのモズスーパーフレアをゴール前半馬身捕えて勝ったのがタワーオブロンドン。道悪のレース経験はありませんが、スローペースからの急加速が苦手な馬なので、そういう上がり勝負の競馬になりにくいコース条件は歓迎材料でしょう。

あまりにも時計がかかるような状況や、濡れた芝で足下が滑るような状況への対応はわかりませんが、前半流れた上で1分9秒0前後での決着ならば望むところなのでは。

今回はルメール騎手から福永騎手への乗り替わり。テン乗りではありますが福永騎手はこのコースが得意ですし、このコンビで外からの差しが効きそうな馬場になりそうなのも好材料(インで進路を探すような展開は避けてほしいところ)。

前走の3着は重め残りだったのもあって残念な結果でしたが、一叩きされた今回の巻き返しに期待。

 

ダノンスマッシュは前哨戦のオーシャンステークスを快勝して今回も人気になっているのですが、中2週での連戦とはいえ稽古が妙に軽いのが気になるところ。

同じ安田隆行厩舎なら、中京コース未経験で距離経験もありませんが、ダイアトニックの方が稽古の気配は良さそう。中京コース向きとはあまり思えないのですが、時計のかかる1200m戦は充分守備範囲でしょう。1400m戦で後方一気のような大味なレースを続けていた馬が、前走では先行策から踏ん張れるようになっており、昨年秋とは少し違った印象があります。

 

同じく中京コースと1200m戦の経験がない馬ではステルヴィオにも注目。

こちらはコーナーのゆったりした左回りコースは適条件で、道悪も問題なし。距離は多少忙しいようにも思いますが、時計がかかる馬場状態ならマイラー寄りの馬にも出番はあるはず。

長期休養から1回叩いての一変に期待。

 

グランアレグリアは折り合い面などで乗り難しそうな印象があり、どうも信用ができない馬。前走の勝ちっぷりなど斤量差を差し引いても圧巻でしたが、今回は休み明けで乗り替わり、初距離初コース、人気も背負ってのレースという条件。調整が難しく、連戦より休み明けの方が走る馬ではありますが、今回は消しの方向で。

 

◎ タワーオブロンドン

○ ダイアトニック

ステルヴィオ

 

馬券はワイドボックスを本線に、馬連・三連複と、タワーオブロンドンの単勝を考えています。

さてどうなりますか。