NHKマイルカップ 予想

先週の天皇賞・春はフィエールマンが優勝。

心配していた雨も降らず、良馬場で発走を迎えられた長距離戦。

スタートして1周目のスタンド前まではダンビュライトがハナに立っていましたが、1コーナー手前でスローペースにこらえきれずにキセキが先頭に。キセキの単騎逃げ、離れてダンビュライト、さらに離れてスティッフェリオという並びになりました。

前半の1600m通過は1分39秒1、キセキにとってはマイペースの逃げでしたが、ワンペースで3200mを押し切るには辛いペース。2番手以降は実質スローペースで脚を溜める流れに。フィエールマンは後方集団の真ん中あたりで折り合っていました。

2周目坂上あたりからペースが速くなり、上がり4ハロンの持久力勝負に。直線は道中3番手から抜け出してきたスティッフェリオをめがけ、ミッキースワローとフィエールマンが追いかける展開に。最後はスティッフェリオとフィエールマンの併せ馬から、決勝線手前ギリギリでフィエールマンがハナ差前に出て先頭ゴール。

昨年に続くフィエールマンの連覇となりました。

キセキが途中から動いたのでスローペースでも前残りがやや厳しい流れと見て、少し安心しながらフィエールマンの走りを眺めていました。が、3~4コーナーで意外とポジションを上げきれなかったので『これはマズイかも』と終盤はヒヤヒヤしながらの観戦に。ハナ差とはいえ最後は差し切ってくれて助かりました。

フィエールマンは一昨年の菊花賞がハナ差、昨年の天皇賞がクビ差、今回がハナ差。3つのG1勝ちはすべて、2着とのタイム差がゼロの接戦。圧倒的な力量差を見せつけるような馬ではありませんが、Buckpasser しかり、Affirmed しかり、僅差を制してタイトルを積み上げてゆくのもひとつの名馬の系譜でしょう。調整が順調ならば次走は宝塚記念という報道もあり、次は京都コース以外でのG1タイトルに期待。

馬券は単勝的中。

 

さて今週はNHKマイルカップ

府中の芝コースは速い時計の出るコンディション。土曜日の夜に雨が降りましたが、日曜日日中まで残ることはなさそうで、良馬場でのレースになりそうです。

高速馬場なので道中見かけは速いラップとなっても、内ラチ沿いの先行馬には余力充分という可能性が高いと見ました。

 

そうなると、3番枠を引いたレシステンシアの前残りが気になるところ。

牝馬とはいえ唯一のG1馬であり、実績最上位。

スローペースに落とした逃げで3着に敗れたチューリップ賞の反省もあって、おそらくそれなりにラップを刻みつつ先行すると思います。重馬場の桜花賞では平均ペースで直線先頭に巧く持ち込んだもののデアリングタクトの強襲に屈しましたが、今回のコースコンディションは先行馬が押し切れそうな状態。現状、プリンスリターン・ハーモニーマゼランら他の先行勢より巡航スピードは上回っているようですので、マイペースには持ち込めそう。

一方で、稽古がかなり軽く見えたのは気になる点。今季3走目、重馬場の桜花賞から中3週で初の関東輸送という条件を考えると、前走時と比べて軽くなるのは理解できますが、それにしても負荷がなさすぎるように見えました。前走後からここまで、疲労を抜くのにかなり手間取ったのかもしれません。

オッズを考えると馬券から外したい気もありますが、展開は向きそうなので困りどころ。

 

他で注目は3戦土つかずのルフトシュトローム

1月デビューで馬体の完成度はまだまだ。序盤にスピードが乗るまでに時間がかかるきらいはありますが、巡航速度はなかなかのもので、さらに、3~4コーナーで馬なりでポジションを上げられるスピード、そこから加速してゴールまで駆け抜ける決め手と持続力は非常に魅力的な馬です。

稽古も動いていて、今回乗り替わるレーン騎手との折り合い・反応も問題なさそうです。

今回は初の左回りでしかも外枠。展開面を考えると早目に内・前のポジションに収まりたいところですが、現状では序盤が弱い馬なのでそこがどうなるでしょうか。馬格があり、反応よく動ける器用さもありそうなので馬群を割るような競馬もできそうですが、キャリアが浅くその点はなんとも。。。

直線スムーズに進路を確保できれば決め手はメンバー上位だと思うので、レーン騎手の腕に期待。

 

最内枠を引いたシャチは、おそらく単勝万馬券になるぐらいの人気薄でしょうが、良馬場ワンペースのマイル戦なら粘り込みの目があるかも。

 

◎ ルフトシュトローム

○ レシステンシア

▲ シャチ

 

馬券はルフトシュトローム=レシステンシアのワイドが本線。シャチの複勝とワイドを少々と考えています。

さてどうなりますか。