大阪杯 予想

先週の高松宮記念はダノンスマッシュが優勝。

昨年と同じ重馬場発表でのレースとなった春のスプリント王決定戦。芝コースの時計のかかりぐあいは昨年より少しかかる感じだったでしょうか。雨が降りやまず、走りにくいコンディションだったと思います。

ゲートをポンと出たモズスーパーフレアの逃げはテンの3ハロン34秒1。昨年が34秒2で行って34秒5で上がり2位入線(繰り上がり1着)でしたから、馬場コンディションを考えるとこの馬にとってはやや忙しいペースになったでしょうか。

後続はモズスーパーフレアから2馬身離れてほぼ一団。2列目にはダノンファンタジー、ラウダシオン、セイウンコウセイらが顔を出していましたが後ろとの差は無く、馬群はひとかたまり。馬場なりに速いラップを全馬が刻んで走る、スプリント頂上決戦にふさわしいレースとなりました。

1番人気レシステンシアは3列目の外、2番人気のダノンスマッシュはもう1列後ろのレシステンシアを目標にできるポジションで進んで、レースは4コーナーへ。

逃げるモズスーパーフレアは内ラチ沿い、2馬身離れた残りの馬群は内外に広がりながら直線へ。

必死に粘るモズスーパーフレアに、残り100mあたりで馬体を並べに行ったのがインディチャンプ。同時に、比較的走りやすそうな外目を伸びてきたのがレシステンシアとダノンスマッシュ。外の2頭が脚色優勢でしたが、内の2頭の粘りもよく、この4頭と追い込んできたトゥラヴェスーラの5頭が固まってゴールへ。

外から2頭目のダノンスマッシュが僅かに大外レシステンシアを抑えて先着ゴールとなりました。

逃げ馬以外は密集馬群でレースが進んだ上に、雨で路盤が緩み走りにスムーズさを欠く馬も出る中、勝ち馬ダノンスマッシュは実にスムーズにレースを運べました。道中はレシステンシアを斜め前に見ながらリズムよく進み、直線入り口で外へ持ち出すと詰まることなくほぼ真っ直ぐ伸びて決勝戦まで走り切りました。

思えば昨秋のスプリンターズステークスでも、川田騎手のペース判断・進路取りが非常によく、ダノンスマッシュは持てる能力を発揮できていましたね。ただあの時は1頭別格の馬がいた分の2着。それを思うと今回は順当な勝利だったと言えるのでは。

狙っていたミッキーブリランテは0秒6差10着。二桁着順ですがタイム差はそれほどなく、道中も流れに乗れていたので、1200m戦でも戦えるところは見せられたと思います。ただ、スタートで失敗して序盤の位置取りが悪くなったのが非常に痛かったですね。

馬券はハズレ。

 

さて今週は大阪杯

昨年の三冠馬コントレイルと、スプリント・マイルに続き中距離路線での3階級G1制覇を目指すグランアレグリアというビッグネームが参戦してきました。他では朝日杯勝ち馬のサリオス、5戦5勝の上がり馬レイパパレの両4歳馬が人気上位で、馬券はこの4頭にかなり偏って売れているようです。

今年は京都競馬場が改修工事の為変則的なスケジュールになっており、今週の阪神開催は12週連続開催の8週目。毎週のように週末雨が降ったこともあって、馬場は荒れ気味。おまけに明日は雨予報で道悪必至。また、ギベオンが出走回避してしまったので逃げ馬不在。レイパパレあたりの先導になりそうですが、おそらくスローペースになるでしょう。今年はAコースを使っての大阪杯となりますが、内回りコースで重要な立ち回りの巧さがよりモノをいいそうです。

昨年の皐月賞稍重馬場でのレースで勝ち時計もそこそこ優秀でしたが、今回はそれよりかなり力の要る馬場が予想され、勝ち馬コントレイル、0秒1差2着馬サリオスには厳しい条件になりそうです。今回と同じコースのチャレンジカップを勝ったレイパパレにしても、本質的には外回り向きの走りに思える上、相手も強化されるので狙いにくいところ。

 

グランアレグリアは、これら3頭の4歳馬より道悪に対応できそうだと見ています。また、前走から400m延ばしての初の2000m戦も同様に対応可能だろうと。ただ、今回は両方が重なる条件ですから、元来の乗りにくそうなイメージとあいまって、自信を持って本命視とはしづらいなという印象。

稽古では、馬ナリの落ち着いた走りで速い時計をマーク。調子は良さそうで、休み明けも問題なし。

半信半疑ですが、中心視するならこの馬かなと。

 

相手は内回りコースの実績馬ペルシアンナイト。陣営は良馬場希望とコメントしていますが、道悪でも立ち回りは巧い馬。

他では道悪得意のクレッシェンドラヴ。この馬は小回りのマクリも上手で、実績面では他馬に見劣りしますが今回は好走条件が揃い面白そうな存在です。

 

◎ グランアレグリア

ペルシアンナイト

▲ クレッシェンドラヴ

 

馬券は3頭のワイドボックスが本線。他に馬連ボックスと、ペルシアンナイト・クレッシェンドラヴの単複を金額控えめに考えています。

さてどうなりますか。