NHKマイルカップ 予想

先週の天皇賞(春)はワールドプレミアが優勝。

好発を決めたディアスティマがテンからハナを主張すると、ジャコマルが応戦して序盤から厳しい急流になりました。時計の出る良馬場ではありましたが、3200mの長丁場で最初の1000m通過が59秒8、前半1600m通過が1分35秒6はなかなかのハイペース。ディアスティマの鞍上は北村友一騎手の落馬負傷でテン乗りの坂井騎手でしたが、壮絶な消耗戦を仕掛けてきました。

ジャコマルの後ろにカレンブーケドール、シロニイ、ディープボンドが並んでこの5頭が先団。ディープボンドをマークする形でアリストテレスがポツンと単騎で進み、更にそれをマークする形でワールドプレミア、ウインマリリン。急流の中、上位人気勢はユーキャンスマイルを除いてほぼ前目にポジションを取っていました。

2周目向こう正面でペースが落ち始めましたが、3コーナー馬なりでカレンブーケドールが2番手に上がると、それに応対するようにディープボンドがロングスパート。これを見たアリストテレス・ワールドプレミアも外から進出。各騎手アクション大きく馬を鼓舞しながら直線へ。

レンブーケドールがまず先頭を奪いジリジリと粘り込みを図ると、外からディープボンド、更に外からワールドプレミアが力を振り絞るように猛追し並びかける。ゴール前の急坂では各馬脚が上がっていたように見えましたが、最後はワールドプレミアがバテ合い凌ぎ合いを制して先頭ゴールとなりました。

勝ち時計は3分14秒7。普段使わないコース条件ですからレコードの文字はそれほど意味はないのでしょうが、単純に16で割ってもハロン平均12秒17のペース。厳しい体力勝負になり、長距離実績がモノを言うレースとなりました。

レース上がり3ハロンが37秒4もかかる中、勝ったのが菊花賞馬ワールドプレミア。今回は鞍上の福永騎手の作戦勝ちで、ディープボンド・アリストテレスをマークする位置をキープし、3コーナーから外目進出する策がピタリ嵌まりましたね。

狙っていたディープボンドは0秒1差2着。強風が吹く中、前々から自力勝負に出て失速することなく走り切りました。結果は悔しい2着でしたが、明け4歳で成長した面を強くアピールできたと思います。今後もますます期待。秋は凱旋門賞遠征という報道も出ており、父キズナの4着以上の着順を狙ってほしいところ。

馬券は単勝勝負にいってハズレ。

 

 

さて今週はNHKマイルカップ

週中に降雨はありましたが、府中の芝コースは速い時計の出るコンディションで高速決着になりそうです。

出走馬18頭中、重賞勝ち馬が6頭。新潟2歳ステークスでのショックアクションを除くと、5頭の重賞勝ち馬の決まり手は4角先頭か2番手からの押し切りで、速い巡航速度を誇る馬が揃った印象。ペースの緩急が少ない、軽快なスピード比べになりそうで、馬場状態を考えると1分31秒台後半から32秒台の決着になるのでは。

 

今回はG1勝ち馬もいますが、そう実力差が大きくないメンバー構成と見て、人気薄狙いで。

 

注目はレイモンドバローズ。

デビューから3戦は芝中距離戦を使って結果が出ませんでしたが、マイルに矛先を変えての4戦目の未勝利戦が好内容。テンから速いラップで前につけて、終いもうひと押しを効かせた押し切りで、上位クラスのマイル戦でも充分やれそうな走りっぷりでした。

5戦目の前々走は東京の7ハロン戦。初の長距離輸送で馬体重を大きく減らすも危なげなく勝ち上がり、賞金積み上げに成功。

前走のアーリントンカップは道悪の難条件でしたが、道中巧く立ち回って3着確保。減った馬体を戻すことに注力したような調整でしたから、負けたとはいえ重賞でもやれる能力のあるところは見えました。

今回は中2週で再度の長距離輸送になりますが、軽めの追い切りで馬体をふっくら見せながらも走りは軽く、悪くない印象。

今回は出入りの激しい展開になりそうで、インの前目で脚を溜めながら機をうかがえる最内枠は非常に好条件。また、調教の動きを見るに、左回りでラチに頼りながら走れるのも向いていそう。

おそらく単勝12~14番人気ぐらいの世評でしょうが、一発期待。

 

◎ レイモンドバローズ

○ グレナディアガーズ

▲ ホウオウアマゾン

△ ルークズネスト

△ アナザーリリック

 

馬券はレイモンドバローズの単複とワイド流しを考えています。

さてどうなりますか。