マイルチャンピオンシップ 予想

先週のエリザベス女王杯アカイイトが優勝。

スタート直後、最内枠のレイパパレは抑えられ、外からシャムロックヒルがハナへ。ロザムールがさらにその外から半馬身差で突っつく形で馬群をひっぱり、レースはまずまず流れました。

2列目にウインマリリンがつけ、レイパパレはその後ろの内、外にはアカイトリノムスメで上位人気馬が前に固まる展開。1000m通過は59秒0。

その後もあまりペースが緩まず3コーナーに入り、外へ持ち出してマクリにかかったウインマリリンの開けたスペースにレイパパレが上がると、残り800mからのロングスパート対決に。

直線入り口、先行勢を大掃除した形でレイパパレがいったんは先頭に立ちますが、大外を伸びてきたアカイイトが残り200mでこれを交わして2頭雁行の形に。

このまま2頭で決まるかとも思われましたが、ゴール前でレイパパレが力尽きて失速、追い込み勢に飲まれて脱落。後方から雪崩れ込んできた馬たちの激しい2着争いを尻目に、アカイイトが2馬身ほどのリードを保って先頭ゴール。勝ち時計2分12秒1。

結果的には中団から後ろにいた馬たちでの決着となり、前と後ろが入れ替わったゴール前でしたが、勝ったアカイイトは2着・3着馬よりはずっと早めのスパート。道中後方でしたが3コーナーからじわりとマクリに入り、直線入り口では先頭が見える位置に。結果的にはこの積極的な大外マクリが見事にハマり勝利を掴みました。展開に恵まれた面は確かにありましたが、開催が進み速い時計が出にくくなった馬場もこの馬に合っていたし、ここ1年のこの馬の成長もあって終い突き抜ける脚力がありました。良い勝ちっぷりだったと思います。

狙っていたレイパパレは0秒5差6着。希望としてはテンからハナに行ってほしかったのですが道中4番手から。ただ、シャムロックヒルとロザムールが予想以上にやりあったためにペースが上がり、この馬にとっては悪くない流れになったはず。しかし、今回のレイパパレはこの上がったペースの中でも行きたがってしまい、力んで走っていましたね。そこが敗因でしょうか。2200mという距離はこなせるのでしょうが、よりペースが上がる短い距離のレースの方が競馬がしやすいように思えました。

アカイイトは買い目に入れていましたが馬券はハズレ。

 

 

さて今週はマイルチャンピオンシップ

安田記念勝ち馬ダノンキングリーは不在ではありますが、2着馬グランアレグリアを筆頭にマイル戦線のトップクラスの馬が揃い、3歳馬も5頭加わって好メンバーとなりました。

仁川は晴天が続いて乾いた良馬場でのレースになりそうですが、開催が進んで芝は傷みが進み、時計は先週並みか先週よりも更に少しかかり気味に。土曜の競馬ではペースが落ち着いても上がりがそれなりにかかっていました。トップマイラーの集まったレースですが、上がり33秒台前半で差す馬は少なく、勝ち時計も去年(1分32秒0)より1秒ほど遅くなるかもしれません。

 

短距離志向の強いサウンドカナロアが引っ張る流れは締まったペースになるのでは。荒れ馬場で前傾ラップの消耗戦で、終いはトップスピードの持久力が問われそうです。

 

前年の覇者のグランアレグリアは今回が引退レース。

連戦に向かない体質で今回は中2週、しかも牝馬の引退レースということで体調を疑問視していましたが、稽古は動きましたね。馬ナリで好時計を叩き出していました。これならば去年並みの走りが期待できそう。

 

他で注目はカテドラル。

大外枠で出遅れた安田記念は大敗に終わりましたが、それを除くと今年に入ってからは地力がついて好走が続いています。コースやレース展開に関係なく毎回しっかりとした末脚を繰り出せているのが好印象。流石にG1では展開に注文がつくでしょうが、前傾ラップと少し時計がかかり始めた芝状態はこの馬向きの条件でしょう。

稽古も動きましたし、一発あるならここでは。

 

ダノンザキッドは逆に今年になってから連敗続きですが、強すぎる前進気勢がスローペースで仇となり満足なレースができずに終わった結果のもの。

今回はマイルのG1でレースラップも上がるでしょうから、道中折り合ってリラックスできると期待しています。人気は落としましたが巻き返しの可能性はあるとみました。

 

◎ カテドラル

〇 グランアレグリア

▲ ダノンザキッド

 

馬券は馬連・ワイドのボックスと、カテドラルの単勝を考えています。

さてどうなりますか。