チャンピオンズカップ 予想

先週のジャパンカップはコントレイルが優勝。

スタート直後、アリストテレスが果敢にハナを奪ってハナに立ち、ペースを握ろうとしていましたが、1コーナー入口で何かに驚いたのか、外側に跳ねるような所作をして大きく減速。煽りを受けた直後のシャドウディーヴァもブレーキをかけて、レース全体のペースが序盤からかなり遅くなりました。

1000m通過62秒2、前半1200m通過が74秒5という超のつくスローペースで、業を煮やしたかのようにキセキが最後方から一気にハナへ。ここで流れが大きく変わるような雰囲気はありました。

しかしながら、そこでペースアップしたのは実質キセキだけで、後続はあまり変化なし。人気どころの馬は5番手オーソリティからシャフリヤール、サンレイポケット、コントレイルと前の馬の仕掛けを見ながら縦1列となって互いに牽制。見かけ上レースラップは残り1200mすぎから急に上がりましたが、実質超スローペースのまま直線へ。

残り300mで、失速するキセキ(さすがに1200m超のロングスパートは無理がありましたね)に代わってオーソリティが先頭に立ちますが、ようやくスピードが乗ってきたコントレイルとシャフリヤールがすぐさまこれに並びかけ、勝負は3頭の争いに。

終盤の攻防もやや期待外れのもので、残り200mでシャフリヤールが一杯になると、トップスピードの絶対値で見劣るオーソリティはコントレイルに抵抗できず、あっさりと3頭の序列が決まってそのままゴールへ。コントレイルが引退レースを飾りました。

勝ち時計2分24秒7。

中盤からカッ飛ばしたキセキ以外の全馬が遅いラップで進んでしまったことがこの勝ち時計の遅さの原因で、そこに、開催最終週・オーバーシードで「速いけど軽くはない」直線が終盤に用意されていた結果、すべての馬に噛み合わないレースが生まれてしまった印象。

コントレイルにしても、終いの脚を充分に溜められる展開ではありましたが、終盤一気に突き抜けるようなスピードが出しにくい馬場条件だったので、ゴール前まで接戦になったならば距離に不安のある馬だけに苦戦しただろうという想像はつきますが、他馬が振るわず至極あっさりと抜け出しての余裕の勝利。

アーモンドアイの2着に終わった昨年よりもレヴェルの低い走りに見えたのですが(もちろん斤量に差があるのですが)、勝つ時はこんなものなのかなぁ、などと。観ていてあまりスッキリとはしないレースでしたね。

1コーナーでゴチャついた場面で大きく不利を受けたシャフリヤールが0秒5差ながら3着に踏ん張ったあたり、その他の馬にはもうちょっとしっかりレースして欲しかったなぁと。

グランドグローリーは0秒8差5着。今回程度の府中の馬場は充分守備範囲でしたね。もう少し持久力が問われるような展開ならもっと上の着順が狙えたでしょうが、コントレイルの直後でマークする作戦は失敗でした。ギアチェンジの素早さでは日本のG1馬の方が上手でした。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はチャンピオンズカップ

中京のダートは乾いた良馬場。土曜日のダートのレースはペースが遅くて判断が難しいのですが、時計のかかりそうな砂だと見ました。

チュウワウィザードやインティといった古馬の常連組に、カフェファラオを筆頭とした今年重賞を勝ってきている4歳馬勢、さらに今回が初ダート戦の桜花賞馬ソダシが加わっての16頭は混戦模様。

展開もかなり不透明で、2番枠を引いたカジノフォンテンは徹底先行といきたいところでしょうが初の中京コースの上に鞍上もテン乗り。走りにスムーズさを欠けばクリンチャーやアナザートゥルース、サンライズホープあたりが黙って先行を許すとは思えません。最近は後方からの競馬をしているインティも過去2年は先行して連続3着ですから作戦を戻すことも考えられますし、最内枠を引いてしまった初ダートのソダシが砂を被るのを嫌ってテンから飛ばすかもしれない。。。

本来ならば中京のダート1800mなので早目先頭が勝ちパターンなのですが、先行したい馬が多く、さらに「揉まれなければ力を発揮できる」というタイプが揃っているので、波乱の目も充分。

 

注目はダノンファラオ。

久々のJRAのレース、しかも地方交流でも安定しない成績なので人気はありませんが、偶数番で外目の枠はこの馬にとっては好枠か。ハナ・番手にこだわらず、外目をストレスなくマイペースで進めれば、終いのスピード持続力はこのメンバーに入っても遜色ないと見ました。

中京のカーブのきついコーナーも問題ないですし、チュウワウィザードを傍に見ながらの競馬もペースを掴みやすそう。

ペースが上がっての消耗戦にも向きそうな血統ですし、一発大駆けに期待。

 

相手は昨年の覇者チュウワウィザード。

昨年・一昨年ほどの勢いが近走感じられませんが、このコースは得意ですし、他馬よりも注文がつかないので狙いは立ちやすいか。

オーヴェルニュは前走の敗戦がちょっと不可解で上積みを期待しにくいところはあるのですが、中京コースは得意ですし、福永騎手に鞍上が戻るなら巻き返しても不思議ないところ。

 

◎ ダノンファラオ

○ チュウワウィザード

▲ オーヴェルニュ

サンライズホープ

サンライズノヴァ

△ スワーヴアラミス

 

ソダシは血統的にラップの緩急のつきにくいダート戦は向くだろうし、稽古の具合も良さそうなのですが、確実に砂を被ることになるだろう枠順が気になるのと、人気になりすぎて馬券妙味がなさすぎる点で今回は敬遠します。

馬券はダノンファラオの単複と馬連・ワイド流しに加えて、チュウワウィザード=オーヴェルニュのタテ目を抑える形を考えています。

さてどうなりますか。