2021年度 私的年度代表馬

例年通り、選考対象は2021年中に国内で1走以上した馬です。

 

年度代表馬 エフフォーリア (5戦4勝 皐月賞天皇賞・秋有馬記念)

今年の中央競馬は横山武史騎手の年でした。昨年も関東騎手リーディング1位でしたが、今年はそれ以上の勝ち星・勝率。勝ち鞍の中身も濃く、昨年は重賞1勝でしたが、今年はG1・5勝を含む9勝。そのお手馬の中でも最たる存在がエフフォーリアで、1年のうちに八大競走のうち3つを制し、一気に中央競馬の顔になりました。テンにポジションを獲りにいけ、中盤の巡航能力も優秀で、勝負所での反応も良い、優等生型の名馬。唯一ダービーでの黒星が残念ですが、あの敗戦が人馬ともに大きく成長させたようにも思えたり。。。

 

殊勲賞 ラヴズオンリーユー (6戦4勝 ブリーダーズカップフィリー&メアターフ、クイーンエリザベス2世カップ香港カップ)

年間で海外G1を3勝。コロナ禍での海外遠征はこれまで以上に調整が難しかったであろうと想像していますが、ドバイ、香港、カリフォルニアと世界を飛び回り、つかんだタイトルが3つ。中でもブリーダーズカップの勝利は、タイキブリザードの挑戦から四半世紀かけてようやく日本馬が掴んだ殊勲の初タイトル。

 

敢闘賞 マルシュロレーヌ (6戦4勝 ブリーダーズカップディスタフ)

そのラヴズオンリーユーの僚馬のこちらも印象深い1頭。地方交流の牝馬限定重賞ならすでに主役級の活躍を見せていましたが、それでもブリーダーズカップディスタフの勝利には驚かされました。ブリーダーズカップのダートのレースを日本馬が勝てる日が、こんなに突然やってくるとは。しかも、米国産の良さそうな馬を買ってきたのではなく、戦前輸入のシユリリーからクインナルビーキョウエイマーチと連なるボトムラインの馬でこれを成し遂げたというのも凄いじゃないですか。

 

技能賞 タイトルホルダー (6戦2勝 菊花賞)

個人的には今年の中央競馬のベストレースは菊花賞だと思っているので、その勝ち馬タイトルホルダーを最後に採りあげたい。巡航速度、決め手の力強さ、持久力などなど持てる力を存分に発揮した素晴らしいレースでした。

 

 

2022年に期待する馬は、まずはディープボンド。来年こそはG1タイトル獲得に期待。それからタイトルホルダー。成績は安定していませんが、個性派としてハマれば激走というパターンに期待。明け3歳では未勝利戦の勝ちっぷりが凄かったウィズグレイスの次走が気になりますね。

 

それでは良いお年を。