天皇賞・春 予想

先々週の皐月賞アルアインが勝利。

前日土曜日に吹いていた強風が止んだのにもかかわらず、予想に反して速い時計が出た中山の芝コース。目土を入れて路面のデコボコをならしたのに加え、芝を短く刈った影響でかなりの高速馬場になっていました。(芝はもうちょっと伸びるだろうという予測だったのかも)

アルアインの勝ち時計は1分57秒8の皐月賞レコード。予想していた時計より1秒以上速いものでした。

アルアインは前走の毎日杯が良い勝ち方だったのですが、距離延長がプラスになるとは思えず、かといってマイルのG1レヴェルだと中盤ペースが緩まないと好走できなさそうな、1800m向きのマイラーという見立てでした。3歳春時点にしては高いスピード能力があるものの、買いどころが難しいなあ、という印象。

今回の皐月賞は前後半が59秒0-58秒8の配分。まずまず流れた上に、中盤ラップがハロン12秒台に緩んで、ラスト4ハロンが連続11秒台という構成でした。急流の中でいったん緩んだこの流れがまずアルアインには向いたのでしょう。

加えてこの日は内有利の馬場で、外を回した差し馬はほとんど上位に食い込めずにいたのもアルアインには好条件。残り180mぐらいから相手は内から伸びてきたペルシアンナイト1頭となり、なんとかクビ差(タイム差なし)凌いでの勝利となりました。ゴール前では外へヨレてペルシアンナイトから離れていったので、やはり2000m戦は少々長いという印象を持ちましたが。

ペルシアンナイトは、デムーロ騎手がかなり巧く乗って、有利な内ラチ沿いをスルスル伸びてきましたがタイム差なしの2着まで。

先行していた人気薄のダンビュライトとクリンチャーが外の差し馬を寄せ付けずに3,4着。馬群の中から突っ込んできたレイデオロが5着。

まとめてみると、出走メンバーのレヴェルは高くなかったものの、マイラー寄りの適性と先行力が求められた展開で、スピード能力と実戦経験と完成度を持つアルアインがぴたり嵌まったのだと思います。このレースの上位馬がダービーの主役になるかというとちょっと疑問ですが、自分向きのレースできっちり勝った勝ち馬は決して弱くない。

一歩進んでダービーを考えると、アルアインにとってはこれ以上の距離延長は不安で、かなりの好騎乗ながら2着どまりだったペルシアンナイトも上積みは期待しづらい、、、となると、今回大敗した馬の中からの巻き返しがあるような気もします。

 

さて今週は春の天皇賞

馬券の売り上げでは有馬記念の1・2着馬、サトノダイヤモンドキタサンブラックの再戦といった人気です。

淀の芝コースは昨日短時間だけ雨が降りましたが、おそらく良馬場での天皇賞になるでしょう。

 

明け4歳になり、有馬記念で2キロあったキタサンブラックとの斤量差がなくなったサトノダイヤモンドですが、前走の阪神大賞典は圧巻の内容でした。淀みのないペースを中団待機から差し切って3000mを3分2秒6。

本来は中距離タイプの馬ながら、折り合いのつく自在性と決め手の鋭さで菊花賞を快勝したサトノダイヤモンドですが、ここに来て巡航速度にも磨きがかかったようで、この時計には一目置かざるを得ません。

今回は初の58キロを背負っての一戦になりますが、馬格もあり、芝の整った良馬場条件ならまずはこれに注目。

 

馬格がある馬と言えば、キタサンブラックはそれ以上のものがあります。

今回もまた3番枠と内枠を引き、ハナでも番手でも選べる有利な並びとなりました。

下り坂が上手なこの馬にとっては、2週目坂上からスパートしてゴールまで雪崩れ込むのが京都の勝ちパターンになりそうですが、菊花賞が行われる3000m戦と比べると、天皇賞の3200m戦はその作戦が嵌まりにくいコース。200mの差ですが、3200mコースで坂上スパートだと最後に脚が上がってしまいがちになります。

盾男・武豊騎手ならばそのあたりは熟知しているでしょうから何か策を練ってきそうですが、キタサンブラックにとっても3200mは長すぎるコース設定。自分の型を変えて臨んだところで、更に成長したサトノダイヤモンドに勝るのかと考えると、あまり勝ち筋は見えません。

また、今年は大阪杯がG1に昇格してそちらに向けて仕上げたため、直前の稽古が軽めだったのも気になるところ。質量ともに猛稽古を積んでいた馬だけに、推測すると前走の疲労が抜けるのに手間取ったか。

 

今回はサトノダイヤモンドを中心に馬券を買ってみようと思います。

相手は、阪神大賞典サトノダイヤモンドから0秒2差だったシュヴァルグランと、外枠は気になりますが菊花賞2着・ジャパンカップ6着(上がり最速)の明け4歳馬レインボーライン

転厩初戦で復調気配を見せたアドマイヤデウスもこの低い人気なら面白い。

8歳にしてG1は初挑戦となるラブラドライトは長距離戦で先行して渋とい馬で穴で一考。

一方で、まだ復調できていないディーマジェスティと、G1で通用するまでには成長していないと見たシャケトラの両4歳馬は今回は軽視で。

 

サトノダイヤモンド

シュヴァルグラン

レインボーライン

アドマイヤデウスラブラドライトタマモベストプレイ(下り坂巧い)

 

馬券はサトノダイヤモンドからシュヴァルグランレインボーラインへの馬連馬単を中心に、人気薄へのワイドを買おうと考えています。

さてどうなりますか。

 

皐月賞 予想

先週の桜花賞レーヌミノルが優勝。

昨年暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ出走の際、心配していたのは距離延長への対応でしたが、控えて脚を溜める競馬で3着と、レーヌミノルはマイル戦に一発で対応してきました。

桜花賞前は、フィリーズレビューの直線での斜行から、騎手による制御の難しさを心配していましたが、テン乗り池添騎手とレーヌミノルは見事に対応してきました。

おそらく肝は単走追い切りではなかろうかと推測していますが、出走への準備段階で体はキッチリ仕上げる一方で、レース本番まで精神面はつとめてリラックス状態を保つようにした結果、人馬共に非常に冷静なレースぶりでゴールすることができました。

(桜花賞追い切り時には前に別の馬が走っていましたが、併せにゆかず単騎で走らせていました)

渋った馬場が向いたという面もあったでしょうが、現れた課題をすぐに克服してしまう柔軟さが何よりの勝因ではなかったかと考えます。

次走はNHKマイルカップではなく、オークスに向かうようで、この時期の世代限定戦とはいえさすがに2400mへの距離延長は厳しいものになりそうですが、、、それはそれとして、秋以降の走りにも期待しています。

 

中心視しつつも道悪への対応を心配していたソウルスターリングとアドマイヤミヤビは、案の定といった形で敗戦。

両馬とも足下を気にしたのか道中はいつもより後ろの位置にしかつけられず、特にアドマイヤミヤビは序盤から行きっぷりが悪く、後方侭のレースぶりで勝ち馬とは1秒0差12着。全く良さが出せませんでした。

両馬とも次走はオークスになると思いますが、どちらかというと距離延びて良さそうなのはソウルスターリングで、こちらの巻き返しには注目。

 

ディアドラは上がり3ハロンメンバー最速の脚を繰り出すも0秒4差6着どまり。オークスで狙いたいと思っていましたが、獲得賞金不足の為トライアルで権利を獲らないと出走は難しそうです。中1~2週で態勢を整えた上でオークストライアルに向かっても、相手にはホウオウパフュームやルヴォワールなど強敵が揃っており、ちょっと壁は高そうですね。。。残念。

 

さて今週は皐月賞

中山芝コースは連続開催最終週。3~4コーナーなど、かなり芝が荒れて見えるところがあります。ですが、土曜日の3歳未勝利戦の勝ち時計は2分0秒4、見た目に反して結構速い時計が出ていました。

但し、土曜日は中山で年に何度かある「向こう正面向かい風/直線追い風」の日でしたので、単純な高速馬場ではなく、力の要る馬場ながら土曜日は例外的に上がりの時計の出た日だった、と考えた方が良さそうです。

 

抜けた単勝1番人気は牝馬ながら参戦してきたファンディーナ。

年明けデビューから3戦3勝、すべてが余力充分の楽勝。レースぶりからは、人気になるのも仕方がないと思います。

ただこれまでは対戦メンバーが軽く、勝ち時計は平凡。厳しいレースの経験がなく、揉まれた時にどう立ち回れるのか、締まった流れになってどれだけ時計を詰められるのかなど、不透明な部分が多々あります。

配合から類推するに、締まった流れになって浮上するようなタイプには見えませんし、未経験の芝2000m戦への延長もプラスにはならなさそうです。

中3週で2度の長距離輸送を3歳牝馬に強いるのは厳しそうに思えますし、この人気では手を出しづらい1頭です。

残る牡馬17頭の方を見ると、、、重賞を複数勝った馬がカデナのみで、カデナの勝った弥生賞含め前哨戦の時計レヴェルは軒並み低めという見立て。

今年の皐月賞は抜けた実力馬不在でどの馬にもチャンスがありそうに見えます。

 

不安な点に目をつぶりながら、、、になりますが、今回注目しているのは、3戦3勝まだ土つかずのレイデオロ。

4ヶ月の休み明け、今年初戦がG1というのはいかにも厳しい条件ですが、前走のホープフルステークスはこの世代の芝の重賞としては中身の濃いレースでした。道中後方の位置取りから、3~4コーナーで馬群の中をスーッと前に取り付き、直線で仕掛けられると一気に抜け出しての勝利。中山芝コースでの多頭数のレースで効く機動力を発揮していました。

皐月賞と同じ舞台での「もう一丁」に期待。

 

他では、マイスタイルとアメリカズカップの先行馬勢。

マイスタイルはこの時期のハーツクライ産駒としては体ができています。名牝Lady's Secret 牝系に Danzigフォーティナイナーの累代ですから3歳春のG1でスピード発揮できてもおかしくはないところ。

アメリカズカップは朝日杯で残念な結果に終わりましたが、次のきさらぎ賞では松若騎手がきっちり巻き返しての勝利。稽古で動かない馬なので調子が良いとは判断できないのですが、稽古量は積んでいるので、再度期待してみます。

 

◎ レイデオロ

○ マイスタイル

アメリカズカップ

 

△以下を打つとなると延々馬名を挙げつづける羽目になりそうなので一応ここまで。

馬券は3頭の単勝などを考えています。今回は控えめの金額で。

 

さてさてどうなりますか。

桜花賞 予想

先週の大阪杯キタサンブラックが優勝。

馬場が乾くのが思った以上に早く、まずまず時計の出る芝コースになった先週の仁川。

マルターズアポジーが後続を離して逃げましたが、1000m通過59秒6ならばそれほど速くないペースでした。2番手以降の馬はむしろ緩い流れだったと思います。

真ん中より内枠を引いたキタサンブラックが前半からスッと3番手につけられたのに対し、外枠を引いたヤマカツエースは最初のコーナーまでに内に入れられずに中団後方の外目のポジションになってしまいました。コーナー4つのコースで前の馬にペースを落とされると、このヤマカツエースの位置取りでは苦しい。

じっくり脚を溜めたキタサンブラックが早めスパートから押し切る形で勝利。序盤からキタサンブラックをマークしていつもより前目につけたステファノス(これも内目の5番枠)が0秒1差2着、直線よく脚を伸ばしたヤマカツエースがさらに0秒1差の3着という結果でした。

今回はとにかくキタサンブラック武豊騎手のスパートのタイミングが絶妙。後ろとの距離を測りながらの3・4コーナー中間からの一気のペースアップで、後続の脚を使わせていました。

スローペースを見越してマクリにかかったヤマカツエースにしても、前も動いているので差を詰められずの距離ロス。力のあるところは見せられただけに、外枠を引いて後手後手に回ってしまったのが残念でした。

馬券は、ヤマカツエース単勝は外れたものの、ワイド本線のステファノスとの組み合わせが的中してまずまずの配当でした。

 

さて今週は春のクラシック第1弾、桜花賞

今週も雨が降った阪神芝コースは、今日日中は晴れるようですがそれでも良馬場までには至らないでしょう。稍重~重発表で、内が荒れて各馬外を走るような馬場になると予想しています。

今年の3歳牝馬世代、昨年暮れの阪神ジュベナイルフィリーズが、ディープインパクト産駒も、キングカメハメハステイゴールド産駒も不在のレースになっていましたが、この桜花賞ディープインパクト産駒が1頭だけ(サロニカ出走取消でカワキタエンカだけ)、キングカメハメハステイゴールド産駒はゼロと、その傾向を引き継いできています。

またファンディーナが皐月賞にまわったため、今年の牝馬クラシックは粒ぞろいと言われてきたわりに人気は意外な程ソウルスターリングの一本かぶりになってしまっています。

 

その昨年の2歳女王・ソウルスターリングですが、年明け初戦のチューリップを快勝しての中4週。中間はいったん美浦に戻って再度の長距離輸送になります。

最近の桜花賞で好走する関東馬は、栗東滞在で調整してからの参戦が目立っているのはやや気がかりですが、稽古自体は抜群の動きを見せました。馬格もある方の馬ですし間隔を詰めての輸送でも、問題は少なそうです。

阪神ジュベナイルフィリーズチューリップ賞ではともにスッと好位につけられる器用さとスピードを見せました。今回はショーウェイやベルカプリの先導ではそれほどハイペースにはならないだろうという見立てなので、自在に立ち回れる脚質は有利。外枠も好材料でしょう。

まずは力を発揮できる状態だと見てこの馬に注目。

 

他で注目はアドマイヤミヤビ。

百日草特別クイーンカップの近2走の内容が濃く、トップスピードの速度も持続力も優れた馬です。折り合いの心配が少なくしっかり脚を溜められて、終いはハロン11秒前後の脚を3つ揃えられるのが長所。

主戦のルメール騎手をソウルスターリングに譲る形にはなってしまいましたが、早々にデムーロ騎手を確保してのここ参戦で、稽古も動いていました。

ソウルスターリングの出方を見られる隣の枠を引き、ここまでは条件が揃った感じです。

2000m戦の百日草特別を勝っていたり、中長距離馬を輩出しているハーツクライ産駒ということで桜花賞よりはオークス向きと見られているようですが、個人的にはこの馬は1600~2000mベストのマイラー寄りの中距離馬と見ています。距離延長はソウルスターリングの方に有利に働きそうなので、今回こそ狙い目では。

 

先週まではこの2頭の馬単裏表だけを考えていたのですが、ここに来て道悪という不安要素が出てきました。

両陣営とも雨は問題ないようなコメントを出してはいるのですが、2頭とも大跳びなタイプの馬なので良馬場の方が良さそう。実際走ってみたら何の問題もないかもしれませんが。。。

 

道悪で浮上しそうなのは、ハイレヴェルのクイーンカップで2着と時計の裏付けがあり、馬格もあって先行できるスピードもあるアエロリットあたりが思い浮かびますが、人気サイドの馬を買おうとしているだけに、あまり手は広げたくないところです。

 

他で気になっているのはディアドラ。

全く人気にはなっていませんが、毎回どんな相手とでも僅差の戦いに持ち込んでおり、時計のかかる馬場も問題なし。1400~1600m戦ばかり使われていますが、本来は芝の中長距離向きの長く良い脚を使うタイプと見ているので、オークスで買いたい1頭。ここで4着以内に入ってオークス出走権利を獲って欲しいところですが。。。

 

◎ アドマイヤミヤビ

ソウルスターリング

△ アエロリット、リスグラシューレーヌミノルヴゼットジョリー

注 ディアドラ

 

馬場の回復が予想通りなら馬券はアドマイヤミヤビとソウルスターリング馬連(5%上乗せがあるので人気サイドでも少しは恩恵ありそう)を金額控えめに買って、見るレースにしようかと考えています。

それではどうなりますか。

 

大阪杯 予想

先週の高松宮記念は、直線早めに抜け出したセイウンコウセイが後続を振り切って優勝。

雨の降り出しが天気予報よりも早くなり、レースの時刻にはだいぶ時計のかかる馬場になっていました(発表は稍重)。前夜の予想では良馬場で前半が33秒台のレースになると見ていたのですが、この馬場悪化にもかかわらず前半が33秒8。

この馬場とハイペースで、先行馬・道中外目を回った馬は直線余力がなくなり失速。内枠発走で後方で構えていた馬が上位に食い込む結果となりました。

展開の向き・不向きと、道悪の巧拙がモノをいったレースでしたが、勝ったセイウンコウセイは好スタートからハナ争いする3頭の直後を進む先行策。並走していたワンスインナムーンを含め、逃げ先行勢が軒並み下位に沈む中で堂々の勝利となりました。馬場条件が合っていたのでしょうが、早め先頭から押し切った勝利は立派なものでした。

セイウンコウセイのもう1列後ろから進んだレッドファルクスは健闘するも0秒3差3着。

こちらは1分7秒2の持ち時計があっただけに良馬場でやりたかったクチでしょう。

中団後ろから追い込んだレッツゴードンキが2着。

こちらは渋って時計のかかる競馬になったのが向きました。また、内枠を引いて道中馬群の中で脚を溜められた上、先行勢と外枠の馬が失速、直線では前がぽっかり開いているという好条件が加わっての2着で、あまり良い内容には見えませんでした。

ただこの馬は1200m戦は短すぎる条件と思っていたので、この結果成績は体調の良さが顕れてのものと考えられます。5月のヴィクトリアマイルでまた馬場が渋るようなら怖い1頭。

フィエロは5着。ゴール前の脚は際立っていたのですがどうにも勝利までは遠い。まだ力は衰えていないだけにどこかで重賞、そしてG1タイトルを期待していますがはたして。。。

 

さて今週は、今年からG1に昇格した大阪杯

土曜の朝まで降っていた雨で仁川の芝コースは時計がかかっていました。日曜は晴れの予報で、土曜よりは馬場状態は回復しそうです。

ただ阪神は連続開催6週目。今週からBコースに替わっていますが、この雨の影響もあって高速馬場にはならないと予想しています。

 

昨年の年度代表馬キタサンブラックが、休み明けで出走してきました。

もともと馬格もあり体力勝負のできる馬でしたが、この中間は坂路3本追いを敢行するなどハードトレーニングをこなしてきました。休み明けとはいえ肉体面は充分に仕上がっていると見ています。

このG1三勝馬の壁になりそうなのが、コースと展開。

京都外回りコースで、下り坂で勢いをつけて直線凌ぎきる形を得意としているキタサンブラックは、逆に中山や阪神の上り坂の後で脚色が鈍る傾向にあります。まだG2だった昨年のこのレースでも、緩いペースを単騎で逃げながらゴール手前でアンビシャスに差されています。

さらに今回はマルターズアポジーやロードヴァンドールといったペースを作りたい馬が複数出走してきています。昨年の有馬記念でもマルターズアポジーとは一緒に走っていましたが、この時はマルターズアポジーの単騎大逃げ、キタサンブラックは離れて2番手をスローで折り合う実質の逃げといった形でした。今回は2000m戦で後ろの馬も突っついてきますから、ハナにせよ、番手にせよ、自由にペースを握れないことが考えられます。

 

速めに流れて消耗戦になるか、また早めに隊列が決まって前半スローで流れるも年度代表馬をマークするサトノクラウンらの仕掛けでロングスパートの勝負になるか、、、といった見立てで、持久力を長所とする馬(特に差し馬)を狙っていきたいと考えています。

 

注目はヤマカツエース

今年から金鯱賞の施行時期が変わったので、昨年12月・今年3月と短い間隔でのこの馬の連覇という形になりました。中京競馬場の芝コースは時計のかかり具合が極端に振れて評価が難しいのですが、昨年12月の金鯱賞時はかなりな高速馬場で道中は超のつくスローペース、これを上がり33秒1で中団から差し切っての勝利。G1有馬記念上がり最速4着を挟んで、今年3月の金鯱賞時は12月よりぐっと時計のかかる馬場でやや遅めのペース、これを中団から抜け出して完勝。

先行勢有利の流れを差して勝ち切っていますし、芝の傷みが目立つような馬場で浮上するこの馬が、開催初日のG2を連覇しているのは充実の証しでしょう。確かにメンバーは軽かったかもしれませんが、有馬記念0秒3差4着ならここでもチャンスありと見ます。

稽古も動いていましたし、無理に下げなくても競馬ができる器用さもあります。

外枠に入ってしまったのがやや不安ですが、1コーナーまでに内に寄せられれば。

 

もう1頭注目はステファノス

前哨戦の金鯱賞で敗れているので人気はそれ程ありませんが、休み明けのG2ではいつも期待を裏切る叩き良化型の馬。メンバーが揃ったG1でも体調が整えば上位に食い込んできますし、持久力勝負も歓迎のタイプ。

こちらは内枠を引きました。馬群をうまく捌いての抜け出しに期待。

 

ヤマカツエース

ステファノス

ディサイファ

サトノクラウン、ミッキーロケット、アングライフェン、モンドインテロ

 

アングライフェンは馬場回復が遅ければ面白い存在。モンドインテロは距離実績は足りませんがペース不問の堅実さがある好素材。

馬券はヤマカツエース単勝ヤマカツエースステファノスのワイドを中心に組み立てようと考えています。

はたしてどうなりますか。

 

高松宮記念 予想

ドバイミーティング観戦後にこれを書き始めています。

今年のドバイミーティングは珍しく雨の競馬になりました。時折大きな雨粒が見え、強い風が吹いているのも画面を通して伝わってきました。水を含んだダートは固まって撥ね上げられていましたし、ずいぶんと特殊な条件になってしまったようですね。

本邦3歳ダート戦線で一際目立つ存在だったエピカリスは、UAEダービーで惜しくも2着。ルメール騎手は本当に巧く乗ったと思ったのですが、ほんの僅か交わされてしまいました。米クラシック三冠に行っても期待できる馬だと思っているので、この結果で陣営はどう考えるでしょうかね。

ドバイターフではヴィブロスが差し切り勝ち。芝コースはダートと比べると、普通の道悪といった程度の印象でしたが、渋って切れ味が殺される馬場を利して、素晴らしく力強い末脚を見せてくれました。

本命視してレースを見ていたのですが、思っていた以上にポジションが後ろに押し込まれて期待感が萎んでいたところ、モレイラ騎手が魔法のような進路取りを見せて、直線いつの間にか外を伸びてきました。(残念ながら馬連の相手が3着まででしたが。。。)

シーマクラシックで低配当ながら的中し、プラス収支。

ドバイワールドカップでは Arrogate の走りを堪能しました。去年の California Chrome に続いて、1頭だけレヴェルの違う馬が走っているといったレースになりました。とにかく強かった。

 

さて国内では高松宮記念

ビッグアーサーダンスディレクターが故障で出走ならず、昨秋スプリンターズステークス勝ち馬のレッドファルクスはぶっつけ本番。なかなかの混戦模様です。

土曜日の同じコースの1000万特別戦、岡崎特別が1分8秒7の決着。昨年の同レースが1分7秒4(レコード決着)だったのでずいぶん時計がかかっています。

が、馬場が荒れているといった印象はなく、芝のレースで先行逃げ切りのレースが目立っていたように、芝状態は良好なものの時計自体はかかるというイメージで考えています。天気予報だと夕方から雨なようなので、降り出しが早まらなければ高松宮記念は1分7秒台中盤の決着になりそうです。

 

昨秋のチャンピオン・レッドファルクスは3ヶ月ぶりの実戦。

とはいえ、何かアクシデントがあってのG1鉄砲使いではなく、予定通りの直行とのことでまずまず調整はできているようです。休み明けが走らないタイプでもありませんし、この点での不安は少ないか。

なにより、広い中京コースは得意で3戦3勝。おばのスティンガーのような末脚が活きる舞台でもあります。差し馬とはいえ前傾ラップについていけない馬でもありませんし、まずは計算できる1頭。

 

南半球産の上がり馬、メラグラーナは休み明けのオーシャンステークスで初重賞勝利を飾っての参戦。

酷い道悪の競馬になった京阪杯こそ大敗しましたが、安定して差し脚を発揮しています。

この馬の不安点は持ち時計。芝1200mの持ち時計は1分7秒9、これは昨夏に今回と同じ中京コースで記録していますが、当日はかなりの高速馬場だったため価値は低い。今回、G1のペースで1分7秒台中盤で駆けられるかは、南半球産の成長期という分を勘案しても疑問です。

 

マイル戦線でなかなかG1タイトルを獲れずにいたフィエロが初めての1200m戦を使ってきました。

昨年末にサトノアレスが朝日杯を勝った時に、父と母父が同じフィエロにも、(直線なだらかな京都や東京でなく、坂を駆け上る馬力が要る)中山のG1を走る機会があればと思ったものでしたが、さてここにきて中京の芝1200m戦というのはこの馬にとって面白い条件と感じています。

芝1200m戦の経験はありませんが、速いラップを刻んだ後に急坂を上り、さらにもうひと踏ん張りするコースは合いそうです。

まず前半33秒台で入ると予想されるスプリント戦のペースに対応できるかについては、数々のマイル重賞での成績を調べて、おそらく可能ではないかと見ています。

 1週前追い切りで好時計が出ているように状態は良さそうですし、今回は初戴冠のチャンスでしょう。

現時点でのオッズを見ると、馬券の妙味も充分。

 

桜花賞レッツゴードンキがようやく復調、前走京都牝馬ステークスでは快勝してみせました。

昨年のスプリンターズステークスは不利があっての敗戦。そこから状態面での上積みがあっての再度スプリントG1戦ということで馬券も売れているようですが、こちらは前半速いラップが刻まれるであろうペースへの対応に不安があると見ています。

 

同じ牝馬ならばワンスインナムーンの方に注目しています。

前走はレッツゴードンキに0秒3差つけられての2着でしたが、重賞初挑戦での内容としては悪くないものでした。

1ハロン短縮となる今回の舞台は2戦2勝の1200m戦。軽快なスピードのみならず、あとひと踏ん張りが効く馬力も持ち合わせており、左回りも問題なし。

こちらもG1戦のペースへの対応がカギになりそうですが、ちょうど伸び盛りの時期でもあり、人気もない今回なら穴で狙って面白い存在かと。

 

フィエロ

レッドファルクス

▲ ワンスインナムーン

シュウジ、セイウンコウセイ、バクシンテイオー

 

馬券は、フィエロレッドファルクスのワイドを軸に、ワンスインナムーン含めた3頭からの馬単流しなどを考えています。ただ、おそらくレッドファルクスは現時点よりもっと人気になると予想しているので、オッズの具合を見て、直前まで買い方は考えてみるつもりです。

ではどうなりますか。

フェブラリーステークス 予想

今年最初のG1、フェブラリーステークス

アウォーディードバイワールドカップへ向けての調整中で出走せず。昨年のチャンピオンズカップ優勝のサウンドトゥルーは直前まで騎手が決まらず、さらに川崎記念2着から中1週。去年のこのレース1・2着、モーニンとノンコノユメはその後勝ち鞍なし。

混戦模様で、実際人気は割れています。

 

京都・小倉はこの冬は雪の影響を大きく受けていますが、東京は晴れの日が続いてダートは乾いています。砂が湿って高速決着だった昨年とはだいぶ違う条件になりそうです。

 

今のところ1番人気はカフジテイク。

前哨戦の根岸ステークスでは豪快に追い込んで初重賞勝利を決めました。

今回乗り替わりになりますが、津村騎手にヤネが戻る形になりその点は問題なしでしょう。他方、ベストの1400m戦からの距離延長、オープンに上がってから全敗している芝スタートのダート戦になるのは気になるところ。

力はつけているのでしょうが、これなら前走2キロ重い斤量を背負っていた2着馬ベストウォーリアの方を上位にとりたいです。

 

チャンピオンズカップでのゴールドドリームは、出遅れと、その後無理に追いかけて消耗したことで良いところなく大敗しました。

1秒3差12着という結果は、力を出してのものではないと言えますし、前々走武蔵野ステークス2着の内容からして、巻き返しは充分可能でしょう。

またこちらは芝スタートの東京ダート1600m戦は連対率100%と得意条件です。

ただこの馬はどちらかというと湿ったダートを得意とする馬。今回は良馬場で、さらに休み明け、内の奇数枠。初の57キロを背負ってのG1で本命視するには、不安な要素も揃っている印象。

ゴールドアリュール急逝のニュースもあいまってなのか、馬券もだいぶ人気サイドで売れており、買い方に悩む1頭です。

 

ベストウォーリアは1年以上勝ち鞍がありませんが、馬場不問・ペース不問で安定して結果を残し続けています。

もう7歳になりますが、稽古でも動いていますし、まだまだ衰えは感じません。

このフェブラリーステークスは3年前が13着、一昨年が3着、昨年が4着。超スローペースに泣かされた3年前はともかくとして、ここ2年はこの舞台でも好走しています。

一昨年より昨年の方が着順を落としている点は気になりますが、昨年は重馬場の高速決着。今年はそれよりも一昨年の馬場の方に近いとなれば、この着順の差は問題ないのでは。

まずまず好枠を引きましたし、今回も堅実さを発揮してくれそうです。

 

一昨年のフェブラリーステークスに注目するなら、その上位馬にも目を向ける必要があるでしょう。

2着馬インカンテーションは、その後2度の骨折があって休養期間が長く、昨年秋に復帰してからも凡走続きとまだ力が戻ってきていない印象。

勝ち馬コパノリッキーは、ここのところ大敗が続いていますが、自身の型に嵌まればまだまだ強いG1・8勝馬。今回は追い込みのカフジテイクが人気になっていますし、マイル戦でこの馬に対してハナを主張しそうな馬も見当たりません。3~4コーナーで息を入れられるタイミングがあれば、こちらはアタマまで期待できます。

また、アウォーディーの不参戦で、ヤネが武豊騎手に戻るのも好材料

 

アスカノロマンは、成績は安定していませんが、中央のダートG1では連続して3着に来ています。

評価しているのは、差して3着だった昨年のフェブラリーステークスよりも、急流を先行して3着に粘りこんだ昨年のチャンピオンズカップの方で、バテない強みが活きればこのメンバーでも上位には来れるでしょう。

馬券妙味のある1頭です。

 

ベストウォーリア

コパノリッキー

アスカノロマン

ゴールドドリーム、モーニン、カフジテイク、サウンドトゥルー

エイシンバッケン

 

馬券は本線でベストウォーリアコパノリッキーの7歳馬勢、それにアスカノロマンを加えたワイドボックスを考えています。

前走、直線何度も進路を失いながら最後の100m程で3着まで突っ込んできたエイシンバッケンには少し注目しています。初めてのダートのマイル戦、この距離延長はプラスにはならないように思っているのですが、あの末脚は魅力です。

デニムアンドルビーはおばのトゥザヴィクトリーのイメージほどにはダートは走らないでしょう。

それではどうなりますか。

 

2016年 私的年度代表馬

選考対象は、昨年同様、2016年中に国内で1走以上した馬です。

 

年度代表馬 モーリス(5戦3勝 天皇賞・秋チャンピオンズマイル香港カップ)

 

6戦無敗だった昨年と比べると、勝率は落としましたが、マイルでG1を1つ、中距離で2つと守備範囲を拡げてのG1を3勝はお見事。先頭に立つ時のあの躍動感は、今年も健在でした。あまり悩まずに2年連続の年度代表馬に選びました。これで現役引退で種牡馬入り。この実績ですから子供は海外からも注目されるでしょうし、産駒に期待しています。

 

殊勲賞 サトノダイヤモンド (6戦4勝 菊花賞有馬記念)

 

世代の主役の位置にいながら無冠に終わった春シーズンから一転、秋は無敗。菊花賞で同世代を、有馬記念古馬を破ってのタイトル獲得となりました。菊花賞から有馬記念の間に筋肉がついたようで、足長のほっそりと見えていた馬体が変わってきました。かつては中距離馬かなと考えていましたが、もう少し距離の守備範囲はこれからは広めに考えた方が良さそうです。と、考えると来年にも大きな期待が。

 

敢闘賞 マリアライト (6戦1勝 宝塚記念)

 

今年は芝の2200m以上のレースを6戦。この路線は牝馬には難しい戦いが強いられますが、その中で夏のグランプリを制したのはお見事。渋った馬場をこなすことに関しては現役屈指。小柄ながらドゥラメンテキタサンブラック相手に堂々と戦い抜きました。有馬記念で現役引退し、繁殖牝馬に。名繁殖クリソプレーズの血をさらに拡げるような産駒を期待したいですね。

 

技能賞 エイシンヒカリ (4戦1勝 イスパーン賞)

 

このクセ馬に技能賞を、というのは、自分でもおかしな気がしないでもないですが、大差勝ちとなったイスパーン賞、芝1800mで時計1分53秒2、こんな悪路をこなしてしまったエイシンヒカリというのをどうにか一筆留めておきたい、ということでこのポジションに。ただの快速馬ではなく、稀代のクセ馬兼スピードホースでした。この馬も引退して種牡馬入り。海外に輸出されるなんていう情報も聞こえていますし、輸出先でも大事にされて欲しいですね。

 

モーリスはじめ、海外のG1を目標におくオープン馬が増えてきたなあ、というのが今年の感想ですね。この流れはまだ続くのでしょうか。逆にジャパンカップにも海外の有力馬がどんどん来てもらいたいところですが。

来年に期待しているのは、まずはサトノダイヤモンド。それからディーマジェスティの復調も祈願。ようやく怪我が治って再始動が見えてきたアジュールローズもG1で見てみたいですね。

それではよいお年を。

 

有馬記念・朝日杯 回顧

有馬記念サトノダイヤモンドがゴール前でキタサンブラックゴールドアクターを交わし優勝。

マルターズアポジーが引っ張る序盤はまずまずのラップで流れましたが、大きく離れた2番手キタサンブラック以下はスローペース。そこから中盤にさらに大きくペースが緩んで、上がりの1000mぐらいが締まった流れになりました。

レースのポイントになったのはその大きく緩んだ中盤。1~2コーナーで中団外目を単走していたサトノダイヤモンドが一気に進出。2番手キタサンブラックの後ろにピタリとつけてマークする格好になりました。『一気に』とは書きましたが、ここは周りがスローで流れていたので、サトノダイヤモンドとしては無理のない前進。『相手はキタサンブラック1頭』と言わんばかりに、ルメール騎手が勝負手をかけてきました。ここから一気に面白くなりました。

かつてハーツクライを好位から押し出してディープインパクトを封じてみせたルメール騎手が再び見せた先行策。鬼手に見えないこともありませんが、トリッキーなコースで必ず中盤が緩む有馬記念では充分勝算あってのことだったのでしょう。ここでいったんは『サトノダイヤモンドvsキタサンブラック』の一騎討ちの様相に。

ここに『自分を忘れるな』とばかりに割って入ったのが前年のグランプリホース・ゴールドアクター。4コーナーで2頭の間に入るとキタサンブラックを上回る脚色で直線へ。ここではキタサンブラックを交わして先頭に立ちそうな勢いに見えました。逆に、ゴールドアクターに外に押し出されたサトノダイヤモンドコーナリングの差でやや離されてピンチに。

並びかけるゴールドアクターですが、キタサンブラックの抵抗を受け前に出られず。一方坂を上りきったサトノダイヤモンドは再度加速して2頭を交わしにかかる。キタサンブラックは脚色鈍らず粘りに粘る。。。見ごたえのあるゴール前の攻防は、最後、頭を低くして突っ込んできたサトノダイヤモンドがクビ差キタサンブラックを捕らえての勝利でした。

名勝負。

成長著しい3歳のチャンピオンと、今年のステイヤー路線を引っ張って来た4歳のチャンピオンの対決が暮れに見られる、、、有馬記念の醍醐味が光ったレースでした。

プロレス大賞でいうところの「ベストバウト」部門にあたる賞が、JRA賞にはないのですが、もしも新設されるならばこのレースが選ばれたのでは。(ブラジルカップも印象深かったですが、ベストバウトならやっぱり有馬記念かな)

ヤマカツエースは上がり最速で追い込んできたものの、ハイレヴェルの前の3頭の攻防には割って入れず。しかしこの馬も力はつけていますね。

ミッキークイーンは5着。結果は掲示板止まりでしたが、状態は前走以上に感じられました。この状態でエリザベス女王杯に出られていれば、、、と勿体なく思うような走りでした。

サトノダイヤモンドキタサンブラックは揃って来年は凱旋門賞を目指すようですね。両馬とも我慢の効くタイプですし、あちらの馬場に馴染めば欧州流の決め手比べの流れでも戦える力はあるのでは。特にまだ伸び代のあるサトノダイヤモンドの方に期待。

 

 

さて、有馬記念の1週前の朝日杯は、直線大外を抜け出したサトノアレスが、モンドキャンノの猛追を凌いで勝利。

中盤にかなりペースが緩んだところがあったにもかかわらず、終いもかかるという、レースレヴェル面ではやや疑問の残るレースでした。1週前の同コースの阪神ジュベナイルフィリーズの時よりもかなり時計がかかる馬場になっており、2歳馬にとってはタフな条件になっていたという理由づけもできそうではありますが、レースの価値としてはソウルスターリングの勝った2歳女王戦に一歩劣るように思います。

ただ、上がりの決め手比べのレースになって、これを中団後ろから差して1・2着だったサトノアレスとモンドキャンノは褒めておくべきかと。

サトノアレスは力の要る馬場の直線急坂でも勢いよく走り上がっていましたし、今回は後方待機の形でしたが前進気質も持ち合わせていて脚質自在、苦しいところでもうひと踏ん張りできる芯の強さが巧くかみ合っての勝利でした。おそらくは京都・東京よりは阪神・中山の方が向いているんじゃないかなという見立てで、ここは良い機会にタイトルを獲れたんじゃないかなと(京都・東京でなかなか勝てないフィエロ*1を思い浮かべながら・・・)。

モンドキャンノは距離面での心配をしていましたが、この緩急を問われるレースでキッチリ結果を出してきたところを見ると、マイル戦でもまだまだ対応できそうな様子です。NHKマイルカップぐらいまでは短距離~マイル戦で世代の中心にいられるのではないでしょうか。

アメリカズカップは出遅れて、かかり気味に進出、コーナーを大外まわって早々に脚を失うというレース内容。いいところがありませんでしたね。

 

*1:=父と母父が一緒