皐月賞 予想

先週の桜花賞はステレンボッシュが優勝。

晴れて良馬場開催、そこそこ時計が出る馬場にはなっていましたが、内の方が荒れていると騎手が感じていたのか、直線では外を狙う馬が多かったですね。

全馬発馬は五分といったスタートでしたが、テンからハナを主張する馬が不在で、そろりそろりといった感じで出て行ったのがショウナンマヌエラ。セキトバイーストは前に馬を置きたい意図が見えた挙動でしたし、シカゴスティングは宣言通り控えた競馬、急遽乗り替わりとなったエトヴプレは折り合いを気にしながらといった感じで番手から。

アスコリピチェーノは中団を進み、これを真後ろでマークするのがステレンボッシュ、更に1列後ろで2頭をマークするのがライトバックとスウィープフィート。

横に膨らんだような馬群で3コーナーへ。前半800m通過は46秒3の平均ラップ。4コーナー下りから前も後ろもペースが上がって一団のまま直線へ。

叩きあっての追い比べからまず先行集団から残ったのがエトヴプレ。内目で粘り込みを狙うが、外の差し馬の方が脚色は優勢。ステレンボッシュアスコリピチェーノ、ライトバック、スウィープフィートの順に斜めに並んで追われ、残り200mでステレンボッシュが先頭に立つとこの順のままゴールへ。

勝ち時計1分32秒2(前半46秒3-後半45秒9)。

体感もう少しスローに流れていたように見えたのですが思ったほど緩んでおらず、多くの馬が自分が出せる時計で走り切ったようなレースになったと思います。その中で上位に入ったのはやはり阪神ジュヴェナイルフィリーズ組でした。

勝ったステレンボッシュについては予想段階では乗り替わりを不安視していましたが、なんのなんの、流石はマジックマン・モレイラ騎手、細かい挙動も巧妙に制御して若い牝馬を乗りこなしてしまいましたね。特に圧巻だったのは3~4コーナー。前を走るアスコリピチェーノが僅かに外に膨らんだ隙に内のスペースに入り込み、最大のライバルを外へ弾いた上で先にスパートをかけた場面。馬自身の成長もあってのことでしょうが、4ヶ月前は同じ相手に反応が遅れて惜敗していただけに、鮮やかに機先を制したこの場面は衝撃的でした。オークスもモレイラ騎手が乗れそうとのことなので、二冠の可能性も充分。

0秒1差2着のアスコリピチェーノも、敗れはしたものの好内容。次走はオークスではなくNHKマイルカップへ向かうようですが、どちらを走るにせよ左回りの東京コースは好条件だと思います。

0秒1差3着のライトバックも好内容。前半は後方で脚を充分に溜め、4コーナーでスィープフィートを内に閉じ込めてからのスパートで上がり3ハロン32秒8は当然のようにメンバー最速。持ち味は出せていますし人馬の呼吸も合っていました。この出来なら、距離が伸びて府中に替わるオークスは更に期待できそうです。

0秒2差4着スウィープフィート、0秒3差5着エトヴプレも好内容で、オークス優先出走権確保。特にエトヴプレは思っていた以上に巡航速度があって粘っこい。決め手がいまひとつな分、狙いどころが難しくはありますが、どこかで穴を開けそうです。

馬券は馬連と三連複が的中。

 

 

さて今週は皐月賞

中山の芝コースは開催最終週でBコース使用。週中にかなり雨が降りましたが、回復して良馬場で土曜日はレースが行われました。スローペースのレースが多く時計の出方が判断しづらいですが、最終週にしてはまずまず時計は出そうなコンディションだと思います。ただ、コーナーではインの方が結構掘れて荒れてきているので、進路選びが勝負を左右しそう。

重賞が行われる度に新星が現れたような印象の3歳牡馬クラシック戦線。賞金が分散されて、1勝+重賞(G2)2着のシュヴァルツクーゲルが除外になる程の大混戦。ホープフルステークスを勝ったレガレイラが1番人気になりそうですが、単勝4倍前後と、かなり人気が割れています。

内枠を引いたメイショウタバルがハナを切りそうですが、アレグロブリランテ・シリウスコルト・ホウオウプロサンゲ・エコロヴァルツら先行したい馬も数多く、隊列は予想しづらい。ただし、これら各馬はハナを切るとタメ逃げ系のラップを刻みたいクチなので、ペースはそれほど上がらないのでは。ゆったり流れて終いの決め手勝負になるか。

操作性の高さと、コーナー加速からの決め手の鋭さがカギとなりそう。

 

注目はここまで2戦2勝のジャスティンミラノ。

ここまで2戦は4コーナー2番手からの競馬ですが、巡航速度の高さ故その位置からの競馬になってしまっただけで、おそらくはクラスが上がったら中団で脚を溜めて決め手を活かすようなレースを得意としそうです。

キャリアが浅く、中山コースや多頭数競馬の経験もないのは気にはなりますが、操作性の高さや決め手の鋭さは非常に魅力的です。馬格もありストライドも伸びるのですが、仕掛けられた時のピッチが非常に速く瞬間的な加速も良い。カミソリの斬れもナタの斬れも持っているような感じで、府中2400mの方が適条件かもしれませんが、中山でもゆったり流れるなら是非狙いたい。

稽古でも落ち着いた良い動きを見せていましたし、大目標は次だとしてもここも勝負になりそう。

 

相手は朝日杯勝ち馬ジャンタルマンタル。

朝日杯・ホープフルステークスとも口向きが悪く走りのペースを乱す馬が多く見受けられましたが、その中で際立った操作性を見せてくれたのがこの馬。

前走共同通信杯では前出ジャスティンミラノの2着に敗れましたが、これは先々の距離延長を見越しての試走をしていたという要因もあり、負け方としてはそれほど悪くないと見ています。

こちらもストライドは大きめの走法ですがコーナー加速が良いので、初の中山コースでも評価は下げず。2000m戦への距離延長の方が気になりますが、この時期・この距離なら充分対応可能と見ました。

稽古は時計も出して非常に良い感じ。

こちらも有力候補。

 

ジャスティンミラノ

〇 ジャンタルマンタル

ビザンチンドリーム(どうせ後方からなので枠順は問題なし、スローならばマクリに要警戒)

△ シンエンペラー(2歳時の課題がクリアされたとは言い難いが、素質は世代上位)

 

馬券は4頭の馬連・三連複ボックスを考えています。

さてどうなりますか。