有馬記念 予想

先週の朝日杯フューチュリティステークスはアドマイヤマーズの優勝。

内から好発を決めた1番人気のグランアレグリアを、外からイッツクールがかわしてハナに立つと、グッと流れが緩みスローペースになりました。

この流れの中、先頭イッツクール・2番手グランアレグリア・3番手アドマイヤマーズが間をあけて隊列を組んでいたので、4番手のクリノガウディ―を含めて前の馬にはかなり楽な展開だったと思います。

直線入り口で先にスパートをかけたアドマイヤマーズがグランアレグリアを一気にかわすと、もう中団以降の馬たちには勝負にならない差に。ラチ沿いをいったん伸びかけたグランアレグリアが坂で失速気味になると、じわじわ伸びたクリノガウディ―も最後はアドマイヤマーズと脚色が一緒に。アドマイヤマーズが押し切って先頭ゴールとなりました。

アドマイヤマーズの勝因はペースが緩い中楽に先行できたことと、早仕掛けで押し切る形が巧く嵌まったことだと思います。騎手は距離が延びても大丈夫というコメントを出していましたが、コーナー4つのコースで器用に立ち回る様子はイメージしづらいので、逆にもっと短い距離向きの馬なのでは、と見ています。

グランアレグリアは3着には残りましたが、あれだけ展開利を得ながら最後苦しくなって内にササっていたあたり、やはり調子が良くなかったのでは。

ファンタジストは道中6番手ぐらいから最後追い込んで0秒6差4着。前半もうちょっとポジションを上げて欲しかったですね。能力はありそうなだけに勝ち負けに加われなかったのは残念。

エメラルファイトは1秒2差6着、ドゴールは2秒1差12着。道中ポジションが後ろすぎて勝負になりませんでした。エメラルファイトは一応上がり最速だったようですが、最後方あたりからの追い込みなのであまり評価できるものでもないかなと。

馬券はハズレ。

 

さて今週は有馬記念

土曜日は小雨が降ったり止んだりといった中山競馬場でしたが、雨は上がって日曜は良馬場での開催になりそうです。基本的にはまずまず良好なコンディションで、極端に時計がかかる決着にはなりそうもないですが、土曜日の競馬を見ると結構上がりがかかっているのが気になるところ。

 

展開のポイントになりそうなのはキセキの動向。

この秋は果敢な先行策で好レースを演出し続けていますが、自身は善戦どまりで無冠に終わっています。秋4戦目で追い切りは馬なり調教、流石に前回ほどのデキにはないのかなと思っていますが、稽古量自体は豊富で調子落ちとまでは言いづらいもの。今年最後の大一番にも先行策プラスロングスパートの消耗戦を仕掛けるだろうな、、、と予想していましたが、枠順が14番枠とかなり外を引いてしまいました。

内枠にオジュウチョウサンやクリンチャーが入ったので、それらにハナを譲って2列目でもいいという競馬にするかもしれませんが、コーナー6回のコースですから2列目は2列目でもインには潜り込みたいところ。

強引に外からハナを叩いて逃げを打ったとしても、この馬自身はそう前半からビュンビュン飛ばして良いタイプでもないので(天皇賞の1000m通過は59秒4、ジャパンカップ1000m通過は59秒9)、1周目スタンド前あたりでいったんペースを落としたいところ。

上がりのかかるコース状態を加味すると、今回、意外とペースは緩くなり、(誰がどこで仕掛けるかにもよりますが)後半速いラップが続く消耗戦にもならないのでは?という読みも。

 

注目は引退レースとなるサトノダイヤモンド

去年のフランス遠征からずっと成績が振るいませんでしたが、この秋は体調上向き。ジャパンカップの時も非常に状態が良さそうでしたが、展開向かず、外々を回っての敗戦。着順と着差は気にしていません。

直前の稽古も無駄な動きの少ないアクションで時計を出せており、前走並みかそれ以上のデキにはありそう。

何より3枠6番という好枠を得て、内ラチ沿いを進めそうなのは好材料。もともと立ち回りは上手な馬ですし、仕掛けられてからの加速もスムーズ。今回コンビを組むアブドゥラ騎手はやや早目に仕掛けるのが好きそうですが、馬場コンディションを考えると悪くない傾向です。追える・残せる腕は持っている騎手だと思うので、なんとか粘り込んで欲しいところ。

 

他では内枠を引き当てたモズカッチャン。

昨年勝ったエリザベス女王杯(5番枠)の時もそうでしたが、内ラチ沿いで脚を溜めさせると実に味のある馬。今回は3番枠と好枠を引き、苦手にしそうな『全馬溜めて溜めての瞬発力勝負』とはならなさそうなのも好材料

最終追い切りは併せ馬にならないアクシデントはありましたが、単走での走りは順調そうで、休み明けだった前走よりは反応よく競馬ができそうです。

 

サトノダイヤモンド

○ モズカッチャン

▲ ミッキーロケット (ジャパンカップを筋肉痛で回避したが今回は態勢整っている)

レイデオロ (やや外目の枠と藤沢ポリトラック調教馬の不振が気になるも、中山向き)

△ パフォ―マプロミス (状態はかなり良さそうだが、中山コースだと推しきれない)

△ クリンチャー (前残り注意)

△ ブラストワンピース

 

馬券はサトノダイヤモンドとモズカッチャンの馬連・ワイドが本線。この2頭軸で三連系の馬券を少額流すのを考えています。ミッキーロケットのマーフィー騎手がかなり巧くて、来日間もないのに中山コースを苦にしていないので、春秋グランプリ制覇の線も警戒。

さてどうなりますか。

 

朝日杯フューチュリティステークス 予想

先週の阪神ジュベナイルフィリーズはダノンファンタジーが優勝。

先週日曜の阪神の芝のレースはスローペースの連発で、なかなかコース状態が読み取りづらかったのですが、まずまず速い時計の出るコンディションだったと思います。

ベルスールが逃げたこのレースも予想通りゆったりとした流れ。4コーナーで先団が固りつつ一斉にスパートし、直線勝負へ。

道中最後方から大きく外に持ち出したクロノジェネシスと、その1列前からこれまた外に持ち出したダノンファンタジーが併せ馬の形で追いこんできて、上り坂でやや勢いが鈍りつつもゴールへ。ダノンファンタジーが先着、0秒1差でクロノジェネシス。勝ち時計1分34秒1はだいたい予想通りで、まずまずのタイムだと思います。

4コーナーでダノンファンタジーに進路を与えないように動いた北村友一騎手のクロノジェネシスと、巧みに馬体を寄せてクロノジェネシスを外へ押しやったクリスチャン・デムーロ騎手のダノンファンタジーの攻防が見どころでしたが、それ以外はあまり印象に残らないようなレースでした。

タイム面はまずまずなので、来春のクラシックの基準にはなりそうですが、桜花賞の主役はここの上位勢じゃないかもなあ、という思いも。

注目していたタニノミッションは、スタート直後にフラフラ横へ走り、道中は首を上げて他馬を気にするという、キャリアの浅さが悪い方にモロに影響してしまった感じ。最後は0秒8差7着まで押し上げてきましたが、G1で勝ち負けするにはいろいろ足りないものがありましたね。

シェーングランツは馬体重こそ前走比マイナス8キロでしたが、ちょっと締まりのないような体つきでした。結果は0秒3差4着でしたが、調整失敗が敗因のように見えました。ここ最近ウッドチップコースからポリトラックへ追い切りコースを変えていた藤沢厩舎ですが、この体重の落ちにくい季節に負荷の軽いトレーニングへの変更、当然他の稽古メニューで調整はしているでしょうが、目標通りに仕上げきれていないのでは、、、という印象(重賞はいづれも人気馬で3連敗中)。これは今週のグランアレグリアはどうなのかな、、、と思っていたら追い切りはウッドに戻してきましたね。さてさて。

 

 

さて今週は朝日杯フューチュリティステークス

来年ダービーを狙うような中距離馬がホープフルステークスへ回ったため、頭数は15頭と揃いましたがやや軽めのメンバー構成。騎手の都合で今週に回ってきた唯一の牝馬・グランアレグリアが圧倒的な1番人気になっています。

土曜日は古馬の芝レースが少なかったのでコース状態を推測しづらいのですが、先週よりやや時計がかかり気味、さらに日曜午後には雨予報が出ているのでグッと渋って力が要るようになるかもしれません。

 

グランアレグリアは2戦2勝、いづれも軽い芝の府中で勝利しています。

新馬戦の方が良い走りをしていた印象ですが、前走サウジアラビアロイヤルカップは休み明けで余裕残しの仕上げ。またスタート出遅れで道中無理をさせた分もあって終いが甘めになっていたとも考えられるので、一叩きされてピリッとしたならばかなり上積みがあるのでは、、、と思っていました。

ところが、一週前までのポリトラック追いの影響か、追い切りの映像ではやっぱりまだ調子が上がり切っていないような様子。柔らかく大きく動けてはいると思うのですが、俊敏さにやや欠ける印象。たとえ当日馬体重が前走比マイナスになっても、輸送の分を考えるとまだ緩いままなのでは?

相手がそう揃っていないだけに楽に先行できればアッサリ押し切ることも可能かもしれませんが、それにしても人気も背負いすぎですし、馬券の中心にするにはためらってしまいます。

阪神芝の状況は徐々に力が要るような馬場になってきていることもありますし、今回はグランアレグリアを外して、馬力に優れたタイプの馬のワイドで勝負したいと思います。

 

3戦3勝のファンタジストは短距離重賞2勝馬ですがマイル戦未経験。今回の距離延長は若干不安ですが、折り合いのつく性格で気負わないリラックスした走りのスピード感が魅力。これならば1ハロン延長もこなせそう。血統表からは距離延長はむしろプラスに見えますし、力の要る馬場も大丈夫。

ドゴールは出遅れ癖と道中の折り合いに不安がありますが、トップスピードに見どころがあって嵌まると面白そうな1頭。北米土着の血統が濃厚で重馬場のパワー比べになってもOKでしょう。

エメラルファイトは先行しての粘りに期待。前走は高速馬場での決め手比べに苦しみましたが、コースが替わって一変もありそう。

 

◎ ファンタジスト

○ ドゴール

▲ エメラルファイト

 

馬券は3頭のワイドボックスが本線。

前走ダート1800mのもちの木賞で大敗したコパノマーティンはダートの短距離なら先々面白そうな馬なので、勝手な都合で言えばここを負けた後のダート適距離戦で狙いたいところ。

さてどうなりますか。

 

阪神ジュベナイルフィリーズ 予想

先週のチャンピオンズカップはルヴァンスレーヴの優勝。

最内から好スタートを切ったアンジュデジールの逃げは非常に遅いラップになりました。5ハロン通過61秒9もさることながら、6ハロン74秒2、7ハロン86秒5と4コーナーを回るまで遅いまま。実質残り2ハロンの勝負となりました。

こうなると先行勢有利。この日はいつになく行き脚がついて2列目のインで折り合っていたルヴァンスレーヴが抜け出して楽勝。道中離れた最後方から直線勝負に賭けたウェスタールンドが0秒4差2着。差がなく3着のサンライズソアは先行勢の中でも外目を回らされていた分最後辛くなったでしょうか。

ルヴァンスレーヴの勝因は序盤の位置取りでしょう。ジャパンカップのアーモンドアイといい、G1本番で計ったように位置をとれたのが馬の仕上げのおかげなのか、騎手の腕と勝負勘のおかげなのか、はたまた・・・と考え込んでしまいますが、そういう戦法もとれることを考えにいれていないと馬券は当たらない。。。

勝ち時計も悪くなく、直線もっと競り合っていたらもう少し速い決着になっていただろうと考えられるのでルヴァンスレーヴの力量はしっかり評価しなくてはならないと思いますが、後方から動けなかった組は非常に残念なレースをしてしまった印象。期待していたケイティブレイブは馬体重プラス10キロがどこまで影響したかはわかりませんが、能力的にはもっと早くに仕掛けて消耗戦に持ち込むこともできたはずなので、ただただ残念。福永騎手は最後の直線の坂を気にしてしまったのかな。。。

馬券はハズレ。

 

さて今週は阪神ジュベナイルフィリーズ

2歳女王決定戦の位置づけのレースですが、出走していれば1番人気確実のグランアレグリアが朝日杯へ向かい、アウィルアウェイは故障で出られずということで混戦模様。

先週開幕の阪神の芝は非常に整った時計の出る馬場で、雨の心配も少なく、ペース次第ですが2歳牝馬の争いでも1分33秒台の決着も充分考えられそうです。

ただ、短距離で先行していたメイショウケイメイが大外枠を引き、ジョディーやスタークォーツも積極的に飛ばしてゆく気配を感じないので、ペースは意外と落ち着くかもしれません。

 

今回はここまでピンとくるような勝ち方をしてきた馬がおらず、人気どころも仕上がりの早さで賞金は積んだがコース条件にあわなさそうだったりする印象なので、馬券の入り口が難しい。土曜日のエリカ賞を勝ったエールヴォアあたりが出ていれば狙いたかったのですが。。。

牡馬相手に出世レースのエリカ賞を勝ったエールヴォアのおかげで、それを負かした形の前走アルテミスステークス組の注目度が上がっているようですが、アルテミスステークスのエールヴォアはちょっと窮屈な競馬を強いられていたので、シェーングランツやビーチサンバがそれより上の力の持ち主かと言われると、少々疑問です。

 

今回はあまり勝負できるようなレースではないかな、と。

1頭挙げるなら注目はタニノミッション。

1戦1勝でキャリアが浅い上、新馬戦の勝ち時計はあまり見どころがなく、追われてからフラフラモタレ気味に走るなど不安要素が満載。

ただ、新馬戦当時は追い不足で体ができていないように見えましたし、直線前が壁になっても落ち着いて外に切り替えられた上に、追い出されての加速も良かったので、叩かれ2戦目の今回、前半スローからの上がり勝負になるならチャンスありと見ました。

パドックでスッキリ仕上がっていれば面白そうです。

ウオッカの5番仔で上の兄・姉と比べると小柄に見えますが、無事成長すればトップスピードの比較では最上位になれる資質を感じます。偉大なる母の後継となれますでしょうか。

 

◎ タニノミッション

 

馬券はタニノミッションの複勝狙いで。複勝でも3倍以上はつきそうなので1点なら充分な配当になりそうです。

さてどうなりますか。

 

チャンピオンズカップ 予想

先週のジャパンカップはアーモンドアイの優勝。

スタートを決め行き脚もスムーズだったアーモンドアイが、1コーナーを内ラチ沿いの2列目で入ってゆくのを見た時、ああこれは勝たれたなと思いました。

テンからハナを主張していったキセキは、2コーナーあたりからペースを上げ、後続の脚を削りにゆくような逃げを打ちました。ごまかしの利かない展開で、地力がなければ上位に食い込めないレースに。

直線息が続かなくなったガンコ・ノーブルマーズらが失速してゆく中、先頭のキセキ、2列目のアーモンドアイ、3列目のスワーヴリチャードの脚色は衰えず、坂を上って先頭に立ったアーモンドアイがキセキに0秒3差つけてゴールへ。

タイムは2分20秒6。アルカセットホーリックスオグリキャップが出したレコードを破った時も驚きましたが、そこから1秒5も更新。馬の能力、馬場設定、レース展開と要素が噛み合っての結果なんでしょうが、信じられない時計。なんともはや。

アーモンドアイは序盤の位置取りで勝負を決めてしまった感じで、1コーナーまでスムーズに動けたことで後は楽に流れに乗れたと思います。

この決着を演出したキセキは川田騎手の逃げが光りました。自身が引き上げたレースレヴェルについてこれたのが結果的にアーモンドアイだけだったわけで、見事な走りぶりでした。誤算だったのは番手でついてきた馬が他ならぬアーモンドアイだったことだけでしょうか。

カプリは11着。もっと前に位置を獲れる馬だと思っていたのですが、時計の出る馬場に配慮しすぎたのか、後方からの消極的な競馬で見せ場もありませんでした。

サトノダイヤモンドは展開が向かず6着でしたが、パドックや返し馬の様子は本当にデキが良さそうで、この具合のまま有馬記念に出走叶ったら楽しみな引退レースとなりそうです。

馬券はハズレ。スワーヴリチャードをもうちょっと信用できていれば獲れたなあ、と反省。

 

 

さて今週はチャンピオンズカップ

先月のJCBクラシックの上位組に他路線組が挑む構図でしょうか。

中京コースは晴れて良馬場。土曜日のレースを見る限り脚抜きが悪くて極端に時計がかかるといった様子はありませんでしたが、夏の中京開催でのダートが軒並み速い時計で決着していただけに、軽いスピードだけでは上位進出は厳しそうというイメージで見ています。

 

今のところ抜けた人気になっているのが3歳馬ルヴァンスレーヴ。全日本2歳優駿ユニコーンステークスジャパンダートダービーと重賞を勝ち、ダート戦線では世代筆頭格。前走ではゴールドドリームノンコノユメらを相手に南部杯を制しており、この人気も頷けるところ。

課題は古馬との斤量差で、前走2キロあった差が12月になって今回は1キロ差。過去のチャンピオンズカップでも、仁川時代のジャパンカップダートでも3歳馬の優勝はなく、直近の3歳での優勝馬は2006年のアロンダイト。まだ府中で11月に開催されていた頃で、古馬との斤量差は2キロでした。

起伏があり急カーブを4つ回るコースで、馬場状態も加味すると体力がモノを言いそうな様子なので、実績充分でもアタマから買うのはためらわれる印象。

 

JBCクラシックの勝ち馬ケイティブレイブは充実の秋3戦目といった印象で、稽古も動けています。

京都の1900mと中京の1800mではコース形態が違いますが、JBCクラシックでの4コーナーでの進出の脚を見るに、徐々に下りながら3~4コーナーを曲がる中京なら楽に前を捕まえられそう。

昨年は4着まででしたが、今年は勝ち負けまで期待。

 

他で注目はサンライズノヴァ。

今年ここまで7戦していますがすべて府中のダートコース。左回りはお手の物ですが、同じ左回りでも府中ほど上がりの時計が出そうにない今回の中京で、どこまで追い込めるかは推測が難しいところ。

ただ、直線の脚力比べではこのメンバーでも最上級だと思うので、流れが向けばアタマまでありそう。

 

勝ち負けまではどうかと思いますが、ここに来てグッと成長してきているヒラボクラターシュのレースぶりも注目。このメンバーで先行集団についてゆけて上位入線ができたなら、後々大きなタイトルも狙えそうです。

 

ケイティブレイブ

サンライズノヴァ

△ ヒラボクラターシュ、ミツバ、センチュリオン

 

馬券ですが、ルヴァンスレーヴ・ノンコノユメと人気上位の関東馬の稽古がモヤのため見れなかったので今回ちょっと買い目選びが難しいです。

ケイティブレイブ単勝ケイティブレイブサンライズノヴァのワイドを本線に、三連複で穴っぽいところを少し抑えてみようかなと考えています。

ではどうなりますか。

 

ジャパンカップ 予想

先週のマイルチャンピオンシップステルヴィオの優勝。

序盤、出足が良かったのはロジクライアルアインでしたが、両馬ともハナを切りたくない素振りで抑え気味に。その後じわっと外から進出したアエロリットの逃げという形に収まりましたが、前半47秒1のラップタイムは想像以上に遅いものでした。

先行馬群は結構ゴチャつき気味に後半戦を迎え、3コーナー下りも各馬手綱を抑えられたまま。一団で4コーナーを回り馬群はようやく広がるが、明らかに内有利な形に。

内からアルアインがいったん抜け出しにかかるところ、序盤からアルアインの直後につけていたステルヴィオと、ステルヴィオの1列後方にいたペルシアンナイトが更に内をすくって強襲。2頭の争いはステルヴィオペルシアンナイトを最後まで抑えてゴールイン。

前半47秒1に対して後半46秒2のラップは、G1クラスとすればちょっと物足りない数字に思えます。アエロリットもロジクライも、じっくり後続を引きつけて一瞬の脚で突き放すタイプではなかっただけに、持ち味を活かせないような流れを自ら選んでしまったのは残念。後方の馬は後方の馬で、前が密集して外に持ち出さざるを得ず、距離ロスが響いて勝負にならず。結局、逃げ馬の後ろで内を突けるポジションにいた数頭による、決め手比べといったレースになりました。三連単1-2-3で決まったのもむべなるかなといった印象。

ステルヴィオはここまで、ゲートの出が悪くない割りに行き脚がつかずに後方に下がるレースを繰り返していましたが、今回はテン乗りビュイック騎手が意識的に前につけていったことが勝利につながりました。時計の面では強調すべきところは少ないのですが、競り合いで勝負強さを発揮できたのは良かったですね。マイル戦も京都コースも合っていたと思います。

他で期待していたロジクライは作戦ミス、エアスピネルはスローを見越して早目に仕掛けた結果、末が甘くなりました。ジャンダルムは位置取りが後ろすぎて勝負にならず。

馬券は、中心視したステルヴィオが勝ったものの相手がおらず、ハズレ。

 

さて今週はジャパンカップ

外国馬2頭を含めた14頭のメンバーですが、レイデオロやディアドラ、マカヒキらの不在で、3歳牝馬アーモンドアイが抜けた人気になっています。

連続開催の最終週になりますが、府中の馬場は時計の出る馬場です。土曜日のキャピタルステークスではマイルの勝ち時計1分32秒6、上がり32秒台を記録した馬が6頭という高速ぶり。日曜日も晴れて良馬場でのレースになるでしょうから、ジャパンカップも1分23秒そこそこといった勝ち時計になるのでは。

 

展開の鍵を握るのは前走ハナを切った2頭。

アルゼンチン共和国杯を逃げて4着だったウインテンダネスは、今春の緑風ステークスのように、前半スローに抑え、後半ロングスパートでセーフティリードを作っての押し切りたいところ。当時の鞍上だった内田博幸騎手を再び迎えて条件を整えてきましたが、枠順が大外になってしまいました。はたしてテンからマイペースに持ち込めるでしょうか。

秋の天皇賞で逃げて3着だったキセキは、前々走の毎日王冠を含め、前々につけてのロングスパートでこの秋は好勝負を演じています。ハナにこだわる競馬はしないと思いますが、後続に脚を使わせての消耗戦に持ち込みたいだけに、外枠のウインテンダネスがモタつくようなら自ら動くかもしれません。

どちらがペースを握るにしても、後半は厳しい流れになると予想します。前半から速くなって後方の馬が差し込んでくる展開も考えましたが、テンに他の馬がハナを主張すればキセキの川田騎手はケンカしにゆかないと思うので、ゆったり流れてからのロングスパート勝負になるのでは。

土曜日の馬場を見るに、前目のインにつけられる馬が良さそうです。

 

3歳牝馬三冠を達成し、ここが初の古馬との対戦になるアーモンドアイは最内枠を引き当てました。枠順としては好枠ですが、この馬がこの枠の利を活かすことができるかは少々疑問。

秋華賞は完勝でしたが、今回は一気の相手強化でこれまでとは勝手が異なるでしょう。ここまでは直線外に持ち出しての豪快な差し切りで連勝してきていますが、古馬の一線級相手にその戦法が通じない可能性は高いと思います。内枠からスタートを決めてインの前目で我慢し、直線進路が開くまで脚を溜められればチャンスが来そうですが、出遅れ癖のあるこの馬が無理なくポジションをとり・道中折り合いがつき・直線前が開き・末脚で他馬を圧倒する可能性を考えるに、いささか虫のよすぎる想定に思えます。

勝負になる可能性は大いにありそうですが、単勝1.5倍の人気では割に合わない印象。

 

ではどこから狙うかというと、なかなか選びづらいメンバーで悩ましい。。。

今回はやや振り回して、人気薄でもアタマまで突き抜ける可能性がありそうな馬を狙ってみたいと思います。

 

注目はカプリ。

愛ダービー英セントレジャーという勝ち鞍を見ると、日本の馬場への適性が疑われますが、血統表を見た上では対応できそうな印象。もっとも、ラスト2ハロンの高速上がり勝負では最高速度で劣りそうですが、ロングスパートでの消耗戦なら勝負になるはず。勝負どころで反応よく加速できる力もありますし、一発あるならこの馬か。

ジャパンカップでの外国馬の調子は判断が難しいところがありますが、長めから時計を出して終い軽く気合をつけられると伸びたあたり、カプリの調子は決して悪くはなさそう。

消耗戦でゴール前での競り合いに持ち込めれば、ムーア騎手の腕も込みで期待できそうです。

 

他では、目標にされる危険性は高いですが、天皇賞よりも更に状態を上げていそうなキセキが面白そう。

この展開予想では真っ先に名前を挙げたかったスワーヴリチャードですが、今回は2週続けて稽古が軽すぎるのが気になるところ。前走の敗因はスタート直後に他馬にぶつけられてのものなので、度外視できると思うのですが、何か他に不安が出ているのかも。

シュヴァルグランは去年のこのレースを早め先頭からの押し切り勝ち。去年は枠順も最内で良かったですし、ボウマン騎手の判断も良かったのですが、今年は真ん中の枠で、ボウマン騎手は騎乗停止で乗れなくなりました。前走の内容も悪く、展開面からは買いたい馬ですが軸としては狙いづらい1頭。

サトノダイヤモンドはこのメンバー・このコースでなら、スローペースからの上がり2ハロンぐらいの勝負が向きそうですが、調子はかなり上がってきました。昨年のフランス遠征から調子を落としていましたがここに来て復調気配。着順関係なく楽しみ。

 

◎ カプリ

○ キセキ

サトノダイヤモンド

シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、サトノクラウン

注 アーモンドアイ

 

馬券はカプリの単複を軸に、カプリ軸の三連複などを考えています。

さてどうなりますか。

 

マイルチャンピオンシップ 予想

先週のエリザベス女王杯リスグラシューが優勝。

スタートしてすぐに隊列が決まり、クロコスミアが先導する流れは1000m通過61秒4。今年もスローペースになりました。しかも隊列はやや縦長で、2番手ミスパンテールと3番手プリメラアスールは道中前へ圧力をかけない様な走りでしたので、クロコスミアにとってはかなり楽な逃げだったと思います。向こう正面の登りから徐々に後続を引き離して4コーナーでスパート、一気に勝負を決めに。

直線、2列目がややモタモタして壁になったところ、外から出色の脚色で伸びてきたのがリスグラシュー。逃げ込みを図るクロコスミアを残り100mで捕えると、クビ差リードを保ちながら併せ馬の格好でゴール。悲願のG1初制覇となりました。

今回は、クロコスミアの岩田騎手の好判断が印象的でした。ゲートを出て他が行きたがらないのを見ると、すぐにハナを切ってマイペースに持ち込み、後ろからのプレッシャーが緩いことを利して、早めに勝負を決めに動きました。結果は去年と同じく直線でかわされての2着でしたが、逃げ切っていてもおかしくないレースでした。

番手以降の馬が少々だらしない競馬になってしまった中で、素晴らしい末脚を披露したのがリスグラシュー。予想以上に坂を上手に下ってくると、直線はスムーズに外へ持ち出し、内のゴチャつきを尻目に一気の加速。ここまでG1は未勝利・2着が4回と勝ち味の遅い馬でしたが、今回は決め手が炸裂しました。インに突っ込めば前の馬が壁になって詰まっていた可能性が高かっただけに、モレイラ騎手のコース取りも良かったと思います。パトロールビデオで見ていたら、とにかくストライドのロスのない効率的な進路選択でした。

昨年の優勝馬モズカッチャンは3列目からジリジリと伸びて来ましたが、逃げ馬を捕えるような速さには程遠く3着まで。休み明けでちょっと反応が悪かったでしょうか。

馬券はリスグラシュー・モズカッチャンのワイドが的中しました。

 

さて今週はマイルチャンピオンシップ

蹄の故障が癒えず引退してしまったグレーターロンドンを除けば、マイル戦線の有力馬がほぼ揃った難解なメンバー構成になりました。

春の安田記念1・2着馬のモズアスコットとアエロリット、それに昨年のこのレースの勝ち馬ペルシアンナイトあたりが前売りオッズ上位に推されていますが、人気はかなり割れています。

京都は晴れて良馬場でのレースになりそうですが、芝は先週より更に時計がかかるようになっていてます。スローペースだったとはいえ土曜メインのアンドロメダステークスが2分0秒4の決着。古馬オープンで2000m2分を切れないような馬場に。

ハナを切るのはアエロリット・レーヌミノルアルアインロジクライあたりが候補になりそうですが、確とした逃げ馬不在の割には先行馬は揃っており、極端な上がりの競馬にはならないのでは。

 

軽い馬場での上がりの時計勝負にはならないという条件なら、安田記念の着順はアテにならないかな、、、という読みで、注目はステルヴィオ

前走の毎日王冠はアエロリットに逃げ切りを許しましたが中団から良く追い込んでの2着。おっとりとした性格で序盤に行きたがらず、スローペースになると前半位置取りを悪くした分最後に届かない競馬になってしまいますが、今回はそれなりに前が引っ張る流れになりそうですし、差しも利く馬場なら初の京都コースでも面白いかと。

折り合いに不安の少ない馬なのでビュイック騎手への乗り替わりはそれほど気にしていませんが、最内枠を引いてしまったので外へ持ち出すタイミングがカギになりそう。合流点のある淀の外回りならずっと内のままでも良いかも?

稽古はかなり良く動いていたと思うので、コース経験や展開、相手関係、古馬との斤量差縮小などの諸々不安な点はありますが、それでも期待してみたい1頭。

 

他ではロジクライ

そこそこのペースで先行しても、上がりもまとめられるという、スピードの持続力の高さが強み。ここ3戦重賞でも安定して走れていますし、下り坂が課題ですが大回りの淀マイルも悪くはなさそう。

こちらも稽古は良かったので、展開ひとつでは楽抜け出し→圧勝という可能性も。

 

週のアタマの時点では中心視しようと思っていたエアスピネルですが、こちらはあまり稽古が動けていないように感じました。少々時計がかかり始めた馬場は得意ですし、淀のマイルも主戦場。期待はしていますがどうでしょうか。

一方、稽古で抜群に見えたのがジャンダルム。

3歳になってから成績はあまり芳しくなく、前走・古馬との初対決になった富士ステークスではロジクライから0秒7差7着と完敗。ここでは苦しいかなと思っていましたが、追い切りではペルシアンナイト相手に余裕の先着。ガラリ一変で上位進出があるかも。

 

ステルヴィオ

ロジクライ

▲ ジャンダルム

エアスピネル

 

馬券はステルヴィオロジクライのワイドを本線に、4頭の馬連・ワイドのボックスを考えています。

はたしてどうなりますか。

 

エリザベス女王杯 予想

まずは先週のJBC3競走について。

最初に行われたJBCスプリントはグレイスフルリープの優勝。

スタートを決めて飛び出したマテラスカイが、3コーナーの下りでも息を入れずに前半33秒7のハイペースで先行。4コーナーで若干息が入るも他の先行馬は軒並み息切れ状態で、唯一2列目最内を回ってきたグレイスフルリープと2頭での一騎打ちに。残り100mぐらいの地点で並んだグレイスフルリープがクビ差前に出たところがゴール。

マテラスカイの徹底先行からの消耗戦にグレイスフルリープが受けて立つという、なかなか見応えのある一戦でした。

テンにスピードが乗るまで少々もたついたネロは1秒0差11着。中心視していたネロが沈みましたがタテ目が入って馬券はワイドが的中しました。

 

続いてメインレースに組まれたJBCクラシックケイティブレイブの優勝。

サンライズソアがハナを主張して向こう正面ではペースは落ち着きそうな流れだったのですが、先行集団の一角にいたテイエムジンソクの抑えが利かなくなり乱ペースに。中団でよく脚を溜めていたケイティブレイブが4コーナーで前に取り付くと、逃げ粘るサンライズソアを悠々と交わして先頭に。オメガパフュームが追い込んで2番手に上がるも、ケイティブレイブは余裕の先着ゴール。

ケイティブレイブは4コーナーで馬群の外目を上がる様子が手応え抜群で、もうその時点で勝負があったような印象でした。テイエムジンソクの暴走でプランを崩された馬が多い中、鮮やかにロングスパートを決めての完勝。

狙っていたセンチュリオンは1秒4差11着。4コーナーではケイティブレイブの内を通っていたんですが、手応えが全く違っていました。そこまでの追走に消耗していましたね。

 

最後はJBCレディスクラシック、アンジュデジールが競り合いを制しての優勝。

アイアンテーラーの逃げはまずまず平均ペースでしたが、サルサディオーネに早々に競りかけられて4角で後退気味に。代わって2列目からアンジュデジールとラビットランが並走しながら前に出て、直線は激しい叩き合い。ラビットランがいったんは抜け出すも、アンジュデジールがファイトバックして再逆転。2頭並んでのゴールは内のアンジュデジールの勝ちに。

JBCクラシックと比べると流石にレヴェルが落ちる印象は受けたのですが、ゴール前の攻防は面白かった。横山典弘騎手がよく馬に持ちこたえさせたなあ、と。

アイアンテーラーは積極策に出ましたが、競りかけられてマイペースに持ち込めず1秒7差8着まで。しかしこのメンバーでもテンを主張して行けたのですから、収穫はあったのでは。

 

クラシックとレディスクラシックの馬券は外れるも、スプリントの的中で一応はプラス収支になりました。

 

さて今週はエリザベス女王杯

3歳馬の大将格アーモンドアイと、古馬の大将格ディアドラが揃って不在でやや混戦模様。

京都の芝コースはおそらく明日も晴れて良馬場、相変わらず高速馬場の部類ですが、連続開催6週目で徐々に時計がかかるようになってきました。

去年は距離に不安のあったクロコスミアが極端なスローペースに落とし、上がりだけの競馬になりました。後方に位置していたディアドラやリスグラシューは勝負にならず、中団後ろ目にいたミッキークイーンは猛然と追い込むも3着まで。道中、前にいないと話にならない展開でした。

今年はクロコスミアの他により距離への対応力がありそうなプリメラアスールがいるので、去年ほどのスローペースにはならないと見ていますが、どうなりますか。

 

注目はリスグラシュー

昨年のこのレース出走の時の馬体重は444キロ。1年経ったこの秋は馬体がグンと大きくなり、逞しくなってきました。おそらく馬体重は470キロ弱ぐらいでの出走になるのでは。

前走の府中牝馬ステークスではディアドラの鬼脚に屈しましたが、終いの脚は鋭く、4歳秋を迎えての充実ぶりがうかがえました。

使っての上積みもあり、G1初勝利のチャンス到来か。

 

相手は前年覇者のモズカッチャン。

少々馬場が渋り気味だった札幌記念でサングレーザーとタイム差なしの3着。そこから3ヶ月空いての実戦ですが、稽古はしっかり動けているようです。

淀の芝コースでは大崩れはなく、馬場はもう少し時計がかかるような状態の方が信頼度は上がりますが、極端に速い時計が出る馬場でなければ大丈夫。

 

カンタービレは内回りの方が持ち味が出そうですが、稽古が良い動きで状態は良さそう。淀の下り坂は器用にこなしますし、前々で立ち回って上がりの競馬になれば勝機もあるかも。

 

1馬人気に推されているノームコアは、前走紫苑ステークスの勝ちっぷりがインパクトのあるものでしたが、疲れが出て秋華賞は回避し、2か月ぶりの実戦。調整の難しい馬で狙ったレースへ向けてなかなか仕上げられない印象があり、さらには初の関西遠征。稽古も負荷がかかっていないように見え、あまり信用できないかなと。

 

リスグラシュー

○ モズカッチャン

カンタービレ

スマートレイアー

△ プリメラアスール(前残り警戒)

△ ヴァフラーム(長距離適性は随一、巧く脚が溜められれば人気薄でも)

 

馬券はリスグラシュー・モズカッチャンの馬連ワイドを本線に、三連複で好配狙いを考えています。

さてどうなりますか。

 

 

JBC・3競走 予想

先週の天皇賞レイデオロの優勝。

発走直前に放馬のアクシデントでダンビュライトが競走除外に。逃げ候補の1頭だった馬の離脱で、かえって作戦が立てやすくなったのかもしれませんが、ゲートが開くとキセキがハナを主張して前へ。隊列は1コーナーでほぼ決まりました。

前半1000m通過は59秒4、かなり時計の出やすい馬場状態だったのでこのメンバーではスローの部類で、残り800mぐらいの地点からのロングスパート勝負に。

4コーナー6番手から外目を進出、残り100mぐらいの地点で前を捕えたレイデオロが1馬身ほど抜け出してゴールへ。

残り200m地点で脚色がいっぱいになりつつも懸命に粘っていたキセキを、最後の最後にかわしたサングレーザーが0秒2差で2着。キセキは同タイムで3着。

 

神戸新聞杯ジャパンカップでの好走歴から、スローペースからのロングスパート勝負に対してレイデオロは適性があるとは思っていました。しかし、それらよりペースの忙しくなる2000m戦、それも軽い馬場での古馬G1戦でアタマまで突き抜けてくるのは予想以上の好走でした。フルゲートではなかったとはいえ、ペースの速くなった4コーナーも外目に進路を確保しながら巧く回っていましたし、かなりの好内容だったと思います。実のところ、2400m戦よりは2000m戦の方が向いているのかもしれません。

 

サングレーザーは道中はレイデオロの直後につけ、同じように4コーナーは徐々に外へ出しながら加速、直線は大外を伸びての2着でした。こちらはだいたいイメージした通りの戦いぶりで、レイデオロが前にいた分、より外を通らされることにはなりましたがゴール前の脚はかなり良いものがありました。直線坂のところでもう少しパワフルに前進できていれば、、、という思いもありますが、中距離G1で勝負になる力は証明して見せました。

キセキは毎日王冠につづく好走で、復調したと言ってよいと思います。前半もう少しリードができれば尚良かったと思いますが、あれ以上のペースだと2000m戦では逆に失速する原因になったかもしれません。次走は距離を延ばしてジャパンカップを予定とのことで、体調整えば面白そうな存在に。

スワーヴリチャードはゲートを出たところで隣のマカヒキに思いっきり寄られて接触。怯んで走る気をなくしてしまったようで、良いところなく1秒5差10着敗戦。こちらは残念な結果に。

 

馬券はサングレーザーとキセキのワイドが的中しました。

 

 

さて今週は初めて中央場所で行われるJBC。

京都のダートコースを舞台に、クラシックが1900m、スプリントが1200m、レディスクラシックが1800mで、それぞれ16頭フルゲートの参戦。

地方競馬の馬券に最近は全く手を出していないこともあり、力量がよくわからない馬も多いので馬券は少額で考えています。

 

メインのJBCクラシックが行われるダートの1900mコースは、正面スタンド前から出る周回コース。コーナー4つで最後の直線が平坦で短い設定ですから、普通に考えると先行馬が有利なはずなのですが、後方からの追い込みも結構決まるので難しい。特に体力面で足りないところのある馬は、淀1800mで実績があっても、また余裕のあるペースで逃げていても、終い失速しがちなイメージです。

ただ、このコースの上級クラスのレースはあまり多くなく、準オープン以上で年に5回。一番格上の5月の平安ステークス(G3)には、かしわ記念が近いこともあってトップレベルの馬はあまり使ってこないという具合なので、今までのイメージもあまりアテになりそうにありません。

 

晴れの日が続いてダートコースは乾いているようですから、血統面も参考に、持久力に優れた馬を一応狙ってみます。

 

注目はセンチュリオン

中山ダート1800mに良績が集中する馬で、休み明けの白山大賞典を叩いての参戦。

力の要る良のダート戦での体力勝負に強く、徐々に徐々に力をつけてきた1頭。オープンに上がってからしばらくは前目につけられないレースが続きましたが、6歳の今年になってからは弱点解消。馬場が渋らなければ序盤にスピード負けはしないようになってきました。

前走白山大賞典は展開が向いたグリムにスイスイ逃げ切られてしまいましたが、外から力強く伸びて2着。不向きの高速ダートにしてはかなりの好走となりました。

淀遠征は初めて。以前阪神に輸送された際は大敗しましたが、今季は金沢遠征の後も強い稽古をこなしており、輸送による消耗はだいぶ軽減されてきたように思います。追い切りで動かないタイプの割によく駆けており、元から叩き良化型なのもあって上がり目は期待充分。

内枠を引いたのは好材料。砂をかぶってどうこうの心配は少ないですから、この枠で序盤に位置がとれれば好勝負できそうです。

今現在、ダート重賞戦線で勝ちっぱなしの王者はいませんから、6歳にしてこの馬に好機到来か。

 

センチュリオン

注 シュテルングランツ

 

馬券はセンチュリオンの単複狙い。シュテルングランツはデビュー前から期待していた馬で、中央にいたころからよく馬券を買っていたので、単複100円ずつぐらいは入れるつもり。

 

JBCスプリントの行われる1200mコースは、重賞で使われていないコースでこれまた難しい設定。下り坂の3~4コーナーを回って直線平坦なら、オープンクラスの内枠先行馬が充分粘れるのでは、という狙いで。

 

◎ ネロ

○ マテラスカイ

▲ グレイスフルリープ

 

同厩舎のネロとマテラスカイが潰しあうような展開はお互い避けるだろうという読みで、より内枠のネロの単勝と、3頭のワイドボックス狙い。

 

牝馬限定のJBCレディスクラシックは、準オープンクラスの馬も混じるメンバーで前2競走よりは軽い組み合わせ。地方の深いダートでしか良績のない馬、ダートの1800mだと距離面で不安のある馬もいるので、一波乱二波乱あるかも。

 

◎ アイアンテーラー

○ プリンシアコメータ

▲ アンジュデジー

△ クイーンマンボ

△ リエノテソーロ

サルサディオーネ

 

浜中騎手が手の内に入れてきて良績が続いている上がり馬、アイアンテーラー狙いで。単勝と、馬連・三連複流し。

 

さてどうなりますか。