菊花賞 注目馬

東スポに週一回、メイショウサムソンの松本オーナーのコラムが載るのですが、菊花賞ウィークの今週分も、いつもと変わらず謙虚で控えめな言葉が綴られていました。
以前ある時、そこだけ書き手が替わったんじゃないかとも思えるほど、ある持ち馬への言及が力強かったことがありました。するとその馬・メイショウボーラーがその週のスプリンターズステークスで穴馬券を演出した・・・となったので、今週分にも注目していたのですが、うーん、いつもと変わらないな。。。三冠のかかった1番人気となれば仕方がないか。


さて、二冠馬・メイショウサムソンにとって幸運なのは、菊花賞の出走メンバーにライスシャワーのような強力なステイヤーがいないことでしょう。週中にも書きましたが「なかなかバテないがジリっぽい」というタイプが多く、このタイプが相手なら並んだら負けない二冠馬にとっては与しやすし、といった感じではないでしょうか。
さすがに3000m戦となると、例えば1000mごとに61秒のラップで走りきるような持久力はないでしょう。ですがおそらくスタートから2週目の坂手前までは超スローペースで流れるでしょうから、メイショウサムソンのレースセンスやここまで結果を出している騎手とのコンビ継続、それに他馬との能力比較を考えあわせると、三冠も充分高い可能性で達成できるのではないでしょうか。一方で、他馬からのマークがきつく、三冠へのプレッシャーから人馬のリズムが崩されれば、思わぬ惨敗もあるかもしれません。


三冠達成を阻止する候補として期待するのはタイプの違う2頭。
「バテないがジリ」組の中で、アドマイヤメインはひとランク違う実績を残しています。実際ダービーでは乗り方を誤らなければ勝ちまであったはずで、ロングスパートで直線入口までにうまくリードを奪えれば、今回も勝機があるでしょう。
前走・神戸新聞杯は、いかにも武豊騎手らしい、試走会に徹していたようで(不利があって試したかったことができたかどうかは疑問ですが)着順は参考にならないと思います。
ただ、レース展開に柔軟に対応する能力はあまりないので、押すにしても引くにしても自分から動かざるを得ないところが不安な点。メイショウサムソンをマークする・あるいはマークされるという流れは避けたいところ。


もう1頭は、距離への不安はあるものの、上がりの競馬の決め手勝負ではおそらく最有力であろうドリームパスポート。序盤・中盤で消耗を抑え、終いの一気の脚で並ぶ間もなく・・・というのが理想ですが、仕掛けどころが難しそうでもあります。脚色が同じになってしまえばメイショウサムソンらの持久力の方が一枚上でしょうから、鞍上・横山典騎手の判断が大事になってきそうです。
いつもの菊花賞なら真っ先に買い目から外したい中距離タイプの馬なのですが、今回は距離に不安のないタイプがいつも以上に少なく、超スローペースになること必至でしょう。このメンバーなら、折り合いの不安の少ない当馬にとっては逆に3000mの距離がプラスに出るかも知れません。


伏兵陣で注目しているのはアクシオン
夏の北海道で条件戦ながら古馬相手に2勝を挙げ、中距離戦での決め手を身につけてきました。今回はGIということで強敵揃いで、自身もまだ成長途上の段階ですが、血統面や上昇度を考えると入着があってもおかしくないでしょう。


基本は馬連ボックス。アクシオンが走ればアツいのですが、果たして。。。