宝塚記念 予想

さて今週は、上半期最後のG1、宝塚記念

関西の天気は回復傾向にあるようですが、土曜日までに降った雨量が多かったので、最初は重馬場発表からのスタートになるでしょうか。先週から阪神芝コースはBコースに替わり、雨に降られた分数字は読みにくいですが元は痛みの少ない馬場で、当日の乾き具合で、時計の出る馬場にもかかる馬場にもなりそうです。読みが難しい。

 

人気はドゥラメンテキタサンブラックの順。昨年のクラシック三冠を分け合い、ともにG1を2勝している4歳馬が人気の中心。それに続くのも4歳馬、アンビシャス。中山記念ドゥラメンテにクビ差負け、大阪杯キタサンブラックにクビ差勝っていますから、『2強』と遜色ないと見込まれているのでしょう。

 

昨年も宝塚記念の週は雨に降られ、開催中に徐々に乾いていって良馬場で迎えたグランプリになりました。宝塚記念としては珍しいぐらいのスロー(1000m通過62秒5)で、上がり勝負を制したのがラブリーデイ

良馬場でスローからの上がり勝負となると強いですが、昨年も良とはいえ高速馬場だったわけではなく、馬場状態には多少は融通が利く馬。実際前走の香港沙田でのクイーンエリザベス2世カップは時計のかかる馬場。レースの流れも先行馬に苦しいものでしたが、よく粘って4着。勝ち馬には離されはしましたがまずまず好内容でした。昨年秋の天皇賞以来勝ってはいませんが、中距離戦線では崩れていません。

問題はペースで、キタサンブラックの逃げは後続馬の末脚を削るようなラップ配分になるはず。この馬の走ったレースで言えば、昨年の鳴尾記念のようなペースが予想されます。

最初ルメール騎手騎乗と聞いた時には、かなり手が合いそうと思ったものですが、こう予想を組んでいくと、溜めて末脚を引き出すルメール騎手は今回については噛み合わなさそうで、またラブリーデイが持久力勝負を受けるには1ハロン距離が長いようにも思います。

 

キタサンブラックは今回も逃げに出て自分のペースでレースをすることがまずできそうですが、シーズン終盤よりも序盤の綺麗な馬場で走らせたいタイプ。重・不良の経験はありませんが、走法から良馬場でこその馬に見えますし、春3戦目となる今回はそろそろ調整が難しくなって自身の調子も落ちてくる頃。直線急坂のある内回りコースも得意ではないでしょう。

 

春の天皇賞よりメンバーが揃っているように思うので、そこからキタサンブラックの逆転候補を探すよりは、他のレースからの転戦組を狙いたいのですが、そうすると扱いが難しいのがドバイ帰りのドゥラメンテ

バイでは落鉄のアクシデントがありながら2着。勝ち馬がその後コロネーションカップを圧勝した Postponed なら、今回のメンバーで力はアタマひとつ抜けていると思うのですが、帰国初戦の今回、どこまで力を出せるのか。

これまで見たことがないくらい喋った共同記者会見での堀調教師の口から、海外遠征でのダメージが大きかったので『現状では物足りない部分も感じている』と出てきたので、絶好調ではないのでしょうが、先週・今週と稽古はよく動けているように見えました。

ドゥラメンテの状態を『ダメージ分の回復は済んでいるが、この馬の実力としては最高のパフォーマンスを出せる状態ではない』ととって、一応中心視しますが、少々不安は残りますね。

あと、時計のかかる馬場は向きそうです。

 

バイ帰りのドゥラメンテを買うならば、居直って相手もドバイ帰りを。

ラストインパクトは、そこそこ流れてロングスパート勝負になりそうな今回、展開が向きそう。転厩3戦目で稽古も順調にこなせているようですし、角居流で折り合い面の不安が解消されれば、ジャパンカップぐらい走っても不思議はないでしょう。

ワンアンドオンリーは稽古の動きが抜群。同じ橋口調教師でも息子さんの代になってガラリと馬体の作りが替わったようで、今回最も気になる1頭。ずいぶん前の話になりますが、内回りの阪神コースで時計のかかる馬場だったラジオNIKKEI杯2歳ステークスで快勝していて条件も合いそう。田辺騎手で一発期待。

 

ドゥラメンテ

ワンアンドオンリー

ラストインパクト

 

馬券はドゥラメンテからのワイド2つが本線。タテ目ワンアンドオンリーの単複も買うつもりです。