優駿牝馬 予想

先週のヴィクトリアマイルはジュールポレールが優勝。

聞いていた予報よりもずっと早くから天気が崩れ始め、雨の中のレースになりました。芝コースはそれでもまだ速い時計が出るコンディションではありましたが、稍重発表、考えていた1分31秒台での決着はちょっと難しいかな、といった状況でした。

好スタート好ダッシュからカワキタエンカの逃げ、それにぴったり併せていったリエノテソーロの2番手で進んだ前半は半マイル通過46秒8。ハナ争いの2頭を除いた先行勢には結構楽な流れだったと思います。3コーナーから2頭の外にアエロリットが並びかけ、3頭並走で直線へ。

前半楽した分、後半は上がりの決め手勝負になり、道中2列目にいたレーヌミノルレッドアヴァンセがアエロリットの内外から抜け出しにかかりましたが、さらにもう1列後ろにいたジュールポレールが外から鋭進。道中後方から猛然と追い込んできたリスグラシューを僅かに抑え、ジュールポレールが最先着となりました。

ジュールポレールは流れも向きましたが、直線で外にスムーズに持ち出せたのが大きかった。ゴーサインが出た時には先行勢も速い脚を使っており、一気に前を捕えることはできませんでしたが、確保した進路をしっかり伸び続けることができ、ゴール前での逆転につながりました。

リスグラシューは推定上がり32秒9(メンバー最速)の脚を使って追い込みましたがタイム差なしの2着。レッドアヴァンセも同タイムで3着。リスグラシューはこれで4回目のG1レース2着。よく駆けてはいるのですがタイトルに届きませんね。レッドアヴァンセは弟のレッドヴェイロン(先日のNHKマイルカップ3着)、兄のクラレント(2012年NHKマイルカップ3着・2015年安田記念3着)に続いての『府中マイルG1の3着』。そう考えると2着・3着は決め打ちできたかも。。。

注目していたアエロリットは勝ち馬と0秒1差の4着。巡航速度を活かした緩急の少ない先行抜け出しを期待していたのですが、終盤での加速を問われてやや苦しくなりました。4角でうなるような勢いのマクリを予想していたのですが、少し大人しく見えたのが残念。流れが向かなかった中、しかも道中落鉄してこの着差ですから立派は立派なのですが、前半からもっと積極的に飛ばして欲しかったです。戸崎騎手が雨で路面を気にしすぎてしまったかな。。。

馬券はハズレ。2週続けて、土曜日の競馬から日曜メインレースまでにガラッと条件が変わってしまい、予想もなにもあったもんじゃない、といった結果になってしまいました。

 

さて今週はオークス

桜花賞1~3着と5着馬(4着トーセンブレスは残念ながら出走取消)、トライアル組に忘れな草賞勝ち馬とメンバーがほぼ欠けずに揃った一方で、1勝馬も3頭ゲートインできるという上下の実力差がありそうなメンバー構成です。

府中の芝コースはBコース2週目。今週は晴れの日が続いたのでかなり速い時計が出る馬場と予想していたのですが、土曜日の競馬を見ると案外勝ち時計が速くならないようです。レコード馬場までにはならない高速馬場といった感じでしょうか。

日曜日は日中ずっと晴れ予報。今週こそ急な雨や風に祟られないで欲しい。。。

人気は桜花賞馬アーモンドアイがかなり被るような状況で、単勝は2倍を切っています。

 

そのアーモンドアイは、オークス2着だった母フサイチパンドラと比べるとかなり短めの距離に向いた配合で、いかに3歳春の時期だとはいえ、一気の距離延長には強い不安を覚えます。

桜花賞の勝ちっぷりが非常に鮮やかで、レースレコードも出しましたが、馬場コンディションを考えるとレースレヴェルとしては水準的なもの。ゲートに不安があり、序盤の行き脚もあまり良くないので、おそらく道中は後方からの競馬になるでしょう。マイル戦での力は上位ですが、さらに半マイル延びる舞台で序盤の距離差を埋めるのはこの馬にとってはかなり難題になると思います。

相当な人気になっていますし、それならばこれを外した組み合わせの馬券を狙ってみたいところ。

 

注目はレッドサクヤ。

桜花賞からの距離延長の恩恵を最も受けそうな1頭で、以前から桜花賞オークス出走権利が獲れたら狙ってみたいと考えていた馬です。

残念ながら桜花賞は7着でその時点での出走権利獲得とはなりませんでしたが、その後トライアルレースを挟むこともなく無事にここに出走することができました。桜花賞では4着と同タイムの7着でしたから、オークス向きの3歳牝馬としてはまず合格点を上げられる完成度での樫挑戦になると思います。

道中折り合い面で不安が少ないのが長所で、位置取りは自在。少々ジリっぽいですが末もしっかりと伸びますし、極端な上がり勝負にならなければ2400m戦は嵌まる条件でしょう。オークスはそもそも全馬がバテるようなレースですし、イメージ的にはピッタリです。

 

相手筆頭はラッキーライラック

距離延長はそれほど望ましくはないのですが、前に壁ができていなくてもゴーサインを待てるような冷静な馬で、巡航速度も世代上位となれば優勝候補の1頭でしょう。

他では2か月ぶりのカンタービレ

東京よりは中山コース向きかなという印象はあるのですが、こちらも先行しての折り合いはつきますし、粘り強い走りが期待できる1頭。小柄な馬なのですがじっくり間隔をあけて馬体が回復していそうなのも好印象。

 

◎ レッドサクヤ

○ ラッキーライラック

カンタービレ

△ ロサグラウカ (本格化はまだまだ先かなとは思うものの、距離適性は上位の無敗馬)

△ リリーノーブル

 

馬券は三連複ボックスを本線に、単・複・ワイドや馬連も考えています。

ただいま絶好調で今年の連対率5割の藤原英昭厩舎、ここでも期待しています。

さてどうなりますか。