阪神ジュベナイルフィリーズ 予想

先週のチャンピオンズカップゴールドドリームが優勝。

コパノリッキーがテンから飛ばしてハナに立ち、テイエムジンソクが追いかける展開。流れは速くなりそうでしたが、中盤でグンと緩んで先行勢有利の流れに。

充分息が入ったコパノリッキーテイエムジンソクが直線の上り坂で後続を突き放しにかかると、その後ろから進んでいたアウォーディーらはジリジリとしか追い上げられず。いったんは2頭のマッチレースの形に。

ところが、道中は中団の後ろ目にいたゴールドドリームが出色の脚色でゴール前強襲。キッチリ差し切っての優勝となりました。

本来ならば、上りで後続を突き放せた時点で、前の2頭で決まるようなレースだったと思います。前の2頭のペース調整に後続はまんまと嵌められて、力を出し切らせてもらえなかった馬がたくさんいたように思いました。

この流れで後方から唯一掲示板まで持ってきて、しかも勝ってしまったゴールドドリームはちょっとわけがわからないところ。。。格が違いすぎるというほど力量差はなかったと思います。確かに直線で外に持ち出し進路を確保するまではとてもスムーズでしたが、それでも決勝線までトップスピードを維持して他馬をごぼう抜きしてしまうとは。単純にライアン・ムーア騎手の腕と言ってしまうのも抵抗がありますが、とりあえずは凄かったです。

アウォーディーは5着。ジリジリ伸びて抵抗は見せましたが流れに合わなかったですね。

メイショウスミトモはいつもより前目につけていましたが、一気の加速を求められたところでついていけなくなってしまいました。長めの距離のダートで展開向けばまたどこかで一発穴をあけそうな馬ではあるので、忘れないようにしておきます。

 

さて今週は阪神ジュベナイルフィリーズ

今週末は雨予報でしたが、今の感じではなんとか良馬場のままレースを迎えられそうです。ペース次第では速い時計の決着もありそう。

 

キャリアの浅い2歳牝馬同士の争いな上、勝ち方が鮮やかだったファンタジーステークス勝ち馬のベルーガが骨折で出走できないので、今回は血統配合面をやや重視する方向で。

種牡馬オルフェーヴルの娘、ロックディスタウンとラッキーライラックが1,2番人気になりそうですが、注目はラッキーライラックの方。

ラッキーライラックは父も母も新しめの血で、どちらかといえばアウトブリード寄りの配合。早くからスピード能力を発揮しやすい傾向がみられ、実際アルテミスステークスでは、淡々と流れるレースを逃げ馬を見る位置で楽に追走し、追い出されてから素直に反応してゴール前キッチリ差し切っています。

調整の難しいタイプでもなさそうですし、2歳戦ならここでは最も信頼のおける馬でしょうか。

 

相手はリリーノーブル。

前述ラッキーライラックが勝ったアルテミスステークスの、同日同コースで新馬勝ち。

道中のペースがだいぶ違うので勝ち時計自体は0秒6も違いますが、終いの脚はなかなかのものでした。

こちらも血統としては新世代型の1頭で、ラッキーライラックと比べるとややゴチャゴチャした印象なのですが、両親に配されている血はノーザンテーストをはじめ日本で結果を出してきた面々。初コースでもあまり気にしないで済みそうです。

ただ、ラッキーライラックと違ってこちらは間に1レース挟んでの参戦になるので、ローテーションの上では不利でしょう。

他方、ちょっと雨の降り出しが早くなればこちらの方が有利かも。

 

◎ ラッキーライラック

○ リリーノーブル

▲ ラテュロス

 

馬券はラッキーライラック=リリーノーブルのワイドと馬連が本線。ラテュロスは展開に恵まれれば・・・という評価なので、配当がつきそうなら抑えてみようと思っています。

ではどうなりますか。

 

チャンピオンズカップ 予想

先週のジャパンカップシュヴァルグランが優勝。

テンからキタサンブラックがハナを獲りにゆき、戦前は逃げ宣言まであったギニョールなどはまったく競りかけにゆかなかったので、前の隊列は意外とすんなりと決まりました。

道中は予想ほど遅くはならず、いったん息を入れた後の残り4ハロンからキタサンブラックがスパート。どちらかというと消耗戦の様相に。

自分の型に持ち込んで押し切りを狙うキタサンブラックに対して、道中はこれを見るように3列目の内を進んでいたシュヴァルグランが直線じわじわ差を詰め、1馬身半交わしたところがゴール。最後に大外を鋭く伸びたレイデオロが2着に割って入り、キタサンブラックは力尽き3着まで。

稽古の動きがあまり気に入らなかったシュヴァルグランですが、パドック中継で見た姿は意外とスッキリしていて、ちょっと判断に迷うところがありました。結果的にはあれで仕上がりは良かったということなのでしょう。次走も判断しづらそうで困ったものですが。。。

おそらく陣営の作戦通りだったのでしょう、相手をキタサンブラック1頭に絞って序盤から離されずについてゆき、長く良い脚を使ってこれを競り落とす。名手ボウマン騎手はテン乗りではありましたが、まったくもってスムーズにやってのけましたね。

シュヴァルグランの母ハルーワスウィートにとってはヴィルシーナヴィブロスに続いて3頭目のG1勝ち産駒が出ました。グレード制導入後ではダンシングキイ(ダンスパートナーダンスインザダークダンスインザムードの母)以来の記録とのことで、日本競馬史上に残る名牝に。

注目していたソウルスターリングは7着。スタートはまずまず決めたのですが、騎手がポジションを下げようとしたところで折り合いを欠いてしまったように見えました。先行勢がロングスパートの消耗戦に入ると余力がなくなり勝ち負けには加われず。またも消化不良の一戦になってしまいました。

ヤマカツエースは外枠から徐々に内に入れて、直線最内を突いて伸びかかったんですが最後は失速。まだ復調手前といったところだったでしょうか。次に期待。

 

さて今週はチャンピオンズカップ

日曜日は晴れ予報で良馬場のダートレースになりそうです。

古馬ダート戦線は絶対的な主役が不在で、今年中央の重賞を複数勝ったのがここには出走してこないインカンテーションのみ。地方交流のG1を2つ勝っているコパノリッキーは予定を変更してまで臨んだ前走JBCスプリントで2着敗戦と歯車が狂い気味で、馬券の売れ筋も読みづらくなりそうです。

これを書いている時点での単勝1番人気が5.5倍もつくテイエムジンソクですが、人気順の二転三転は大いにありそうです。

 

地方交流重賞のレース評価ができていないこともあって、予想はとても難しい。。。

 

昨年このレースで本命視したアウォーディーは、その後4戦して勝ち星なし。

ドバイ遠征で1戦した他は、大井のG1で3戦3敗となっており、陣営はコース相性を加味して暮れの東京大賞典を考えずに今回にメイチ勝負をかけてきたようです。

昨年はサウンドトゥルーの強襲に屈した2着でしたが、先行抜け出しの横綱相撲で内容は良かったですし、休み明け2戦目の今年の方がローテーションの面では余裕がありそうです。

7歳馬で大きな上がり目はないかもしれませんが、実績上位でこの馬にまず注目。

 

相手にはゴールドドリームサウンドトゥルーと中央のダートG1で実績のある組を上位にとってみようと思っていますが、他で気になるのが6歳馬メイショウスミトモ。

前走初めての2000m戦で初重賞勝利を飾り、今回はまた距離短縮してのG1戦。おそらくまた追走に苦労して位置取りを下げることになるでしょうが、それを覚悟の上で前半はじっくり・後半で勝負の戦法を取ることになるでしょう。

昨年のこのレースは太め残りで14番人気11着。当時よりは力もつけたように思いますし、逃げ候補は変わりますが今年もやはり前半は速くなりそうですから、追い込みで漁夫の利を狙える可能性も充分。昨年のサウンドトゥルーのような、あるいは兄のロングプライドのような追い込みでの一発に期待。

 

アウォーディー

ゴールドドリーム

▲ メイショウスミトモ

サウンドトゥルー

モルトベーネ

 

馬券はワイドボックス、アウォーディーゴールドドリーム馬連馬単裏表、それにメイショウスミトモの単複を抑える感じで考えています。

ではどうなりますか。

 

ジャパンカップ 予想

先週のマイルチャンピオンシップペルシアンナイトが優勝。

マルターズアポジーの逃げは半マイル通過46秒7のペースで、渋った馬場を考えるとそう遅くもなく、速くもなくといったペースになりました。

直線では馬群が内外に広くバラけましたが、馬場の真ん中からエアスピネルが抜け出し、サングレーザーが追いすがるところ、間を鋭く伸びてきたペルシアンナイトがゴール前差し切り。奇しくもこの3頭は3頭とも道中インから1頭分あけたところを通っていた馬。コースの内ラチ沿いだと荒れすぎで、外だと距離ロス分を挽回できる乾き具合ではなかったということかもしれません。

エアスピネルのムーア騎手にとっては、巧く流れに乗り、巧く外に持ち出して、巧く勝ちパターンに持ち込めたレースだったのではないかと思いますが、デムーロ騎手の『冴え』に屈してハナ差の負け。大きなチャンスを逃してしまいました。

皐月賞ではデムーロ騎手にかなり巧く導かれて2着止まりだったペルシアンナイトは、馬込みでポジションを主張できる速さ・操作性の高さに磨きがかかったようで、鞍上の大胆な判断に見事に応えて初G1制覇。今年のG1で10戦連続複勝圏内に持ってきているデムーロ騎手の調子の良さもあるでしょうが、馬と騎手とのかみ合わせが抜群なように感じました。

ウインガニオンは序盤にポジションを獲らず(獲れず?)、外々を回らされて早々に失速。ちょっと消極的なレースに見えました。馬の力量差云々と諦める前に、もう少し果敢に挑戦するところが見たかったです。残念。

レッドファルクスは0秒4差8着。中団から差してきてはいたのですがいつもの脚色には程遠いもので、負け方としては少し意外な感じでした。もう少し後ろからの競馬でも良かったのかも。

 

さて今週はジャパンカップ

極悪馬場の天皇賞からの転戦組が半数以上を占めるメンバーですが、今回は良馬場でのレースになりそうです。レコード決着とまではいかないでしょうが、それなりに速い時計の決着になりそう。

外国馬含めて先行馬の頭数が揃いました。キタサンブラックに再度の出遅れがなければ、この馬の主導で道中スローペース・早目スパートという展開が予想されますが、外国馬が素直にこの仕切りに付き合ってくれるかはわかりません。

そのキタサンブラックはまたしても軽めの稽古。前走天皇賞はこれで結果を出してしまいましたが、あまり良い印象は持てません。

 

注目はソウルスターリング

2走前の毎日王冠は押し出されての逃げに失敗。前走天皇賞は道悪。この秋は思うようなレースができないでいるこの馬ですが、今回は先行馬の揃った良馬場のレース。巻き返しの目は充分にあります。

この中間の稽古の動きが素晴らしく、道悪を走った疲労を心配するどころか、かなりの上積みが見込め、好時計好内容だったオークス以上の走りが期待できそうです。

53キロの斤量も魅力的。

 

シュヴァルグランは休み明けの前走、他馬より斤量を背負っての負け方が悪くなかったので期待していたのですが、どうも稽古の動きが芳しくないので評価を少し下げ、調子の良さそうなレインボーラインを相手筆頭に。

 

狙うべきは有馬記念の時なのかもしれませんが、そろそろこの馬向きの季節になってきたのでヤマカツエースの走りにも注目。

 

ソウルスターリング

レインボーライン

ヤマカツエース

シュヴァルグラン

ラストインパクト

 

馬券はワイドボックスを中心に考えています。

はたしてどうなりますか。

 

マイルチャンピオンシップ 予想

先週のエリザベス女王杯はゴール前の激しい首位争いから、モズカッチャンが僅かに先着して優勝。

京都の芝コースは思っていたほど悪くもなく、そこそこ速い時計も出る馬場になっていましたが、このエリザベス女王杯はかなり遅いペースで進みました。クロコスミアが2番手で手綱を抑えるような作戦をとったこともあって、1000m通過62秒0、上がり3ハロンの勝負となりました。

距離への不安があったからなのか、クロコスミアの和田騎手は体力を温存する策を選び、それは悪くはなかったのですが、勝つには少し仕掛けが遅過ぎた印象。

クロコスミアの2馬身後ろの内ラチ沿いで脚を溜めていたモズカッチャンが、先に抜け出したクロコスミアに直線じわじわ詰め寄り、交わしたところがゴールでした。

流れが遅く、後方待機の馬には見せ場が作れない展開の中、直線大外一気の脚を繰り出したミッキークイーンがタイム差なしの3着。強さを見せつけましたが、勝ちには至らず。

ヴィブロスは遅い流れでかかってしまい、それを鞍上が抑えて苦労しているうちにポジションが悪くなり、末も甘くなって掲示板どまり。牝馬の難しいところが出てしまったでしょうか。

ディアドラはスタートでやや後手を踏んでしまい、そのまま後方待機で末脚に賭ける作戦になり、まったく展開向かず12着惨敗。見せ場作れず。

モズカッチャンはスピードの緩急をつけにくいところがあり、追い出されてもすぐには反応できず、トップスピードに乗るまでに時間がかかるような面があります。それは今回も見られ、坂の下りから仕掛けられていたようなのにいったんはクロコスミアに突き放されていました。デムーロ騎手のゴールから逆算したかのような仕掛けのタイミングとスピードに乗るまでのコース取り、馬自身の優れた体力が噛み合っての勝利でした。

 

さて今週はマイルチャンピオンシップ

京都の芝は今週からCコースに変更になりましたが、雨で土曜日は重馬場に。日曜日は陽が出て乾いてきそうですが、例年より時計のかかる決着になりそうです。

この秋は道悪の競馬が多いですが、マイルチャンピオンシップの前哨戦はスワンステークスも、富士ステークスも、天皇賞も道悪となりました。春の安田記念の時は、前哨戦はマイル重賞らしからぬスロー連発、本番はロゴタイプの渾身の逃げで1分31秒台の決着という対照的な組み合わせになりましたが、秋のマイル王決定戦は別の意味で前哨戦が参考にしづらいものになりそうです。

馬券はかなり人気が割れ加減で、イスラボニータエアスピネルレッドファルクスの3頭が単勝5倍を僅かに切るぐらいのオッズで並んでいます。どこから買っても配当はそれなりにつきそう。

テンがゆっくりめで中盤でペースアップする逃げ馬・マルターズアポジーの先導なら、ここに出てくるような先行馬は追走に苦労しないでしょう。後方でじっくり構えていると、直線は届かないかも。

 

注目はG1初挑戦になるウインガニオン。

全8勝中右回りは1勝のみですが、ワンターンの直線平坦のマイル戦ならそれで嫌う理由にはならないでしょう。

マルターズアポジーより外枠を引いたので、外から併せる形か、2列目からの追走になりそうです。追い出されてからの反応の良さと、突き放す脚があるので早め先頭からの粘りに期待。

時計がかかる馬場も問題なく、予想以上に雨が残るようでも大丈夫でしょう。むしろこの点ではマルターズアポジーより優れていそうですから重馬場ならこの馬のペースになるかも。

夏競馬の後間隔をあけてじっくり態勢を整えてきたのも好感があり、1週前の坂路で50秒8と好時計を出した今回は馬券妙味あり。

 

乗り替わりは印象よくないのですが稽古で動いていたエアスピネルと、京都芝コース未経験で下り坂対応が気になりますが地力上位のレッドファルクスが強敵。

3歳馬のサングレーザーとアメリカズカップ古馬との斤量差が1キロに縮められるのが気になるところですが素質は高く、力の要る馬場・京都コースはともに得意とするところ。内の好枠を利して脚を溜められれば面白そうです。

 

◎ ウインガニオン

レッドファルクス

エアスピネル

アメリカズカップ

△ サングレーザー

ガリバルディ (展開の助けは必要そうだが、昨年は上がり最速で0秒4差7着)

 

馬券はウインガニオンの単複・ワイド流しと、レッドファルクスエアスピネルタテ目を中心に、三連複か馬連を買い足すことを考えています。

さてどうなりますか。

 

エリザベス女王杯 予想

今日は外出の用があってそう時間を取れないので、先々週の天皇賞の感想は省略。

出遅れて圏外に去ったはずのキタサンブラックがいつのまにかインの2列目にいて、早め先頭から不良馬場の体力勝負を凌ぎきったという恐ろしく不思議な(?)レースでした。

 

さて今週はエリザベス女王杯

京都の芝は荒れてきていて、おそらくレース自体は良馬場での施行になるでしょうが、上がりの時計はそれほど速くはならないと思います。力の要る馬場でもスピードを発揮できるかどうかという点を意識してゆきます。

人気は昨年の秋華賞馬で今春はドバイターフを勝ったヴィブロスがやや抜けて売れています。

 

そのヴィブロスは、ドバイ遠征から帰ってきて休んだ後、叩き初戦の前走は余裕残しの仕上げで2着。勝ち馬クロコスミアに逃げ切られはしましたが、タイム差なしの接戦でステップレースとしては好内容だったと思います。

稽古でも動けていましたし、ここが目標と陣営から明言されているとおり、状態はかなり良さそうです。

気になるのは2ハロンの距離延長。全姉ヴィルシーナエリザベス女王杯2着・宝塚記念3着の成績がありますからこなしても全く不思議はないのですが、内回り・小回りの1800~2000mで素晴らしい走りを見せていただけに(ドバイのメイダン競馬場は周回は長いですが最後の直線は短かめ)、あえて不安があるとすればここでしょうか。

荒れた馬場は問題なさそうですし、連勝系の馬券からは外しづらい1頭。

 

重馬場の秋華賞を勝って3連勝としたディアドラも荒れ馬場は問題ないタイプ。

8月から4戦目になりますが、体調自体は良さそうで馬体も減らさずにレースを迎えられそうです。

内回り2000mの秋華賞から外回り2200mへとコースが替わりますが、コーナーに坂がある淀のコースはコーナリングの巧いこの馬向きで、外回りでも狙いたいところ。

同じ秋華賞組からは2着馬のリスグラシューも気になる1頭で、騎手の乗り替わりにはあまり良い印象が持てませんが、外回りに替わるのは良さそう。

ただこちらはディアドラよりも小柄で、タフで堅実なところはありますが、そこはまだ3歳牝馬。当日馬体が大きく減っているようなら馬券の金額は控えめにしたいと思います。

 

ミッキークイーンは中間前脚を痛めてここが休み明け初戦。

牝馬同士の中距離戦なら実績上位で、いきなりのG1戦ですが稽古はなかなか動きが良く見えました。本調子ならばここでも。

 

ルージュバックは牡馬相手に重賞4勝と実績は充分なのですが、『休み明けを連勝』とはなかなかゆかない馬。

前走はインを突いて差し切るという今までにない勝ち方を見せてくれましたが、好発から内ラチ沿いのポジションを序盤の内に確保するという北村宏司騎手の好判断が活きた故の好結果でした。今回はライアン・ムーア騎手というビッグネーム器用で鞍上強化は鞍上強化なのでしょうが、騎手の名前でだいぶ馬券が売れているような印象もありますし、北村騎手のままだったら買いたかったなあ、、、という思いが。

 

それならば、人気薄ですが前々で器用に立ち回れるトーセンビクトリーの方が面白いかと。

春に初重賞勝利を飾ってからは勝ち星こそありませんが、5歳になって、先行して終いもしっかり脚を伸ばせる競走馬として完成しつつある印象です。

上がりの速い競馬よりは、力の要る馬場での体力勝負の方が合っていそうですし、隣にクロコスミアの入る内枠というのは条件も良さそうです。

一発あるならこの馬かなと。

 

ヴィブロス

○ ディアドラ

トーセンビクトリー

リスグラシューミッキークイーン

 

人気サイドの馬を選んでいるので、馬券は買い方が難しそうですが、今のところ馬連か三連複のボックスと、トーセンビクトリーの単複を考えています。

さてどうなりますか。

 

天皇賞・秋 予想

先週の菊花賞はキセキが優勝。

強い雨が降り続く中、各馬水しぶきと泥を跳ねあげ、馬場の内を空けながらのレースになりました。馬場発表はもちろん不良。

レースの上がり3ハロンのタイムが40秒ちょうどで、出走全馬の上がりタイムでこの40秒を唯一切ったのが勝ち馬キセキという、過酷なマラソンレース。

逃げたマイスタイルが2周目向こう正面で早々に失速したのを皮切りに、脚を無くした馬が次々と脱落してゆく展開になり、一番最後まで踏ん張れたキセキが体力と精神力で戴冠したような印象でした。パトロールビデオを確認すると、キセキも直線かなりササりながら走っており、どの馬も相当にしんどかっただろうなぁ、と。

戦前の見立てでは、血統表からは重馬場こなせる印象、一方で厩舎コメントとストライド走法からは重馬場不安、という評価でいましたが、当日のキセキは前肢をうまく使って地面をしっかり蹴っていて、歩幅が小さくならず、リズムも崩さず走れていました。道悪は上手だったと考えてよさそう。

もしも良馬場だったなら着順がガラリと変わりそうなレースでしたが、この勝ち馬は悪条件で浮上したわけではなく、悪条件にもかかわらず他馬をねじ伏せた印象。条件が特殊だったから勝てたなどと、先々実績を割り引いて考えるつもりはありません。

ただ、このレースでは相当に消耗したでしょうから、順調に回復できるかどうかは少々気がかりですね。

馬券の方は、本命キセキは勝ったものの、ワイドの相手が沈んで儲けにつながらず。

 

さて今週は秋の天皇賞

この週中も雨がたくさん降り、今降っている雨もレースまで止まない見込み。先週に引き続き道悪での競馬になりそうです。

今のところ人気は、春G1を2勝したキタサンブラックと、馬場の渋った宝塚記念キタサンブラックを破ったサトノクラウンが中心ですが、結構バラけ気味に馬券が売れているようです。

 

キタサンブラックの今週の稽古は、清水久嗣厩舎にしてはかなり珍しいくらいの軽めの調整でした。今回は鉄砲使いでのG1戦なのにしっかり追わなかった理由は調整に失敗したのか、目標を先のレースに置いた調整だからなのかはわかりませんが、この様子からは勝負気配は感じられません。

府中の2000mでロードヴァンドールに引きずられるような展開もこの馬向きとは考えにくく、今回は軽視します。

 

サトノクラウンは得意の渋った馬場になりそうで、おそらく強気に勝ちにくると思います。道中の位置は前でも後ろでもいける馬ですが、早めに自分から動いて4角先頭というような競馬になるのでは。

ただしフルゲート18頭出走での府中の2000m戦ならば、宝塚記念の時ほど巧く嵌まるかは疑問。イレこみやすい性格もあり、アタマからは狙いづらい1頭。

 

安田記念の勝ち馬サトノアラジンは府中コースが得意。

全姉がラキシスですから少々時計のかかる馬場なら向いていそうですが、不良馬場までなるとどうでしょうか。またエリザベス女王杯勝ちの姉と比べると短めの距離のレースの方が向いていて、2000mは少々長いとみるべきか、(余所でなく)府中の2000mでなら守備範囲とみるべきか悩ましいところ。

 

 

注目はネオリアリズム

前走香港での初G1勝ちから半年ぶりの出走になりますが、爪の不安も解消されたようで稽古の動きも良く見えました。

重・不良馬場の経験はありませんが、時計のかかる馬場では好成績を残していますし、この母トキオリアリティーの産駒は力馬揃いで地面をしっかり蹴る一族。相当な道悪になっても対応できそうです。

また今回テン乗りシュタルケ騎手も道悪得意。力の要る馬場で道中前目につけ、ゴールまで持たせてしまう技術と腕力がありますから、この天気でこのコンビは魅力的。

 

ヤマカツエースはシーズン終わりの荒れてきた馬場で狙いたい馬で、雨続きの開催4週目なら出番がありそうです。

レインボーラインは大崩れしないタイプで悪条件なら逆に狙いやすいか。

グレーターロンドンはキセキの叔父。道悪に対応は可能でしょうが、普段走っていない2000m戦でどうか。配合からはこれぐらいの距離でも合っていそうですが。

 

ソウルスターリングは良馬場だったら中心視しようかと考えていましたが、桜花賞での走りを見ると重馬場では割り引いて考えた方が良さそうです。

 

ネオリアリズム

ヤマカツエース

レインボーライン

△ グレーターロンドン、リアルスティールステファノス

サトノクラウンソウルスターリングディサイファ

 

馬券は、連勝系の相手候補をどこまで広げるかまだ考え中ですが、ネオリアリズムの単複とワイド流しに、ヤマカツエースレインボーラインタテ目を加えたものを考えています。

はたしてどうなりますか。

 

菊花賞 予想

先週の秋華賞はディアドラがゴール前差し切って勝利。

日曜日は一日中雨となり、馬場状態は徐々に悪化、秋華賞は重馬場でのレースとなりました。時計自体は極端にかかるような馬場ではなかったものの、トップスピードへの急加速は難しいような環境に見えました。

テンからカワキタエンカがハナを主張し、隊列はすんなり決まったように見えたのですが、ファンディーナとアエロリットの番手組がかかり気味に逃げ馬を突っついて1000m通過は59秒1、急流となりました。

勝ったディアドラは道中は後方の外目に位置し、3コーナーで内に潜り込むとスピードを落とさず4コーナー出口までに中団に押し上げ、直線を向くとスムーズにまた外へ。ただ1頭上がり3ハロン36秒を切る末脚で先に抜け出したモズカッチャン・リスグラシューなどを捕えきりました。

実況中継を観ていて、ディアドラがいつの間にか内ラチ沿いを走っていたので驚いたのですが、パトロールビデオを確認すると、外から内へ、内から外への移動が大胆かつスムーズで、それもまた驚きでしたね。

ルメール騎手のコース取りも凄かったですが、ディアドラのコーナリングの巧さ、操縦性の高さが見事に発揮されたレースと感じました。

道悪でも能力があまり削がれなかった点も勝因の一つでしょうが、おそらく良馬場でも高い確率で勝てていたのでは。

モズカッチャンのデムーロ騎手は、テンに番手につけながらも前が速いと見るや少し位置を下げたのは好判断。前のスピードが鈍ってくると逆に押し上げていって地力勝負に持ち込んで、結果は3着でしたが好騎乗と感じました。不利のないように心を尽くしたような騎乗だったリスグラシュー武豊騎手も良かった。

馬券は狙ったディアドラの単複が綺麗に決まって快勝。

 

さて今週は3歳クラシック最終戦菊花賞

ダービー馬レイデオロ以下、1~3着馬が不在。重賞勝ち馬自体も18頭中3頭のみで、うちブレスジャーニーは11か月ぶりの実戦。春二冠を争った馬の少ないメンバーとなりました。一方で夏に古馬相手に1000万条件を勝ってきた馬が5頭。比較の難しいメンバー構成です。

人気もバラバラで、アルアイン、キセキ、ミッキースワローの3頭が単勝5倍台で順番を入れ替え入れ替えしているような状況です。

京都は雨が降り続いていて、この雨はレースの時刻まで止むことはなさそう。馬場悪化は避けられず、おそらくはかなり時計のかかる不良馬場でのレースになりそうです。

今回はかなり予想が難しい。。。

 

実績一番の皐月賞アルアインは稽古の動きも良さそうで、これがマイルか1800mぐらいのレースなら買いたいところですが、3000mの菊花賞となるとなかなか手を出しづらい。前走もスローペースを良く折り合って2着には来ていますし、格だけで上位に食い込む可能性もありそうですが。。。

 

注目はキセキ。

祖母が快速馬ロンドンブリッジ、母の全弟がグレーターロンドンと聞くと、トップスピードに長けた快速馬をイメージしますし、実際に中距離戦で速い上がりの脚を繰り出して勝ち上がってきては来ていますが、長めの距離への適性はメンバー中上位にあると考えています。

長所はトップスピードの速さと持続力を兼ね備えている点。加えて追い出されてからの反応。道中じっと我慢していられる気性でもあり、例年の菊花賞ならここから流して買いたいような馬です。

不安な点は道悪。配合を見ているとむしろこなせそうな印象もあるのですが、トビが大きく前々走のような伸び脚は期待薄でしょうか。厩舎コメントも『父ほどのパワーはないので道悪は半信半疑』とあり。

前走減らしていた馬体も戻ってきているようで、状態は良さそうなのですが。。。

 

他ではダービーでも狙ったマイスタイル。

秋初戦の内容が案外で、今回は大外枠、更に乗り替わりという条件。狙いを下げるつもりでいたのですが、こちらはこの天気なら、、、という期待から。

巧く序盤から内に寄せることができれば、道悪でも飛ばしてゆくような先行馬も見当たりませんし、前々で我慢しているうちに他がバテて上位入線という結果も。

 

◎ キセキ

○ マイスタイル

トリコロールブルー (前走なかなかの好内容。春は遠征で馬体を減らして苦労していたが長距離輸送のない今回は面白い)

 

今回気になる馬は多いのですが、かなりな不良馬場になりそうでレース予想も立てづらく、馬券は金額控えめにしようかと。3頭のワイドボックスとマイスタイルの複勝狙いで考えていて、キセキの単勝をオッズ次第で加えようと思っています。

さてどうなりますか。

 

秋華賞 予想

先々週のスプリンターズステークスレッドファルクスが勝利。昨年に続く連覇となりました。

「誰も行かないなら~」という態でハナを切ったワンスインナムーンの逃げは、この馬場ではかなり遅めの前半3ハロン33秒9というラップ。

1200m戦というよりも1400m戦に近いような上がりの競馬になり、楽に逃げたワンスインナムーンが粘り込みを図るところ、今年芝1400mの重賞を勝っている2頭━━レッドファルクスレッツゴードンキが外と内とで離れて追い込み、1・2着となりました。

勝ったレッドファルクスは中団の後ろ目からの競馬。直線外に出して進路を見つけると、この馬らしい真っ直ぐ鮮やかな末脚を披露。きっちり差し切って見せました。

秋初戦で大きな結果を出しましたから、ここから先のシーズンはいろいろな路線に挑戦できる立場になりました。海外遠征、あるいはマイル路線やダート戦へ。次戦にどこを選ぶかは興味深いところです。

2着だったレッツゴードンキは、道中はレッドファルクスと同じような位置からの競馬で、こちらは直線内を掬う形。前半緩い流れになって巧く脚がたまりました。岩田騎手の調子も戻ってきて、”らしい”イン差しでの惜しい2着。

3着ワンスインナムーンはマイペースに持ち込んでの3着で、上位2頭とはまだ差があるように感じられました。ただ、先日まで条件戦を走っていてのG1・3着ですから立派。

馬券は1・3着馬のワイドが本線で的中しました。良かった。

 

さて今週は秋華賞

ソウルスターリング秋の天皇賞を向かった為、1番人気はNHKマイルカップ・クイーンステークスと連勝中のアエロリットに。もっと抜けた単勝人気になるかと思っていたのですが、今のところそうでもないようです。

土曜日は終日良馬場で開催できた淀の芝コースですが、日曜は雨予報。時計のかかるレースになりそうです。

 

春は一貫してマイル戦を走り続けたアエロリットですが、夏の北海道では距離延長・古馬との対決を制してクイーンカップ快勝。今回は更に距離が延びることになります。

この馬のレースぶりには、一本調子というか緩急の効かないところが見受けられ、そういった前進気勢がここまでは良い方向に結果を出せていました。今回は京都内回り2000m戦。クイーンカップでも見受けられた抑えの効かない性格は、更なる距離延長とトリッキーなコース設定がマイナスに働きそうな気がします。

枠順も最内枠を引いてしまい、おそらくは逃げることになるのでは。馬場悪化も相まって、終いは余力をなくして失速する可能性が高いとみました。

 

注目はディアドラ。

桜花賞は6着、オークスは4着止まりでしたが、いずれも上がり最速を記録。前走紫苑ステークスは僅差の勝利でしたが、中団後ろ目から大外をブン回しての豪快な・大味な競馬でした。とはいえ、器用さがない馬では決してなく、特にコーナーを回る時にスピードが落ちない点は長所で、古馬との初対戦になった小回り札幌での前々走は好内容・好時計での勝利でした。

極端な不良馬場となった場合は半信半疑なところもありますが、少々渋った馬場は問題なく走れそうですし、オークスの時とは違い、今回は余裕のあるローテーション。長距離輸送もないので、稽古で馬体がキッチリ仕上げられているようです。

ここは勝機では。

 

距離と渋った馬場への対応力ではリスグラシューも向きそうです。ただ、こちらは内回りよりは外回り向きの差し馬で、展開の助けが要りそう。

他で渋った馬場を得意としそうな馬は、レーヌミノル・モズカッチャンあたりだと思うのですが、両馬とも春の実績はメンバー上位なものの、秋初戦の敗戦の内容が悪かったのが気がかり。

人気薄で気になるのはヴゼットジョリー。折り合いがつくようになれば成績がガラッと変わりそうな能力の持ち主と思っているのですが。。。

 

◎ ディアドラ

リスグラシュー

レーヌミノル

△ モズカッチャン、ヴゼットジョリー

 

馬券はディアドラの単複狙い。連勝式はオッズ次第で追加するかもしれません。

はたしてどうなりますか。