朝日杯フューチュリティステークス 予想

先週の阪神ジュベナイルフィリーズはダノンファンタジーが優勝。

先週日曜の阪神の芝のレースはスローペースの連発で、なかなかコース状態が読み取りづらかったのですが、まずまず速い時計の出るコンディションだったと思います。

ベルスールが逃げたこのレースも予想通りゆったりとした流れ。4コーナーで先団が固りつつ一斉にスパートし、直線勝負へ。

道中最後方から大きく外に持ち出したクロノジェネシスと、その1列前からこれまた外に持ち出したダノンファンタジーが併せ馬の形で追いこんできて、上り坂でやや勢いが鈍りつつもゴールへ。ダノンファンタジーが先着、0秒1差でクロノジェネシス。勝ち時計1分34秒1はだいたい予想通りで、まずまずのタイムだと思います。

4コーナーでダノンファンタジーに進路を与えないように動いた北村友一騎手のクロノジェネシスと、巧みに馬体を寄せてクロノジェネシスを外へ押しやったクリスチャン・デムーロ騎手のダノンファンタジーの攻防が見どころでしたが、それ以外はあまり印象に残らないようなレースでした。

タイム面はまずまずなので、来春のクラシックの基準にはなりそうですが、桜花賞の主役はここの上位勢じゃないかもなあ、という思いも。

注目していたタニノミッションは、スタート直後にフラフラ横へ走り、道中は首を上げて他馬を気にするという、キャリアの浅さが悪い方にモロに影響してしまった感じ。最後は0秒8差7着まで押し上げてきましたが、G1で勝ち負けするにはいろいろ足りないものがありましたね。

シェーングランツは馬体重こそ前走比マイナス8キロでしたが、ちょっと締まりのないような体つきでした。結果は0秒3差4着でしたが、調整失敗が敗因のように見えました。ここ最近ウッドチップコースからポリトラックへ追い切りコースを変えていた藤沢厩舎ですが、この体重の落ちにくい季節に負荷の軽いトレーニングへの変更、当然他の稽古メニューで調整はしているでしょうが、目標通りに仕上げきれていないのでは、、、という印象(重賞はいづれも人気馬で3連敗中)。これは今週のグランアレグリアはどうなのかな、、、と思っていたら追い切りはウッドに戻してきましたね。さてさて。

 

 

さて今週は朝日杯フューチュリティステークス

来年ダービーを狙うような中距離馬がホープフルステークスへ回ったため、頭数は15頭と揃いましたがやや軽めのメンバー構成。騎手の都合で今週に回ってきた唯一の牝馬・グランアレグリアが圧倒的な1番人気になっています。

土曜日は古馬の芝レースが少なかったのでコース状態を推測しづらいのですが、先週よりやや時計がかかり気味、さらに日曜午後には雨予報が出ているのでグッと渋って力が要るようになるかもしれません。

 

グランアレグリアは2戦2勝、いづれも軽い芝の府中で勝利しています。

新馬戦の方が良い走りをしていた印象ですが、前走サウジアラビアロイヤルカップは休み明けで余裕残しの仕上げ。またスタート出遅れで道中無理をさせた分もあって終いが甘めになっていたとも考えられるので、一叩きされてピリッとしたならばかなり上積みがあるのでは、、、と思っていました。

ところが、一週前までのポリトラック追いの影響か、追い切りの映像ではやっぱりまだ調子が上がり切っていないような様子。柔らかく大きく動けてはいると思うのですが、俊敏さにやや欠ける印象。たとえ当日馬体重が前走比マイナスになっても、輸送の分を考えるとまだ緩いままなのでは?

相手がそう揃っていないだけに楽に先行できればアッサリ押し切ることも可能かもしれませんが、それにしても人気も背負いすぎですし、馬券の中心にするにはためらってしまいます。

阪神芝の状況は徐々に力が要るような馬場になってきていることもありますし、今回はグランアレグリアを外して、馬力に優れたタイプの馬のワイドで勝負したいと思います。

 

3戦3勝のファンタジストは短距離重賞2勝馬ですがマイル戦未経験。今回の距離延長は若干不安ですが、折り合いのつく性格で気負わないリラックスした走りのスピード感が魅力。これならば1ハロン延長もこなせそう。血統表からは距離延長はむしろプラスに見えますし、力の要る馬場も大丈夫。

ドゴールは出遅れ癖と道中の折り合いに不安がありますが、トップスピードに見どころがあって嵌まると面白そうな1頭。北米土着の血統が濃厚で重馬場のパワー比べになってもOKでしょう。

エメラルファイトは先行しての粘りに期待。前走は高速馬場での決め手比べに苦しみましたが、コースが替わって一変もありそう。

 

◎ ファンタジスト

○ ドゴール

▲ エメラルファイト

 

馬券は3頭のワイドボックスが本線。

前走ダート1800mのもちの木賞で大敗したコパノマーティンはダートの短距離なら先々面白そうな馬なので、勝手な都合で言えばここを負けた後のダート適距離戦で狙いたいところ。

さてどうなりますか。