先週のヴィクトリアマイルはテンハッピーローズが優勝。
予想通りの良馬場・高速馬場での一戦。
スタートでナミュールが出遅れて後方から。ハナには予想通りコンクシェルが立ちますが、スタニングローズ・フィールシンパシーが意外と前進気勢を見せてテンの入りが速くなりました。
3コーナーに入りややペースが緩んだかと見えましたが、4コーナーで先行勢がスパート、レースは消耗戦の様相に。
直線、内で粘るコンクシェルに対し、フィアスプライドが並びかけて残り300mで先頭へ。さらに、各馬脚が上がり気味になる中、残り200mあたりで追い込んできたのがテンハッピーローズ。大外を一気に突き抜けると、ジリジリ伸びるフィアスプライド、進路を探して内へ潜り込んできたマスクトディーヴァの末脚を抑えて先頭ゴール。
勝ち時計1分31秒8。
前後半が45秒4-46秒4のバランス。予想段階では考えもしなかったハイペース前傾ラップ。狙っていたコンクシェルをはじめ、息の入らない不慣れなペースとなった中距離向きの馬にはかなり苦しい流れになりました。
勝ったテンハッピーローズは1400m戦を4勝とスプリンター寄りのマイラー。急流となった前半も主戦場ではいつもの流れ。中団でうまく脚を溜め、末の決め手につなげました。軽い高速馬場だったのも好材料だったか。コース取りもお見事、千載一遇のチャンスをモノにしましたね。
馬券はハズレ。
さて今週はオークス。
東京の芝は先週に引き続きBコースを使用。今週も良馬場で速い時計の出る馬場でのレースとなりそうです。
フルゲート18頭の出走馬。アスコリピチェーノがマイル路線へ向かったので、人気の中心は桜花賞馬ステレンボッシュ。一本かぶりとなりそう。
内目の枠にパレハが入りましたが、稽古の様子からするとこれまでの逃げの手から控える戦法に変えてくるかも。そうするとハナを切るのはヴィントシュティレか。母のピュアブリーゼのような思い切りのよい逃げで締まった流れを演出するか。
注目はタガノエルピーダ。
阪神ジュベナイルフィリーズは抽選除外。朝日杯で不利を受けつつも牡馬相手に3着と力を見せるも賞金積めず。休み明けのチューリップ賞は4着どまり。桜花賞切符をあと一歩で取り逃し、ここまでもどかしい戦績が続いていました。
前走忘れな草賞は0秒4差つけた快勝。距離が延びて詰めの甘さが解消されたようで、好位からの力強い抜け出しはなかなかの勝ちっぷりでした。
長く良い脚を使えるタイプで、終いのスピードの持続力が持ち味。前々につけての消耗戦も望むところ。終いのキレ味勝負ならこの馬を上回る馬が何頭かいそうですが、全馬バテあい凌ぎあいになるオークスは格好の舞台か。
外枠はあまり良い材料とは言えませんが、ヴィントシュティレがハナを主張してゆくならおそらく縦長の馬群になるでしょうし、どこかで内に入れられるチャンスはあるでしょう。理想は2~3列目のイン。
稽古は軽快な動き。スムーズに加速できていましたし、好調に見えました。
序盤をうまく立ち回ってくれれば。
相手は桜花賞上位組が強敵。勝ち馬ステレンボッシュと3着馬ライトバックはどちらとも距離延長OKなタイプ。さすがに2400m戦はベストではなさそうですが、3歳春のこの時期ならば。ステレンボッシュはモレイラ騎手がそのまま継続騎乗だったら本命のつもりでしたが、戸崎騎手への乗り替わりがどう影響するか。
チェルヴィニアは桜花賞13着大敗からどこまで巻き返せるか。今回は枠順もそこそこですし、負傷から復帰したルメール騎手に手が戻ります。距離延長は望むところ、さらに土曜日の競馬を見るにルメール騎手は復調してきた感じですから、「一発あるならこれ」という見立てなんですが、やたらと人気を集めていてオッズ妙味は全くないんですよね。。。
◎ タガノエルピーダ
〇 ステレンボッシュ
▲ ライトバック
△ チェルヴィニア
馬券は4頭の馬連ボックスを考えています。
さてどうなりますか。