皐月賞 予想

先週の桜花賞はリバティアイランドが優勝。

雨が上がって良馬場での競馬となったのですが、外目の馬場の乾きが遅く内目を通った馬が有利なコースコンディションでした。

今回の桜花賞、一番上手にレースをしたのはコナコーストの鮫島克駿騎手だと思いました。上がりのトップスピード勝負では分が悪いので序盤から消耗戦に持ち込むべく、逃げ馬のモズメイメイの後ろを常に脅かしてペースを落とさせない策。後続にも脚を使わせて斬れ味を封じ、直線早めに先頭。好位から上がってきたペリファーニアとの叩きあいの形になりましたが、有利な内ラチ沿いを確保していた分、先に相手が一杯になって、さあゴールが見えてきたというところで次元の違う怪物が大外強襲。もったいないというよりは、相手が悪すぎたといった印象。

前半45秒9+後半46秒2=勝ち時計1分32秒1。狙い通りの展開に持ち込み1秒7も持ち時計を詰めたコナコーストを強烈な末脚で抜き去ったリバティアイランドは、ちょっと器が違いましたね。将来は短距離戦線で活躍しそうですが、3歳春ならば同世代相手に12ハロン戦でも力上位か。

狙っていたコンクシェルは1秒2差15着。陣営が思っていたよりもペースが流れたのではないかな。スタートが決まり行き脚がつきすぎた分、前目の位置取りになって脚も溜まりませんでしたね。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は皐月賞

土曜日は夜明け前から雨が降り続きましたが、日曜日はどうやら天気が回復し馬場も乾いてきそうです。皐月賞発走時にはおそらく良馬場発表でのレースになりそうですが、上がりの時計はパンパンの良馬場よりはだいぶかかるのではないでしょうか。

今年の3歳牡馬戦線は上位クラスに抜けた存在がいなかった上、朝日杯勝ち馬ドルチェモアがマイル戦線へ、ホープフルステークス勝ち馬ドゥラエレーデがケンタッキーダービー挑戦へ(ドバイでポイントを稼げず出走はならないようですが)矛先を向けたため、今回は輪をかけた混戦模様。単勝1番人気もファントムシーフかソールオリエンスが5倍前後の支持となりそうです。

さらに今回は先行タイプの馬が多く、隊列も読みにくい。是が非でも逃げたいというのはグラニットでしょうが、外目の枠もあってこれが確実にハナを切れるとは決めつけられない。行きたがる性格の馬も散見されるので、乱ペースで力を発揮できない馬も出てくるかも。

 

先行勢にも買いたい馬はいますが、馬券の中心はゴチャつく前を避けて道中中団で折り合え終い長く脚を使えるタイプを据えたい。

 

注目はダノンタッチダウン

名繁殖エピックラヴの仔。昨年暮れの朝日杯2着ですから出走メンバーの中ではかなり格が上のはずなのですが、おそらく9~10番人気と低評価。

人気のない理由は、1つは出走間隔でしょう。朝日杯からのぶっつけローテは近年サリオスの好走例がありますが、あの馬も2着どまりでした。今回のダノンタッチダウンの場合、2歳時はだいぶ体に幼さが感じられた馬でしたから、明け3歳の序盤に無理にレースを使わずにじっくり成長を促してきたのはむしろ好意的にとらえたい。4ヶ月ぶりですが稽古も充分に積まれており、休み明け初戦から勝負になるでしょう。

別の理由としては距離経験がなく、またロードカナロア産駒である点から距離適性を不安視してのものでしょう。ダノンタッチダウンの場合、ロードカナロア産駒とはいえ母エピックラヴとの配合により距離適性に融通のあるタイプとみています。マイルも10ハロンも守備範囲ですし、体がパンとしてくれば12ハロンも好走できそうです。確かにレース経験はありませんが、血統面からは距離は問題ないかと思います。むしろ気になるのは中山コース未経験の方で、コーナー4つにアップダウンもあるコースですからリズムを崩してほしくはないですね。また半兄のダノンザキッドは直前の長距離輸送がある関東圏の競馬ではしばしば凡走しますが(関西圏や滞在競馬では成績安定)、こちらは兄よりだいぶ気性が落ち着いていそうですので、ゲートに入るまでに消耗していることはないと見ていますが。。。

稽古は量も充分ですし、走りの質も成長が見えました。体は大きいですが素軽く安定したフットワークで仕上がりも良さそう。前走より体重が増えていても問題ないでしょう。

来年定年となる安田隆行調教師にとっては、騎手・調教師での皐月賞制覇がかかるラストチャンス。自らが手掛けたロードカナロアの仔で、また弟子の川田騎手の手で達成するという場面も見てみたいですね。

 

◎ ダノンタッチダウン

〇 シャザーン(こちらのロードカナロア産駒も距離は向きそう)

▲ ファントムシーフ

△ フリームファクシ

△ タッチウッド

 

馬券はダノンタッチダウン単勝馬連・ワイド流しが本線で、他に三連複ボックスを考えています。

さてどうなりますか。