NHKマイルカップ 予想

先週の天皇賞・春ジャスティンパレスが優勝。

序盤、行き脚がついたタイトルホルダーがすんなり先頭に立ちかけたところ、外から注文をつけたのがアフリカンゴールド。ところがそのアフリカンゴールドは1周目直線で心房細動をおこしあっけなく後退(その後競走中止)、タイトルホルダーに先頭を譲る形に。ただ、この序盤の攻防でレースのペースはやや速くなりすぎたように見えました。

2周目向こう正面では前半のオーバーペース分を調整するかのようにグッとペースが緩みましたが、これによって上がり3ハロンの決め手比べのレースになり、消耗戦が得意な先行勢に利する展開とはなりませんでした。

タイトルホルダーは3コーナーあたりでなんらかのアクシデントを発して(検査の結果は異状なしだったようですが変な失速具合でしたね)後退・競走中止、後ろにいたアスクビクターモアはこれを交わして進路を切り替えて再加速するだけの余力がなくこれも後退。外に上手く持ち出したディープボンドが直線入り口先頭の形を作りましたが、これをマークするようについてきたジャスティンパレスがすぐに並びかけ、決め手に勝るジャスティンパレスが先頭ゴール。勝ち時計3分16秒1。

タイトルホルダーが競走中止になるとは想定外、上がり3ハロンの競馬になったのも想定外で当然馬券もハズレ。

ただディープボンドはよく走りましたね。淀の下りも上手にこなして早め先頭の形までは作れました。2馬身半差、タイムで0秒4差ですが展開ひとつでひっくり返せたような健闘だったように思います。惜しかった。

 

 

さて今週はNHKマイルカップ

土曜日の府中は良く晴れた良馬場。強い南風が吹いていたので単なる高速馬場とは言い難いコンディションでしたが、風が治まっていれば春の府中らしい時計の出る馬場だったことでしょう。一方日曜日の天気予報は雨。降り出しが午前中になるのか午後になるのか微妙なところですが、メインレースの頃は少々時計のかかる馬場になっていそうです。

クルゼイロドスル出走取消で17頭となった今回のメンバーですが、まあまあ対戦経験の多い組み合わせの割に序列がつけにくい印象。また、先行タイプが多く隊列も読みづらい。最内枠を引いたフロムダスクや、2歳時は逃げの一手だったオールパルフェ、前進気勢旺盛なショーモン・エエヤン・セッション・ユリーシャあたりが逃げ候補と考えていますが、もうこれ、名前を挙げすぎで予想とは言えないレヴェル。。。

実際にペースが馬鹿っ速くならなくてもポジションの取り合いで先行勢には消耗が激しい展開になるかな、と。

 

注目は展開が向きそうな差し馬、ウンブライルとダノンタッチダウン

ウンブライルはレースに集中できないようなところがあって結果賞金を積めずに桜花賞路線をあきらめたようですが、替わりに出走した前走のニュージーランドトロフィーでは進境を示しました。ブリンカーなどの馬具の効果もあって巧く流れに乗れ、上がり最速で2着。この操作性があるならば今回も勝ち負けまで狙えると見ました。

阪神ジュベナイルフィリーズの時は輸送で大きく体を減らしてしまいましたが、今回は長距離輸送のない関東のレース。加えて精神面の成長が見られるならそう体調を崩してのレースにはならないでしょう。

稽古は順調そうですし、あとは馬場状態か。少し湿っているぐらいならちょうど良さそうですが、泥んこ馬場は向かないかもしれません。

 

ダノンタッチダウン皐月賞からの転戦。

皐月賞ではハイペースの流れを柄にもなく先行してしまい、早々に勝機を失って、最後は流しての殿ゴール。道悪もあっていなかったようです。

幸いその後の立て直しは順調なようで稽古の動きも上々。中2週と間隔は詰まっていますが出走態勢は整ったと見ました。

デイリー杯も朝日杯も先行馬が止まらない展開で差し届かずの2着でしたが、今回こそは展開が向くのでは。

こちらも馬場状態は気になるところで、重馬場まで悪くなってしまうと厳しいかもしれません。

 

ほどほどのお湿り程度の雨を願いながら。

 

◎ ウンブライル

〇 ダノンタッチダウン

▲ シングザットソング

シャンパンカラー、モリアーナ、エエヤン、ショーモン、フロムダスク

 

馬券はウンブライル=ダノンタッチダウン馬連・ワイドが本線。加えて2頭の単勝と2頭軸の三連複流しを考えています。

さてどうなりますか。