先週の菊花賞はアスクビクターモアが優勝。
スタートを決めたセイウンハーデスがテンから飛ばして先頭へ。折り合いに不安のあるビーアストニッシドが手綱を抑えてペースを落としたため、2番手にすんなりアスクビクターモアが単騎でおさまり、ビーアストニッシド以下3番手以降の集団は団子状態。
序盤1000m通過は58秒7。時計の出る馬場だったとはいえこのペースは速く、それでいて3番手以降がやや前がかりになりながら密集する展開。
1周目ゴール前を通過して1コーナーにかかるあたりで流れは落ち着きかかりますが、グッとペースが落ちるような場面はなく、2000m通過は2分1秒4。
2周目3コーナーからの下りでアスクビクターモアがセイウンハーデスを捕まえに動き、残り600mで先頭へ。更に後続とのリードを作って直線へ。
直線入り口で4馬身ほどのリードを作ったアスクビクターモアに対し、外からマクり気味に進出してきたボルドグフーシュと、道中は中団4列目で4コーナーまで馬群で脚を溜めていたジャスティンパレスが併せながら猛追。ゴール手前の坂でアスクビクターモアの勢いが一杯となると、最後はボルドグフーシュと首の上げ下げの勝負となり、わずかに残した内のアスクビクターモアが先頭ゴールとなりました。
勝ち時計は3分2秒4。昨年より2秒2速いレコードタイム。
今年はかなりな消耗戦になったと思います。レコード決着には時計の出やすい馬場の影響も大きかったと思いますが、序盤・中盤の淀みない流れがより強く貢献していました。この急流を前々で受けて自力勝負にいったアスクビクターモアは、最後流石に脚が上がってしまいましたが相当に強い競馬を見せてくれたと思います。
馬券は本線のアスクビクターモアの単勝が的中。
さて今週は秋の天皇賞。
年度代表馬級と言えるような馬は見当たりませんが、出走15頭は全馬重賞勝ち馬。
府中の芝コースは今週からBコース使用。週中も好天に恵まれ、おそらくかなり速い時計の出る良馬場でのレースとなりそうです。
馬場条件に加えて今回は逃げ馬が3頭揃ったことも注意が要る点。パンサラッサ・ジャックドール・バビットの3頭は、共倒れを嫌がって前半ペースが落ち着く可能性はあるにせよ、3頭とも上がり勝負には持ち込みたくないはず。前半から流れたら上がりのかかる消耗戦に。たとえ前半がゆったり流れても、後半早めからペースが上がって消耗戦となるでしょう。
注目はポタジェ。
道中位置取りや良/道悪にこだわらないオールラウンダー的なキャラクターではありますが、G1で上がり勝負となるとトップスピードの絶対値が足らないような馬。一方で、マイル戦に近い締まったペースで中距離戦を走らせても終い垂れずに踏ん張れる持久力が魅力で、先行馬が早め早めに勝負を仕掛けるようなレースとなれば、終いジリジリと前を捕らえてくれるのでは。
今回は有力先行馬が前々から勝ちに動いてくれるはずで、ゴール前での時計がかかる、この馬が浮上してくるような展開になりそう。
稽古の動きもまずまずか。中2週ということもあって先週も今週も時計は出してこなかったのですが、特に動きに重々しさは見えませんでした。宝塚記念は夏負けの影響か反応が鈍く大敗してしまいましたが、休養を挟んでの叩き2戦目のここは大阪杯の時のデキに戻っているのでは。
◎ ポタジェ
〇 パンサラッサ
▲ ノースブリッジ
馬券はポタジェの複勝が本線。ほかに単勝と馬連・ワイドのボックスを考えています。
さてどうなりますか。