東京優駿 予想

先週のオークスはスターズオンアースが優勝。

スタート直前にサウンドビバーチェが放馬。他馬に顔面を蹴られ平静を失ったようで、馬体検査の後競走除外に。スタートが予定より15分程も遅れる事件がありました。

オークスはスタンド前からの発走で、しかもこの3歳世代は競馬場に観客がたくさん入った状態でのレース経験がない世代ですから、スタート前に相当なストレスがかかった馬もいたことでしょう。

ゲートが開いてすぐ、スターズオンアースが前をカットされて最後方からの競馬に。各馬様子を見ながらポジションを窺う展開からポンと飛び出したのがニシノラブウインク。ゆったりとした流れで向こう正面へ。

1000m通過60秒6、1200m通過73秒1。日曜日の府中は乾いてかなり速い時計の出る馬場になっていましたから、馬群は縦長でしたがスローペースの展開となりました。

3~4コーナーも淡々と進んで直線へ。

オークスらしく際立った脚色で追い込んでくる馬もおらず、逃げたニシノラブウインクも残り200mあたりまで先頭。ここから脚色が大きく鈍ってくる馬が現れて、ゴール前は前後が入れ替わる展開に。外からスタニングローズとスターズオンアース、内からじわじわナミュールが差してきて、最後はスターズオンアースが1馬身1/4抜け出して先頭ゴールとなりました。

勝ち時計2分23秒9。

放馬でざわついた中での発走となりましたが、レース自体は淡々とした、悪く言えば印象に残りにくいレースに見えました。勝ち馬スターズオンアースはこれで2冠馬となりましたが、桜花賞までは重賞勝ちのなかった、この世代の旗手の位置にはいなかった馬。デビューから大きな休養もなくタフに走り続け、善戦を重ね続けて気づけば世代の先頭へ。こう見ると、スターズオンアースの軌跡とオークスでのレースぶりが重なるような気もしますね。

ひとつ残念なことは、スターズオンアースに軽度の骨折が判明して秋華賞には出走できないかもしれないこと。2000mへの距離短縮はプラスに働きそうだっただけに。。。

狙っていたエリカヴィータは1秒1差9着。道中馬群の中でリキんで走っており、直線では余力が残っていなかったようでした。これまでのレース、リラックスしてのびのびと走れていただけに意外な負けっぷりでした。放馬のアクシデントの影響かもしれませんがなんとも。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はいよいよ東京優駿日本ダービー

皐月賞組が12頭に、別路線からの参戦組が6頭。重賞勝ち馬コマンドラインが賞金額で抽選除外となる、相当な実績がなければ参戦叶わない大舞台になりました。

府中の芝コースは今週からCコース。日曜日は雨もなく乾いた良馬場になりそうで速い時計が出るはず。また、例年ダービー週は土曜日よりも日曜日の方が時計が出るように調整される(ように感じる)ので、今年もダービーはインの前目につけられる馬に警戒したいところ。

 

注目はアスクビクターモア。

前走皐月賞は、乗り難しそうな内枠を引き、腹をくくって逃げに出る積極策をとりました。結果は直線よく粘っての0秒4差5着。敗れはしましたが、逃げ馬が残りにくいコースコンディションの中よく善戦したと思います。

距離延長は血統面から問題なさそう。ただ府中の2400mで逃げ切るほどの巡航速度が備わっているかという点が疑問だったのですが、皐月賞不出走のセイウンハーデス・ピースオブエイトの参戦で、そこそこのペースで逃げる先導役が生まれそうなのがポイント。特に2番枠を引いたセイウンハーデスは今回逃げそうな気配が漂っており、その後ろのポケットにスッと収まることができれば面白い。

稽古もよく動けていました。なんだか以前よりも大きなストライドでのびのび走っているようで、これなら府中コースも向きそうな気配。

本番がインの前目に有利な高速馬場なら、上がりもまとめられる内枠の先行馬のこの馬の出番か。

 

◎ アスクビクターモア

マテンロウレオ

 

馬券はアスクビクターモアの複勝を厚めに単複狙いが本線。あと、まったく人気はないものの、稽古の動きが非常によく見え、内枠を引き、血統も距離延長OKなマテンロウレオを少々抑えようと考えています。

さてどうなりますか。