皐月賞 予想

先週の桜花賞はスターズオンアースが優勝。

ゲートが開いて内からポンとカフジテトラゴンが好発を決めると、ウォーターナビレラが即座に番手マークの位置を獲りました。ラチ沿いのナムラクレア・外のラブリイユアアイズらは前に競りかけず、隊列は早くも決まりました。芝ではスピード不足のカフジテトラゴンの先導でレースはスローペースの展開になり、前後が詰まった馬群で3~4コーナーへ。

前半800m通過46秒8。

馬群隊形、前後左右の関係があまり変化なく4コーナーをまわり直線へ。

こうなると今回の馬場では内有利・前有利。番手からウォーターナビレラがじわりと先頭に立つと、つれて1列後ろからナムラクレアがこれに追いすがる。抜け出した2頭の争いで決まりかけたところ、ゴール直前で外から強襲してきたのがスターズオンアース。ゴール前ギリギリで隣のウォーターナビレラに並びかけ、僅かに交わして先頭ゴール。

勝ち時計1分32秒9。前後半ラップ差0秒7、後傾ラップの上がり勝負でした。

スターズオンアースは道中中団、内から2頭目の位置からの競馬でした。コーナーでは外を回らずゆったりと内を進み、直線では進路が開くまで我慢。川田騎手からゴーサインが出されたのは残り200m地点あたりだと思われますが、力強い末脚で前に襲い掛かり、接戦を制しての勝利。決してスムーズな競馬ではなく、前が壁になったり、進路が狭くなったり、ピンハイの酷い斜行で外に飛ばされたりと障害はありました。川田騎手のコメントにもあったように「彼女の気持ちの強さが最後前へ出ることに繋がった」好レースだったと思います。

内有利のコース状態でスローペース、ウォーターナビレラには格好のレース展開だったと思いますが結果はタイム差なし、ハナ差の2着。この距離でも好走できましたが、今後はもっと短い距離のレースの方が向きそうかなという印象。

狙っていたベルクレスタは0秒2差7着。道中は中団の後ろ目を内寄りに進んでいて、それはまだ悪くない位置に見えたのですが、直線で大外に振って進路確保に手間取り終戦。タイム差は僅かなので、リスク覚悟で内に突っ込んで行っていれば、、、と嘆きたくなる進路でした。

大外枠から中に入れなかったナミュールも、出遅れて後方からの競馬になってしまったプレサージュリフトも不完全燃焼なレースでしたね。

上位入線した馬で距離が800m延びても好走しそうな血統の馬がいないので、オークスでは桜花賞で案外だった馬や別路線組を狙いたいですね。

馬券はハズレ。

 

さて今週は皐月賞

トライアル3レースの勝ち馬に加え、昨年暮れからの芝中距離重賞レースの勝ち馬がほぼ欠けずに揃った好メンバー。前売り人気もかなり分散しています。

中山の芝コースは開催最終週。8週使い込んだ影響で内ラチ沿いはあまり伸びず、外目の馬場が良く、差しも届いています。週中雨が降ったにも関わらず土曜のレースでは速い時計で決着しており、日曜日は良馬場で上がりのトップスピードが活きるような馬場か。

デシエルトやビーアストニッシドの逃げならば前半はそう速くならず、平均ペースかやや遅い流れでしょうか。先行タイプ自体は数多いメンバーなので、前後詰まった馬群からロングスパート勝負になりそう。

中山内回りで直線トップスピードを出すには当然4コーナーを回りながら加速をしてゆかねばならないので、器用さもモノを言いそうです。

 

注目はダンテスヴュー。

前走はきさらぎ賞。雪の影響でやや時計がかかり気味の中京芝コースで勝ち馬とタイム差なしの2着。ハナの差敗れましたが、終いの力強い脚は非常に印象的でした。淀みのない息を入れにくい流れで長く良い脚を使っており、持久力も一品。

後半の時計がかかりがちな中山内回り2000mコースには合いそうな馬です。

2ヶ月ぶりの今回は成長の跡がうかがえ、馬体もグッと幅が出てきました。トップスピードの持続力・コーナーの加速力がこれまで以上に伸びていれば、好メンバーが揃ったここでも好勝負。

稽古は1週間前追い切りが抜群。1週前にビシッと追って当週は微調整というのが友道厩舎のパターンではありますが、最終追い切りが意外なほど軽めだったのはちょっと気がかり。ただ追い不足ということはないと思います。

道悪など時計のかかる馬場の方が向きそうなタイプですが、今回は開催最終週、良で時計が速くとも力の要る馬場なら好条件。

名牝クロウキャニオンの13番目の仔にして初仔キラウエア以来のキングカメハメハ産駒(間の半兄はすべてディープインパクト産駒)。クロウキャニオンの配合相手としてはディープインパクトよりもキングカメハメハの方が合っていると思ってきただけに、この馬には是非、こことダービーで好走してもらいたい。

 

他で注目はアスクビクターモア。

前走弥生賞は道中2番手を進み、3コーナーから前に馬ナリで並びかけて直線抜け出し、後続の強襲を粘って凌いでクビ差勝ち。競り勝った相手が昨年の最優秀2歳牡馬のドウデュースですから、今回のこのメンバーでも力量上位でしょう。

良い脚を長く使うタイプで、加速しながらコーナーを回る走りっぷりを見ても中山2000mコースは非常に得意そう。

内の2番枠の評価は微妙。前に壁を作れるのはプラス材料で2列目インをキープしながらレースができそうなのですが、土曜日の競馬では内枠の馬がなかなか好走できず外枠の馬の差し・マクリがかなり幅を利かせていました。今週の馬場だと内枠は乗り難しい枠か。

稽古は以前よりもバネが利いた走りを見せており、好気配。

直線入り口で先頭に立つような積極策で粘りこんでほしいところ。

 

ジャスティンパレスはホープフルステークス以来。直線で左右にフラフラ走っていたように、当時はまだまだ馬体の完成度が低かったので、出走間隔を開けて成長を促したのは好感が持てます。

久々ですが実績ある中山コースで期待。

 

◎ ダンテスヴュー

〇 アスクビクターモア

ジャスティンパレス

△ ドウデュース

マテンロウレオ

△ イクイノックス

△ ジオグリフ

 

馬券はダンテスヴュー、アスクビクターモア、ジャスティンパレスの馬連・ワイドボックスを本線に、ダンテスヴューの単複、ダンテスヴュー軸からの手広い馬連・ワイド流しを考えています。

さてどうなりますか。