先々週の皐月賞はジオグリフが優勝。
日曜日の中山コースは晴れて更に乾いたコースコンディションでしたが、連続開催最終週で時計自体は土曜日とあまり変わらないレヴェル。内ラチ沿いの傷みがひどく、内を突いた馬が伸びあぐねることが目立ちました。
ゲートが開いてテンからハナを主張したのがアスクビクターモア。内枠からスムーズに単騎先頭の形を作ると、1コーナーでペースを落としました。ペースが落ちても馬群はあまり詰まらず、道中後方の馬には苦しいレースに。前半1000m通過は60秒2のスローペース。
3コーナーに入って残り600mあたりから一気にペースアップ。内を開けてコーナーを回るアスクビクターモアに外からイクイノックスが並びかけ、更に外にジオグリフ。ダノンベルーガは蓋をされ外に出せず、アスクビクターモアの内へ。4頭並んで直線へ。
残り200mの坂の上りで外の2頭が抜け出し、いったんはイクイノックスが完全に先頭に立ちますが、ジオグリフはそこからピッチを上げるともうひと伸び。ゴール前でイクイノックスを捕らえると、一瞬で1馬身突き放して先頭ゴール。
勝ち時計は1分59秒7。
今回のジオグリフは立ち回りが完璧。スローペースを好位で難なく折り合うと、馬場の良い外目を選んで直線を向き、イクイノックスを視界に置きながらの切れ味勝負。福永騎手のプラン通りのレースだったのではないでしょうか。
勝ち馬の他で気になったのは0秒3差3着のドウデュース。先行有利の流れの中、道中後方2～3番手から直線大外強襲。前の2頭に並びかける場面はありませんでしたが、終いの脚は出色のものでした。
今回上位入線の馬はだいたい次走は日本ダービーになりそうですが、距離が延びて良さそうなのはアスクビクターモアぐらいでしょうか。そのアスクビクターモアにしても府中は乗り難しそうな戦型なので、春2冠目は別路線組を狙ってみても面白そうですね。
狙っていたダンテスヴューは0秒8差10着。序盤の位置取りも少し悪かったですし、上がりの競馬ではなかなか持ち味が出せませんでしたね。次走はNHKマイルカップになりそうで、消耗戦になれば巻き返しの目もあるのでは。
馬券はハズレ。
さて今週は春の天皇賞。
阪神の芝は内ラチ沿いの傷みが目立ち、ところどころ剥げているように見受けられるのですが、外伸び傾向と言えるほどの偏りはないように思えます。日曜日は雨予報で、重馬場まで悪化するかはわかりませんが、力の要る馬場になること必至。天皇賞も上がりのかかるレースになりそうです。
注目は昨年2着馬のディープボンド。
昨年は目標にされた分、終い僅かに差されてしまいましたが、内容は濃いものでした。
フランス遠征を挟み、有馬記念2着・阪神大賞典1着と長距離戦での実績は現役最上位に位置しており、課題だった終いの決め手にも成長が窺えます。
ロンシャンの重馬場には苦戦しましたが、日本の道悪なら問題なし。上がりのかかる展開もどんとこいで、今回こそG1タイトル獲得の好機。
稽古も良い動き。芯がぶれず、かつ大きなフットワークで非常に調子が良さそうです。
問題は大外枠を引いてしまったことですが、今回のメンバーならそれでも勝機と見ました。
◎ ディープボンド
馬券はディープボンドの単勝勝負。
さてどうなりますか。
