先週のマイルチャンピオンシップはナミュールが優勝。
ゲート内でシュネルマイスターがエキサイトし立ち上がる暴れっぷり。なんとかゲートは決めたものの直後に隣のソーヴァリアントと接触し失速して後方へ。個人的にはあまり注目していなかった馬ですが、1番人気馬が序盤で終戦となるアクシデントで波乱の立ち上がりとなりました。
抜群のスタートを決めたセルバーグに、出ムチをくれてバスラットレオンが絡んでハイペースに。良馬場発表とはいえ時計がややかかり気味の芝コンディションにも関わらず、600m通過34秒3は飛ばしすぎ。坂の上りで勢いがやや落ちて前半800m通過46秒5になりましたが、予想外に先行勢にはキツい展開。
さらにさらに、バテ気味の先行勢は馬場の良い直線外目を突き、後方の差し馬も外狙い。ラスト400mはアウトコースで馬群が混濁するカオスな状態に。
ここで馬群をぶち抜いて飛んできたのが小柄な牝馬だったというのが面白いところ。
ジャスティンカフェ・ソウルラッシュらが馬群をなんとか捌いて粘りこもうとするところ、更に外から勢いよく追い込んできたのがナミュール。ゴール前別次元の脚色で他馬をまとめて差し切り、先頭ゴール。勝ち時計は1分32秒5。
ナミュールは午前中のレースで落馬負傷のムーア騎手に替わって藤岡康太騎手がヤネなっていました。イチかバチかの末脚勝負が嵌ったといえば嵌まったのですが、最後の直線狭いところをホントよく突き抜けてこれたなと思いました。急遽のコンビ結成で肚の据わった好騎乗でしたね。G1にあと一歩届かなかった馬にやっと春がきました。
狙っていたダノンザキッドは0秒3差5着。前崩れの流れで後方待機と絶好の展開ではあったのですがちょっと弾けきらなかった。次は香港マイルでしょうか。短距離界の名伯楽・安田隆行師の定年前にもう一つタイトルを加えてほしい。
馬券はハズレ。
さて今週はジャパンカップ。
特別競走登録の前の段階では少頭数のレースになるのではと言われていましたが、フタを開けてみればフルゲート18頭。ただ、上位の馬と下位とではレヴェル差が激しそう。
府中の芝コースは先週に引き続きCコース使用。開催最終週ですがコンディションは良好で高速決着が望める馬場になっています。ペース次第では2分20秒台の決着もあるかも。
パンサラッサの逃げ、タイトルホルダーの番手という前の隊列はほぼ決まりでしょうか。距離実績のないパンサラッサですが、ここまでのレース振りからはタメ逃げするとは予想しづらく、平均以上のラップを刻みそう。問題はこれにタイトルホルダーがどう絡んでゆくか。無理に競りかけていって共倒れというパターンは怖いですが、近走この馬らしい結果が出ていないだけに得意の型にこだわって積極的に飛ばす選択も大いにありそうです。
いづれにせよ、レースレヴェルを上げるようなペースになりそうで、スピード持続力に乏しい馬たちの出番はかなり限られそう。
注目はイクイノックス。
天皇賞・秋の再戦のような展開を想定すれば、この馬の巡航速度と持続力がこのメンバーでも一枚上手か。
ただし、レコード勝ちから中3週というローテーションと、400mの距離延長、前をゆく2頭がおそらく天皇賞より強力だということは考えに入れておかなくてはならないか。
一方で開幕最終週でも良好なコースコンデションの中での2番枠発走は好条件で、非常に競馬はしやすそう。マークされる立場ではありますが、シンプルに前の2頭を目標にして追い出しのタイミングを図るレースで良さそうです。
稽古も動いていますし、まずは走りに注目。
他で注目はリバティアイランド。
秋華賞よりも攻めた稽古を積んできており、状態は前走以上と見ています。
初めての古馬との対戦となりますが、状態の良さと、54キロの恵量を活かした終いの一押しで充分勝負になるでしょう。
前走とだいぶ違った条件でのレースになりますが、巡航速度とトップスピードの持続力はここでも通用するはず。道中巧く息を入れてくれれば。
◎ イクイノックス
〇 リバティアイランド
▲ ディープボンド
△ パンサラッサ
△ タイトルホルダー
ペースが速くなって消耗戦になればディープボンドの出番もきっとあるはず。ダービー以来の府中参戦ですが、コントレイルの介護という役目がない今回は伸び伸びと力を発揮してもらいたい。
馬券は5頭の三連複ボックスを考えています。
さてどうなりますか。