マイルチャンピオンシップ 予想

先週のエリザベス女王杯はブレイディヴェーグの優勝。

良馬場に回復しての発走となりましたが、全体時計も上がり時計もそう速くはならない馬場コンディションで、ポジション取りがモノをいうレースとなりました。

アートハウスの逃げはゆったりとしたペースで入り、1000m通過が61秒1のスローペース。ところがその後すぐ、3コーナー手前の上り坂あたりからペースアップ。一気に登り一気に下るといった感じで流れた上、各馬足下の悪い内ラチ沿いを避けて回ったため差し馬にはキツい展開に。

勝ったブレイディヴェーグはスタートがそれほど良くありませんでしたが序盤に動かしていって、道中は5番手から。ペース読みに長けた川田騎手のハーパーのすぐ後ろで構え、折り合いピッタリでした。特に強烈な印象を残すような勝利とはなりませんでしたが、ゲートで失敗したジェラルディーナが外を回るロスの大きな競馬をしていたのとは対照的に、序盤に作った貯金を活かして勝てるポジションから勝ち切ってみせた、といったレースでしたね。

まだ3歳なのに2度の骨折を経てのキャリア5戦目。目いっぱいの稽古は躊躇われるような履歴でいかにも調整が難しそうなタイプ。個人的には馬券の相性がすこぶる悪そうな馬に見えて悩ましい。。。

狙っていたジェラルディーナはゲートが大失敗。後方からの競馬になってしまい、更に展開も向かず3~4コーナーでポジションを上げられず、終いよく脚を伸ばすも0秒3差5着まで。馬は良く駆けているだけにあのゲートがもう少しまともだったら。。。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はマイルチャンピオンシップ

淀の芝コースは今週からCコースを使用。傷んだインコースがカバーされて再度内有利になるのかなと思いきや、土曜日の競馬は意外と内ピッタリの馬は不振でした。雨の影響もあって馬場発表は一日稍重。時計はまずまず。今の京都は良馬場でも上がりの時計は少しかかり気味なので、日曜日晴れて馬場が回復しても超の付く時計勝負にはならなさそうです。

春のマイル女王ソングラインはアメリカ遠征で不在。芝スプリント路線からの転戦馬もなく、メンバー構成としては去年の上位入線馬が中心で、そこに富士ステークス組と3歳勢がどこまで食い込めるかといった構図でしょうか。バスラットレオンかセルバーグの逃げではそこまで急流にはならず、G1としてはやや遅いぐらいのペースになるのでは。

 

注目はダノンザキッド。

昨年のこのレース2着の後は中距離路線へ戦場を移し、勝ち星こそ挙げられませんでしたがそこそこ結果は出してきました。前走宝塚記念は1秒4差13着。序盤に馬群の中で窮屈になり馬がエキサイトしてしまいました。こうなると距離実績のないこの馬には難しいレースで、大敗も仕方ない。

今回は実績のあるマイル戦に戻り、さらに相性の良い関西圏での競馬。京都は未経験ですが、淀の外回りマイルなら馬群がゴチャつく可能性も低いので自分のペースで走れそうです。上がりが早くならなさそうなのも、前進気勢旺盛なこの馬には有利な条件か。

夏場しっかり休んでじっくり調整。調教パターンを変えて今回はウッドの終い重点追い切り。この調整が良い結果に出てほしいところ。

宝塚記念の大敗で人気もありません。ソングラインがいない今回は昨年並みのメンバーレヴェルですから今年もやれるはず。

 

◎ ダノンザキッド

ナミュール

▲ ソウルラッシュ

△ イルーシヴパンサー

△ ソーヴァリアント

 

馬券はダノンザキッドの単複とダノンザキッドからのワイド流しを考えています。

さてどうなりますか。