先週の秋華賞はスタニングローズが優勝。
各々が他馬の出方を窺うような序盤。1コーナーに入るまでにハナに立ったのは予想通りブライトオンベイスでしたが、前半からかなり遅いペース。ブライトオンベイスも番手のサウンドビバーチェも手綱を抑えられ非常に緩い流れになりました。
2列目のウォーターナビレラとアートハウス、3列目のタガノフィナーレとスタニングローズも折り合い重視といった格好で動きはなく、向こう正面から3コーナーへ。
1000m通過は59秒7。時計の出る良馬場だったのでこれは遅い。
3コーナーからの下りでようやくペースが上がり始め、残り600m地点で3番手のアートハウスが外から前2頭をマクリにいってレースが動き始めました。サウンドビバーチェとアートハウスがブライトオンベイスを交わしながら並んで直線へ。
いったんはサウンドビバーチェとアートハウスの叩きあいになりかけますが、残り200mで2頭を抜き去ったのがスタニングローズ。ジリジリと後続との差を広げ、外から迫るナミュール、内から馬群を縫うように伸びてきたスターズオンアースを半馬身ほど抑えて先頭ゴール。
勝ち時計は1分58秒6。
予想ではもっと前半からペースが上がり消耗戦になるのではと考えていましたが、思っていたのよりだいぶ遅いペースで上がり600mの勝負になってしまいました。多くの馬が余力を残しての直線勝負で、基本は前有利。勝ったスタニングローズは道中3列目の外。4コーナーでマクリに動いたアートハウスの直後を進んでスムーズに前にとりつき、直線は馬場の中央をまっすぐ伸びてきました。スローペースで前目のポジション、不利なく折り合いもついて、ゴール前坂下からの絶妙なタイミングの抜け出し。惜敗のイメージがつきまとう薔薇一族にしてはあまりにも奇麗な勝ちっぷりでしたね。
ナミュールは道中中団から大外を回って必死の追い込み。スターズオンアースは4角後方から直線密集に突っ込んでの馬群捌き。両馬とも流石は春の実績馬というレースぶりでしたが、ともに0秒1差の2着3着まで。今回は展開のアヤに負けた感じ。
狙っていたエリカヴィータは0秒9差13着。福永騎手としては前半ペースが流れるとみて、後方からのロングスパートという作戦だったと思うのですが、一気のペースアップができないこの馬には今回のスローペースは不向きすぎましたね。残念。
馬券はハズレ。
さて今週は菊花賞。
今年も阪神内回り3000m条件での開催なので、枠の内外はそれほど気にならず、4コーナーまでに前にとりつけていた馬の間での消耗戦といったレースになりそうです。阪神の芝コースは先週と同じAコース使用ですが、土曜の様子だと先週とそれほど変わらない好コンディションなのでは。
ダービー馬ドウデュースは凱旋門賞遠征。皐月賞馬ジオグリフやダービー2着馬イクイノックスは天皇賞へ向かうということで、春の実績上位組は不在。人気も割れ気味で、春の実績最上位にあたるアスクビクターモアに、これに前走競り勝ったガイアフォースあたりが1番人気候補でしょうか。
注目はアスクビクターモア。
前に受けての直線粘りこみの戦型が向きそうなレースで、それにぴったり合うレーススタイルを持ち、更にメンバー中実績最上位。折り合いもつけやすい馬ですし、長丁場でも信頼のおける1頭です。
前走はガイアフォースにタイム差なしで敗れましたが、休み明け初戦としては上々。3着馬には大きく差をつけていましたし、距離延長の今回はガイアフォースより血統面でかなり優位。
稽古の動きは、軽快さにおいても力強さにおいても春以上では。
ここはこの馬中心で。
◎ アスクビクターモア
〇 ドゥラドーレス
▲ セレシオン
血統面ではドゥラドーレス、セレシオンも浮上しそうなのですが、ともに出遅れ癖が気になるところ。
馬券はアスクビクターモアの単勝本線。あとはアスクビクターモアから他2頭への馬連流しを考えています。
さてどうなりますか。