東京優駿 予想

先週のオークスはアーモンドアイの優勝。春の牝馬クラシック二冠馬になりました。

サヤカチャンの単騎逃げは1000m通過59秒6。馬場状態がかなり良かったですから、それほど速いペースではなく、離れた2番手以降はスローペースで進んでいたと思われます。

10馬身近く離れた2番手にランドネ、更に2馬身後方にリリーノーブルで、その真後ろにラッキーライラック、それをマークするようにアーモンドアイ、さらにそれを見るようにレッドサクヤ・マウレアら。

残り400m付近までサヤカチャンは頑張っていましたが、外からリリーノーブルがかわし、更に外からアーモンドアイが内に切れ込むように突っ込んできて先頭へ。

遅れて馬群から抜け出てきたラッキーライラックとレッドサクヤが3、4番手で、決勝線までこの並びが入れ替わらずゴールへ。レッドサクヤと同じように抜けて来つつも先にガス欠気味になったマウレアが5着。

アーモンドアイは好発を決めて、ルメール騎手になだめられつつ6番手の外で折り合ったのがまず勝因でしょう。サヤカチャン以外の16頭はゆったりとした流れで進んでおり、4角10番手以降の馬が軒並み沈んだことを考えると、桜花賞のように後方からの競馬ではこう綺麗には勝てなかったと思います。中団より前、それもラッキーライラックの直後に位置できたのは大きかったはず。直前に位置していたカンタービレが先にしかけたので、加速のタイミングにも無理がなく、ラッキーライラックが外に持ち出している隙に追い込みの態勢に入れました。おそらくラスト400~200mのハロンラップは11秒を切るぐらいの脚を使っているはずで、ラストは脚が上がりましたが押し切り。

勝ち時計2分23秒8は歴代2位、昨年より0秒3速いものでした。馬場コンディションの分を評価差し引く必要はあると思いますが、決して弱くはないオークス馬でした。ただ、秋以降、古馬に混じってのレースになるなら、2400mは長いなというのは戦前からの変わらない印象です。府中の1800m戦ぐらいが合っていそう。

リリーノーブルは0秒3差2着。桜花賞時よりも馬のデキが良かった上に、川田騎手がインの前目かつ外に無理なく出せるポジションを意識的に確保しにいって、アーモンドアイに交わされるまでは完璧だったと思います。

ラッキーライラックはさらに0秒3差の3着。道中欲しかったポジションをリリーノーブルに奪われていたような感じで、残念ながら勝ち負けに絡めるようなレースにはなりませんでしたが、最後は地力で3着確保。

レッドサクヤはジリジリと最後までよく伸びてきたのですが4着まで。スローの上がり勝負は向かないものの本当によく奮戦しました。流れひとつで秋には逆転も期待できそう。

2~4着はアーモンドアイの決め手に屈した形になりましたが、いづれも好騎乗だったと思います。

 

さて今週は日本ダービー

週中雨の日もありましたが、週末にかけては晴れが続き、今週も良馬場でのG1になりそうです。今週から府中の芝はCコースに替わり、引き続きかなり速い時計のでる馬場になっています。

皐月賞を直前で回避したダノンプレミアムが3ヶ月ぶりの出走ながら抜けた1番人気。毎日杯から2ヶ月ぶりのブラストワンピースが2番人気で、皐月賞不出走組が人気上位を占めています。

 

今回は混戦模様と見て、先週の段階では、『良馬場なら内枠の先行馬、速い上がりが使えればなおよし』ぐらいにぼんやりと考えていたのですが、枠順が決まってみると内に入った先行馬が、アクシデント後で人気をかぶるダノンプレミアムとダート馬テーオーエナジーになるというあまり好ましくない状況に。

朝日杯の登坂で見せた脚を見ると、ダノンプレミアムは府中よりは阪神・中山向きの馬に思えます。前で折り合える精神面での完成度を考えると、今回も勝って連勝継続の可能性はありそうですが、この人気だと馬券での妙味はありません。

 

スタートして1コーナーの入りまでがポジション争いで激しくなるのが例年のダービーですが、ジェネラーレウーノ・サンリヴァル・エポカドーロといった先行馬が揃って外枠を引いてしまい、これらが脚を使いつつ内に切れ込んでくるのを考えると、序盤からペースは上がるかもしれません。ただこの皐月賞上位陣、揃って調教が軽いんですよね。。。皐月賞の反動が出て調子が戻ってないかもしれません。思ったほど前にゆけず道中のポジションも意外なものになるかも。

 

この馬を狙いたい!というような馬が今年はいないので、今年は好みの馬を応援するぐらいの馬券にしておくことにします。

 

中では、ステルヴィオにはそこそこ勝機がありそう。

折り合いには問題のない馬ですし、終いの脚は中山よりは東京向き。前がゴチャつけば追い込みが届く場面は充分ありうると思います。

不安は距離面よりは状態面で、最終追い切りが軽すぎるように見えました。メイチの仕上げという感じにはないと思います。

 

ジャンダルムは母ビリーヴの戦績からずっと距離不安が言われていますが、2000mまでは守備範囲だと思います。2400mはさすがにどうかと思いますが、立ち回りが器用なので混戦になれば浮上の機会は出てくるのではないかと。

 

グレイルは東京コースが2度目になりますが、前回の共同通信杯が不可解な大敗で人気を落としていると思います。前走の皐月賞はまったく望み薄の展開から6着まで押し上げてきており、2歳で終わった馬では決してないと見ています(むしろ成長力のある馬)。距離延長は問題ないですし、本来は東京向きに思える馬。一発に期待。

 

◎ ステルヴィオ

○ ジャンダルム

▲ グレイル

注 コズミックフォース

 

馬券は3頭の単勝と、コズミックフォースを絡めたワイドボックスなどを考えています。

 

今のところ2番人気になっているブラストワンピースは、まさかダービーに土つかずで出てくるような馬とは予想していませんでした。夏に力をつけてもらって、菊花賞で見てみたいと思っていたので、ここで買うのは時期尚早と買い目には入れていませんが注目はしています。

さてどうなりますか。